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メールマガジン
第51号 原子力委員会メールマガジン ウラングラス

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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2010年3月26日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 尾本委員からひとこと ウラングラス
┣ 定例会議情報 電気事業者等が公表するプルトニウム利用計画について
┃        アジア原子力協力フォーラムの開催結果について
┃        成長に向けての原子力戦略に係る有識者との意見交換
┃        原子力政策大綱の政策評価に係る有識者との意見交換 等
┣ 部会情報等  
┣ 事務局だより 雑感
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.html まで、ぜひお寄せく
ださい。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
ウラングラス  尾本彰

 私の友人のスウェーデン人は聴衆が専門家ばかりではない場で放射性廃棄物の
話をする時、きまってまず「廃棄物は誤った場所に誤った時に置かれた資源であ
る」と言って、「廃棄物」というラベルを簡単に貼るのを戒めた。原子力では、
使用済燃料をある国は廃棄物と見るが別の国はリサイクル資源だと見ること、わ
が国はリン酸肥料のために多量に輸入している燐鉱石の残土を捨てることなく
(経済性はさておいて)ウランを回収可能なこと、ワンススルーで軽水炉を利用
する方針の国にとっては濃縮ででてくるテイル(劣化ウラン)は、廃棄物となる
がリサイクル政策の下で高速中性子を用いれば資源となる、廃炉ででてくる大型
機器は除染後クリアランス基準を満たせばインゴットにして再利用可能など、数
多のケースが挙げられる。リサイクル時代とは、単純に廃棄物と割り切らずに正
しい場所正しい時に置かれた資源とする所作が尊重される時代であろう。

 ところで、ウランは、ガラスの着色料に使ったり、熱膨張率がガラスと金属の
中間であることを利用して真空管のトランジションピースに使ったりされてきた。
ガラスの着色には紀元ごろから使われてきたとの説もある。チェコはガラスの有
名な産地で以前はウランを発掘していたことから、ウラングラスも1830年ころか
ら盛んに製造されたし、今でも僅かながら製造販売され、プラハのガラス工芸品
店のいくつかで販売されている。産地は、チェコ、ドイツ、ポーランドが互いに
国を接するあたり。蒐集したウラングラスのガンマ線スペクトル分析をすれば、
U235とU238の比率(戦後の製品では濃縮のテイルが利用されている)や崩壊成分
の割合などからウラングラスの製造時期も概ね推定できる。

 ウラングラスが紫外線の下で美しい黄緑色の蛍光を発するので、その美しさの
魅力と原子力に関わるものとしてウランに対してもつ一種の敬意とでもいったも
のから、チェコの隣国オーストリアにいる原子力専門家(つまりIAEAで働く人々)
にはウラングラスを蒐集する人がおり、私も概ね20個余りをチェコやらウイー
ンの蚤の市などで買い求めた。蚤の市では当初は紫外線を出すペンライトを持ち
いちいち検証していたが、そのうちに経験を積むと太陽光がエッジに当たるとき
の柔らかな黄緑色で判断すればペンライトのお世話にならなくても間違えること
なく真偽を見極めることができるようになった。家で夏のたそがれ時に庭を眺め
ながらワインを飲むときにもウラングラスで飲むのが私の流儀となった。米国
NRCが出しているNUREG 1717が、ウラングラスによる外部被ばくおよび飲用に用
いる場合のウランのリーチングなどについて定量的に評価しているのは科学的
「安心」に役立つ。

 日本にはウラングラスに興味をもった人や蒐集家が集う同好会があり、展示会
も時折開催されるので関心のある方はそのHP(http://uranglass.gooside.com/)
を御覧になってください。日本では苫米地先生の立派な本を含め2冊の本がウラ
ングラスについて出版されてもいる。

 添付の写真は米国のある蒐集家による紫外線下でのウラングラスの見事な展示
である。別の写真はIAEAにも勤務された日本のある蒐集家がお持ちのものだが、
インスブルックのすぐ東の郊外の村Absamに1797年出現したとされるマリア
を記念して作られたらしいもので、紫外線量が相対的に多い早朝や夕刻に黄緑の
神秘的な色に包まれたマリア像はさぞかし神々しく見えたことであろう。



 

●次号は近藤委員長からのひとことの予定です!


━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●3月16日(火)第14回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくは
ホームページに掲載される議事録をご覧下さい。

・原子力に関する副読本の制作について(文部科学省・経済産業省資源エネルギ
ー庁)
<主なやりとり等>
 文部科学省と経産産業省より、両省が作成した原子力に関する副読本について
説明がありました。この副読本は、小・中学校における原子力やエネルギーに関
する指導を行う際に活用してもらうことを目的とするものです。
 委員より、新学習指導要領に定める指導内容と副読本との関係についての質問
等がありました。

・電気事業者等が公表するプルトニウム利用計画について(日本原燃株式会社、
電気事業連合会、電気事業者11社、日本原子力研究開発機構)
<主なやりとり等>
 日本原燃(株)及び各電気事業者より、平成22年度に日本原燃(株)六ヶ所再処理
事業所において回収されるプルトニウムの利用計画について報告がありました。
併せて、日本原子力研究開発機構より、平成22年度の研究開発用プルトニウムの
利用計画について報告がありました。
 委員より、プルトニウム利用計画を公表する趣旨に照らして、状況の進展を踏
まえて議論をした上で、公表内容を今後もより良いものしていくことが大事であ
るなどのコメントがありました。

