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資料 我が国における技術発展の方向に関す 科学技術庁 科学技術政策局 技術予測を行うことにより、今後の科学技術政策の展開に資するとともに広く公表することによって民間における科学技術活動への指針とする。2.調査実施体制 3.調 査 期 間 昭和60年9月〜62年3月4.調査対象及び課題数 5.予 測 期 間 現在から西暦2015年までの30年間6.調 査 方 法 デルファイ法(アンケート調査を2回実施する。2回目については、1回目の結果を回答者に提示し、意見を収れんさせる。)7.これまでの調査との比較 8.調査の実施概要 (1)アンケートの実施状況9.今回の予測調査結果の主な特徴 (1)各分野課題別予測結果のとりまとめに加え、分野横断的にみる重要領域として下記の5領域を取り上げ、予測状況を概観するとともに、各分野ごとにも今後の発展が期待される注目領域を設定し、その予測状況を概観した。 (2)超電導材料関連の課題(「物質・材料・加工」分野)については最近の開発動向に鑑み、第3回目のアンケートを行って補足した。 10.主な調査結果 (1)重要度 重要度が高い課題が多い分野としては、「ライフサイエンス」、「保健・医療」、「宇宙」分野等である。 全分野を通じて重要度が高い課題は、「がん」関連、防災技術、原子力エネルギー、高度情報処理関連課題等である。 (2)実現時期の動向 予測課題全体では、'96〜'05の間に実現すると予測された課題が約8割を占めている。実現時期が早く予想された課題が比較的多い分野は、「情報・電子・ソフト」、「通信」分野等であり、逆に実現時期が遅く予想された課題が比較的多い分野としては、「ライフサイエンス」、「エネルギー」分野等である。 なお、重要度の高い課題では、実現時期が遅く予測される傾向がみられる。 (3)実現(or非実現)に際しての制約 予測課題全体では、「技術的制約」の大きい課題が最も多く(全体の63%)、特に、「ライフサイエンス」、「物質・材料・加工」分野等ではその傾向が大きい。 なお、重要度の高い課題では、「技術的制約」の大きい課題の割合が全課題群よりさらに高くなる傾向がみられる。 (4)研究開発推進の方法 予測課題全体では、「自主技術開発」による推進が望ましいとされた課題が最も多く(全体の69%)、特に、「都市・建設」、「物質・材料・加工」分野等ではその傾向が大きい。「国際共同開発」による推進が望ましいとされた課題が比較的多い分野は、「ライフサイエンス」、「保健・医療」分野である。 なお、重要度の高い課題では、「国際共同開発」の比率が高くなり、「自主技術開発」と「国際共同開発」の比率がほぼ同じになっている。 過去4回の調査では、回を追うごとに「国際共同開発」の比率が高まってきているという傾向がみられる。 (5)研究開発推進の主体 予測課題全体では、「国、地方公共団体及び民間」による推進が望ましいとされた課題が最も多く(全体の74%)、特に、「保健・医療」、「ライフサイエンス」、「物質・材料・加工」分野ではその傾向が大きい。「国・地方公共団体」による推進が望ましいとされた課題の比率の高い分野は、「地球」分野であり、「民間」による推進が望ましいとされた課題の比率が比較的高い分野は、「運輸」、「生活・教育・文化」分野等である。 (6)国としての施策 予測課題全体では、「資金」の確保の面で国の施策が期待されている課題が最も多い(全体の67%)。 (7)その他 「物質・材料・加工」分野のうちの超電導関連課題については、最近の動向に鑑み補足的に第3回目のアンケートを実施したが、その結果によると実現時期が大幅に早まると予測され、重要度に関する評価も高まっている。 全分野を通じての重要度「大」の比率の高い課題(上位20位までの課題)
(「情報・電子・ソフト」分野) (「宇宙」分野)
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