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第24号 原子力委員会メールマガジン 2009年2月6日号
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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2009年2月6日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┣ トピックス  松田委員からひとこと 「電気のごみ」ワークショップ
┣ 定例会議情報 総合資源エネルギー調査会総合部会報告書について など
┣ 部会情報等  市民参加懇談会in鹿児島 参加者募集中! など
┣ 読者コーナー
┣ 事務局だより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※市民参加懇談会in鹿児島[2月15日(日)13時〜16時]の参加者を
2月9日(月)まで募集中です。皆様のご参加をお待ちしております。

━・・・━ トピックス 松田委員からひとこと ━・・・━・・・━

「電気のごみ」ワークショップ

平成21年2月1日(日)、「共に語ろう電気のごみ〜もう無関心ではいられな
い」地域ワークショップに参加するため、水戸を訪ねました。

原子力発電から出る放射性廃棄物の処理について、市民が自らの問題としてと
らえ、自分たちが出来ることを考え、行動につなげていくために、昨年秋から
資源エネルギー庁がNPOの協力を得て、開催している催しものです。

今年は、全国10ヶ所で開催されますが、私は会場の雰囲気を学びたくて、毎
回参加しています。国からの一方的な政策紹介ではなく、各地のオピニオンリ
ーダーの方々と主催側のNPOの人々が、廃棄物処分場の決め方について、どの
ような意見交換をするのかを、自分も同じ場所で体験させていただくことが大
きな力になるからです。

水戸は、今年度9回目の開催地。参加者のバックグラウンドの多彩振りには、
他の地域をしのぐものがありました。例えば、海をごみで汚したくないと海岸
ごみの清掃をしている海つり同好会(NPO)、きのこが育つ環境を守りたいと山
林保全の活動をしている人、子供たちにエネルギー教育をしているグループ、
里山保全と有機農業のグループ、自然を撮る写真家、廃棄物問題を専門に追っ
ている記者、原子力企業に勤務している人たち、生協の関係者、お医者さん、
大学の先生と学生さん、国会議員ご夫妻、市町村議会議員、など多彩な話題の
持ち主が集まりました。日本型合意形成システムを研究している学者もいまし
た。ほとんどの人が、高レベル廃棄物についてははじめて知ったという人ばか
りです。専門家として、毎回NUMO(原子力発電環境整備機構)から3名、電気
事業連合会からも一般参加してくれています。

朝9時30分から、夕方の16時30分まで、午前中は基礎知識の学習。午後
は、「もし、自分の地域が処分地として公募に参加することになったら」をテー
マに話し合います。

結論を出す会ではないので、グループごとの話し合いのまとめと発表が「成果」
なのですが、今回は、最後のまとめのときに、一人の男性から発言がありまし
た。「私は、これまで原子力発電には反対の立場で活動をしていて、この会場
に参加しました。でも、今日分かったのは、原子力廃棄物は既にあるというこ
とです。これは、原子力発電に賛成とか反対ということとは切り離して考えね
ばいけないのだということが分かりました。」会場から、大きな拍手が起きま
した。(http://www.enecho.meti.go.jp/rw/ene/index.html)

昨年から今年にかけて、このワークショップに参加した人は、約1000名に
なります。電気のごみを共に考えていく仲間の輪は確実に広がっています。

●次号は広瀬委員からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●1月27日(火)第4回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・総合資源エネルギー調査会総合部会報告書について(経済産業省)
<主なやりとり等>
資源エネルギー庁より、総合資源エネルギー調査会総合部会報告書について説
明がありました。委員より、国と地方自治体の具体的な役割分担や、報告書の
内容をどのように周知するか等の課題の指摘や、目標や対策について中期・長
期の区別が分かりにくいとのコメント等がありました。

・平成21年度原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブ(文部科学省)
<主なやりとり等>
文部科学省より、平成21年度原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブについ
て説明がありました。委員より、応募資格や成果発表の機会についての質問や、
成果の公開と知的所有権の保護に関する問題についてのコメントがありました。

・平成21年度原子力関係予算ヒアリング(経済産業省)
<主なやりとり等>
経済産業省より、平成21年度原子力関係予算について説明がありました。委
員より、研究開発や実証される技術等が産業技術として活用されることに対す
る期待の表明や、成果がきちんと挙がるようにして欲しい等のコメントがあり
ました。

