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メールマガジン
第26号 原子力委員会メールマガジン 2009年3月6日号
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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2009年3月6日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┣ トピックス  伊藤委員からひとこと 
┃        「スリーマイル原子力発電所事故から30年」
┣ 定例会議情報 平成20年度原子力関係経費補正予算について など
┣ 部会情報等  分離変換技術検討会(第8回)について など
┣ 読者コーナー
┣ 事務局だより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※3月24日(火)に東京工業大学で開催される「原子力委員会研究開発専門
部会 ご意見を聞く会」、及び26日(木)に名古屋市で開催される「原子力
委員会政策評価部会 ご意見を聴く会」への参加者を募集中です。皆様のご参
加をお待ちしております。詳細は「部会情報等」のコーナーをご覧下さい。

━・・・━ トピックス 伊藤委員からひとこと ━・・・━・・・━

「スリーマイル原子力発電所事故から30年」

丁度30年前の1979年の今月28日は米国スリーマイルアイランド原子力発電所2
号機に事故があった日です。当時、私は中部電力浜岡原子力発電所に勤務して
いました。手に入れたばかりの短波受信機がいとおしくて、帰宅すると朝晩、
ダイアルを回しては、海外から来る電波をザーザーという雑音の中で探ってい
ました。

29日早朝出勤前にいつものようにダイアルを回してサーチしていましたら、た
またま沖縄から在日米軍向けに電波を出していたVOA(Voice of America)が
飛び込んできました。「アメリカの原子力発電所で事故があった。詳細は不明
だが、安全弁の故障で大きな事故になった」といった第一報程度のニュースで
した。発電所に出勤したら早速、所長室などにニュースに気をつけるよう進言
し聞き耳を立てテレビを点けっ放しにしていましたところ、昼頃から少しずつ
情報が入ってきました。日本のテレビの朝のニュースではまだ報道されていま
せんでした。おそらく日本で最も早くニュースをキャッチした一人ではないか
と当時密かに思っていました。

その後更に大きな衝撃を世界に与えたチェルノブイリ事故があり、以来米国、
欧州などでは原子力発電への期待が大きく冷え込みました。アメリカの新規発
注の途絶、イタリアの原子力発電からの撤退、スウェーデンの原子力発電のフ
ェーズアウトの決定などその影響はつい最近まで残りました。

しかしあれから30年、世界は、昨今の差し迫った地球温暖化対応や、化石燃料
価格の乱高下を目の当たりにしてのエネルギー安定確保対応から、原子力発電
の役割への期待が高まってきました。この陰には、その後の規制当局や発電事
業者の運営の透明性向上への努力や何よりも原子力発電の安全運転の実績の積
み重ねがあることを忘れてはならないと思います。

このような中で、日本は、その後も新規原子力発電所の建設を続け現在電力需
要の約3割を原子力で賄うまでになっています。しかしながら一方で、米国や
韓国などに大きく後れをとった原子力発電所の設備利用率の向上、六カ所再処
理工場の試運転最終段階でのトラブル、もんじゅの運転再開へ向けてのトラブ
ルなどの克服といった課題に直面しています。

スリーマイルやチェルノブイリ事故の後も頑張ってきた先輩の原子力関係者の
努力を無駄にせず、人類の持続的なエネルギー供給に欠かせない原子力を将来
に繋げる、大事な役割を現世代が担っていることの重みを改めて噛みしめ、力
を合わせて当面の課題克服に全力投入せねばと思っています。

●次号は近藤委員長からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●2月24日(火)第7回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・近藤原子力委員会委員長の海外出張報告について
<主なやりとり等>
近藤委員長より、諮問委員を務める日豪イニシアチブ第2回「核不拡散・核軍
縮に関する国際委員会」の概要や、チュー・エネルギー省長官をはじめとする
米国原子力関係者との意見交換の概要について報告がありました。委員より、
「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」での議論内容や長官の関心事項等に
ついて質問がありました。

・平成20年度原子力関係経費補正予算について
<主なやりとり等>
事務局より、平成20年度予算の第一次・第二次補正予算を踏まえた原子力関
係経費について説明しました。

●3月3日(火)第8回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・独立行政法人日本原子力研究開発機構東海研究開発センター原子力科学研究
所の原子炉の設置変更[放射性廃棄物処理場、JRR−3原子炉施設、JRR
−4原子炉施設、NSRR原子炉施設及びSTACY(定常臨界実験装置)施
設の変更]について(答申)

・株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンにおける核燃料物
質の加工の事業の変更許可について(答申)
<主なやりとり等>
平成20年第48回定例会において諮問を受けていた原子力科学研究所の原子
炉の設置変更、平成20年第51回定例会において諮問を受けていたGNFL
における核燃料物質の加工の事業の変更について、「妥当と認める」との答申
を決定しました。