・アジア原子力協力フォーラム(FNCAコーディネーター会合)の開催結果に
ついて
<主なやりとり等>
 事務局より、3月11日から12日に東京で開催されたFNCAコーディネーター会合
について、各セッションにおける討議内容や結果を報告しました。なお、同会合
において、次回大臣級会合は本年11月又は12月に中国で開催されることが承認さ
れています。
 委員より、情報交換を超えた具体的な地域協力の仕組み、他の国際的取組との
関係性など、これからのFNCAのあり方を検討すべきとの意見がありました。

・鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張について
<主なやりとり等>
 3月23日から31日にかけて鈴木委員長代理が米国へ出張することについて説明
がありました。現地では、アルバカーキのサンディア国立研究所及びカールスバ
ッドの核廃棄物隔離施設を訪問し、核セキュリティや放射性廃棄物処分について
意見交換するとともに、政府機関を訪問し政府関係者と日米の原子力政策につい
て意見交換を行います。


●3月16日(火)第15回臨時会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホ
ームページに掲載される議事録をご覧下さい。

・成長に向けての原子力戦略の策定に係る有識者との意見交換
<主なやりとり等>
 事務局より、「成長に向けての原子力戦略の策定」にあたって本年2月23日か
ら3月9日までに国民の皆様より頂いたご意見の概要と、これまでの専門部会等
における主なご意見を紹介しました。その後、原子力による温室効果ガスの限界
削減コストについて(財)日本エネルギー経済研究所の伊藤常務理事より、温室
効果ガス削減に関わる電気事業者の取組について東京電力(株)の武藤常務取締
役よりご説明いただくとともに、意見交換を行いました。
 意見交換では、限界削減コストの算出方法や、新技術の迅速な採用をはじめと
する発電所の稼働率向上、国際展開などに関する課題が議論されました。 


●3月18日(木)第16回臨時会議の概要は以下のとおりでした。詳しくは
ホームページに掲載される議事録をご覧下さい。

・原子力政策大綱の政策評価「人材の育成・確保」に係る有識者との意見交換
<主なやりとり等>
 原子力政策大綱に示す「人材の育成・確保」に関する政策評価の一環として4
名の有識者にお集まりいただき、人材の育成・確保に関する現状分析や今後に向
けての課題等について意見交換を行いました。
 意見交換では、特に高等教育機関における教育の充実について議論が行われま
した。委員及び有識者からは、研究設備の教育への開放や、研究炉・ホットラボ
等の運用における適正な制度設計が必要であること、大学で原子力工学以外の基
盤技術を研究している研究者に、当該研究が原子力にも役立っていることを知っ
てもらうことが大切であるなどの意見がありました。

・人事案件(非公開)
 ※非公開の案件のため、概要や主なやりとりは掲載しません。


●3月23日(火)第17回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホ
ームページに掲載される議事録をご覧下さい。

・電気事業者等により公表されたプルトニウム利用計画における利用目的の妥当
性について(見解)
<主なやりとり等>
 第14回定例会議で報告があった電気事業者等が公表するプルトニウム利用計画
に対する見解をとりまとめました。見解では、利用目的の内容は、現時点におい
て妥当であるとしています。

・成長に向けての原子力戦略の策定に係る有識者との意見交換
<主なやりとり等>
 電源開発(株)の海外発電事業の概要について同社の渡部常務取締役よりご説
明いただくとともに、意見交換を行いました。
 意見交換では、海外展開する際に求められる能力や官民の役割分担、原子力の
BOO(Build-Operate-Own)に関わる課題などが議論されました。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm


 ●次回は3月30日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
・北海道電力株式会社泊発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3号原子炉
施設の変更)について(諮問)(原子力安全・保安院)
・東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3
号、4号、5号、6号及び7号原子炉施設の変更)について(答申) 
・関西電力株式会社高浜発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び4号
原子炉施設の変更)について(答申)  
・平成22年度原子力研究、開発及び利用に関する計画について
・成長に向けての原子力戦略の策定に係る有識者との意見交換

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞ヶ
関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布
資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されています。
これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴できます。
開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


●3月29日(月)に原子力防護専門部会(第18回)を開催します。同部会は
IAEAの非公開情報を含むため、非公開で審議を行います。
開催日時:平成22年3月29日(月) 13時00分〜16時00分
開催場所:中央合同庁舎4号館 4階 共用特別第2会議室
議題:・原子力防護専門部会 報告書の取り纏めについて

※開催案内は以下のページでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/bougo/yotei/yotei18.htm


 +-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
雑感

 今月初めに、会議でウィーンにあるIAEAに行ってきました。この会議は4
5の国と6つの国際機関が参加するもので、会議の規模としては中程度のもので
す。参加国ですが、既に原子力発電を行なっている国、原子力発電の導入を計画
している国、当面具体的な導入計画を持っていない国など様々です。また、原子
力利用といえばウランやプルトニウムを使う物と思われがちですが、この会議で
は病院などでも使われている放射性物質の扱いについても議論がされており、原
子力と呼ばれている分野の範囲の広さを改めて認識してきました。
 ところで、行く1月、逃げる2月、去る3月とはよくいったもので、平成22年に
なったと思っていたら、はや来週には新年度です。そうこうしていうしているう
ちに、6月には南アフリカでワールドカップ。まさに光陰矢のごとしを感じてお
ります。
(千葉)


●次号配信は、平成22年4月9日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
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○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
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