●2月3日(火)第5回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・平成21年度原子力関係予算ヒアリング(文部科学省、他)
<主なやりとり等>
文部科学省及び事務局より、平成21年度原子力関係予算について説明があり
ました。予算総額が減少していく傾向の中で選択と集中をしながら、どのよう
に事業を進めていくか各方面とよく相談し、よく考えて欲しい等のコメントが
ありました。

・六ヶ所再処理施設の現状について(日本原燃株式会社)
<主なやりとり等>
日本原燃株式会社より、六ヶ所再処理施設の竣工延期や最近の状況について説
明がありました。委員より、情報の公開については評価するが内容が分かりに
くいとの指摘や、難しい事業ではあるが基本に忠実に取組んで欲しいとのコメ
ント等がありました。

●次回は2月10日(火)に開催します。議題は以下の予定です。
 ・高崎量子応用研究所における放射線・RI利用研究開発の現状(日本原子力
 研究開発機構)
 ・特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律の一部を改正する法律案
 について(文部科学省)
 ・近藤原子力委員会委員長の海外出張について

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。

━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

●「原子力委員会 市民参加懇談会in鹿児島」参加者募集中!(〆切2月9
 日(月)17時)
 テーマ:原子力〜知りたい情報は届いていますか〜「地球温暖化と原子力」
 日 時:2009年2月15日(日)13:00〜16:00
 場 所:ブルーウェーブイン鹿児島「楠」(鹿児島市山之口町)

 詳細は以下のURLをご覧下さい。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/simin/sankon/yotei/sanka090215/sanka090215.html

●2月5日(木)の分離変換技術検討会(第7回)の概要は以下のとおりでし
た。
<議題>
 ・分離変換技術の課題の整理
 ・報告書骨子案について
<主なやりとり等>
これまでに日本原子力研究開発機構、電力中央研究所が行ってきたそれぞれの
分離変換技術の研究開発について、「工学段階」、「データの充実度」という
観点で、開発進捗状況の評価を行うとともに、今後の研究開発の課題について
の議論を行いました。委員からは、マイナーアクチニドに関する様々な基礎デ
ータの取得、マイナーアクチニド試料やそれを扱う施設の整備などは各技術に
共通の課題であり重要であるなどの意見がありました。また、これまでの検討
をとりまとめた報告書案について議論を行いました。
<ことばの解説>
「マイナーアクチニド」とは、ウランより重いプルトニウム以外の元素(ネプ
ツニウム、アメリシウム、キュリウム等)の総称。いずれも放射性核種。使用
済燃料に含まれる。

━・・・━━ 読者コーナー ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●皆さまからのお便りをお待ちしています!このメールマガジンや、原子力委
員会の活動に関するご意見・ご感想等を、melmaga-iken@aec.go.jp まで、ぜ
ひお寄せください。なお、お寄せいただいたご意見・ご感想などは、個人情報
を除きこのメールマガジンに掲載させていただくことがあります。また質問に
つきましては、そのすべてには回答できない場合がありますので、ご了承をお
願いいたします。

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

4月初旬に東京で原子力の協力枠組みに参加する国々による国際会合が計画さ
れており、現在準備を行っています。先日、会合の準備のために米国のスタッ
フと打合せを行う機会があったのですが、スタッフの一人が「4月に日本で桜
を見ることができるのが、とても楽しみ」と仰っており、何となく嬉しく感じ
ました。桜は日本を代表する花の一つですし、満開の桜を見て、少しでも日本
の良さを感じて頂く機会になれば幸いと思っています。

会合には米国を始め、様々な国の代表者が参加する予定ですが、参加国の中に
は今後新たに原子力発電を導入していこうと考えている国もあります。それら
の国々に対して、国際的な枠組みを利用して支援を行い、原子力の平和利用を
世界的に拡大していくことを大きな目的として、日本も協力枠組みに参加して
います。今回の会合で来日される方々には、少しでも日本の良さを知って頂き
、また日本の原子力技術に興味を持って頂いて、今後、原子力平和利用の拡大
に一緒に協力していけることを希望しながら、準備を進めていこうと思います。
(坂田)

●次号配信は平成21年2月20日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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