・FNCAコーディネーター会合の開催について
<主なやりとり等>
事務局より、3月11日〜13日に東京で開催されるFNCAコーディネータ
ー会合の開催について説明しました。委員より、スケジュールについて質問が
あったほか、プロジェクト内容についてコメントがありました。

・「市民参加懇談会in鹿児島」の開催結果について
<主なやりとり等>
事務局より、2月15日に開催した「市民参加懇談会in鹿児島」の開催結果
を報告しました。委員より、この懇談結果の示すところは、関係者が一般の人
に原子力に関心を持ってもらう日常的な努力を継続的に行うことが一番大切と
いうことではないか等のコメントがありました。

●次回は3月10日(火)に虎の門三井ビル2階 原子力安全委員会第1,2
 会議室において開催します。議題は以下の予定です。
・電気事業者等が公表するプルトニウム利用計画について
・広瀬原子力委員会委員の海外出張について

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。

━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

●「原子力委員会研究開発専門部会 ご意見を聴く会」への参加者を募集して
います!
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kenkyuukaihatu/yotei/kikukai090224/
  日時:3月24日(火) 15:00〜17:30 (開場14:30)
 場所:東京工業大学 大岡山キャンパス 
     西8号館 10階 大会議室(参加者席約100席程度)
 プログラム(予定):
   (1)開催趣旨説明
   (2)ご意見発表者との意見交換等
     @有識者よりご意見を聴く(予定)
     A部会構成員との意見交換
   (3)会場に参加された方々からご意見を頂く
 参加・応募方法:以下URLを御参照の上、メール、FAXまたは郵送にて御
 応募ください(締め切りは3月16日(月)17時です。郵送の場合16
 日必着)。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kenkyuukaihatu/yotei/kikukai090224/youkou.pdf

●「原子力委員会政策評価部会 ご意見を聴く会」への参加者を募集していま
す!
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/seisaku/bosyu/090326/bosyu090326.htm
 日時:3月26日(木) 13:30〜17:00 (開場13:00)
 場所:名古屋国際ホテル 紅梅の間(参加者席約200席程度)
 プログラム(予定):
   (1)開催趣旨説明
   (2)ご意見発表者との意見交換等
     @ご意見の聴取
     A部会構成員との意見交換
   (3)会場に参加された方々からご意見を頂く
 参加・応募方法:以下URLを御参照の上、メール、FAXまたは郵送にて御
 応募ください(締め切りは3月23日(月)12時です。郵送の場合23日
 必着。)。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/seisaku/bosyu/090326/bosyu090326_02.pdf

●2月26日(木)の分離変換技術検討会(第8回)の概要は以下のとおりで
した。
<議題>
 ・分離変換技術に関する研究開発について
 ・検討会報告書案について
<主なやりとり等>
検討会の報告書案についての議論が行われました。廃棄物処分場容量の低減な
どの分離変換技術の意義、各技術に共通する基盤的研究分野の充実の重要性な
どについて活発な議論が交わされました。

━・・・━━ 読者コーナー ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●皆さまからのお便りをお待ちしています!このメールマガジンや、原子力委
員会の活動に関するご意見・ご感想等を、melmaga-iken@aec.go.jpまで、ぜ
ひお寄せください。なお、お寄せいただいたご意見・ご感想などは、個人情報
を除きこのメールマガジンに掲載させていただくことがあります。また質問に
つきましては、そのすべてには回答できない場合がありますので、ご了承をお
願いいたします。

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 日頃はなかなか国民の皆さまから直接ご意見を伺う機会のない原子力委員会
 ですが、3月は2回もそのような機会を設けることとなりました。

 1つは、研究開発専門部会の「ご意見を聴く会」で、原子力の研究開発に関
 する政策についてご意見を伺うことをテーマとして、3月24日(火)に東
 京工業大学の大岡山キャンパスで開催します。

 もう1つは、政策評価部会の「ご意見を聴く会」で、エネルギー利用(原子
 力発電や核燃料サイクル)に関する政策についてご意見を伺うことをテーマ
 として、3月26日(木)に名古屋国際ホテルで開催します。

 近くにお住まいの方もそうでない方も、ぜひご参加いただいて、会場で率直
 なご意見をいただければと思います。私は政策評価部会の「ご意見を聴く会」
 の担当をしておりますので、名古屋の会場で皆さまからどのようなご意見を
 伺うことができるかを楽しみにしております。いずれの「ご意見を聴く会」
 も原子力委員会のホームページに開催案内を掲載しておりますので、詳細は
 そちらをご覧ください。

●次号配信は平成21年3月19日(木)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
 mailto: melmaga-iken@aec.go.jp
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
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