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OECD/NEA第70回運営委員会について


原子力局

1. 期間 昭和60年4月29日(月)~30日(火)
2. 場所 フランス国パリ市OECD本部
3. わが国からの出席者
川島 芳郎 科学技術庁参与

 日本原子力研究所理事
結城 章夫 科学技術庁政策企画官
森 壮一 科学技術庁核燃料課
4. 主要結果
(1) 放射線防護

 「放射性物質を含む消費者製品の管理に関する指針」の見直しについて承認され、改訂指針を出版することとなった。

(2) 放射性廃棄物管理

 ① 「高レベル廃棄物管理を実証する活動のサーベイ」の内容が承認され、コンサルタント報告書として出版するとととなった。

 ② NEAの独立プロジェクトとしてのISIRS(注:放射性廃棄物の処分における岩石への核種吸着データの蓄積・利用システム)の継続が合意された。

 ③ 北東大西洋での放射性廃棄物の投棄サイトの適合性に関する専門家グループの報告書を受け、運営委員会としては、専門家グループの結論を認識(recognize)し、報告書をロンドン条約の下での検討の場に提出することを承認した。

(3) 原子力安全

 PISC-Ⅲ計画(注:鉄鋼材料の検査に関する国際協力の第3期計画)の具体化に向けて協議していくことが了承された。

(4) 議長等の改選

 議長にはケネディ(米国)、副議長にはデジョン(オランダ)及びマクペンティ(フィンランド)が選出された。

(5) 次回会合

 1985年10月30日(水)~31日(木)に開催されることとなった。

5. 放射性廃棄物管理に関する特別セッション
(1) 放射性廃棄物管理の現状に関する技術的評価報告書

 運営委員会として、本報告書の意義を高く評価し、各国政府当局が本報告書の結論に十分留意するよう勧告することとした。

(2) 放射性廃棄物管理委員会(RWMC)の計画の今後の方向

 国際的、地球的視野に立つた放射性廃棄物管理の政策と戦略、長期的安全性評価等に重点をおいていくとの方針が了承された。


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