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原子炉圧力容器の供用期間中検査技術委員会(IAEA主催)



〔日時〕昭和52年4月25、26日

〔場所〕兵庫県県民会館

〔議題〕
 各国の非破壊検査の基準、検査機器、検査の結果発見される欠陥の評価等

〔会議の概要〕

 本委員会はIAEAのIWG−RRPC(原子炉圧力容器部の信頼性に関する国際ワーキンググループ)の主催により、我が国を含め、米国、スウェーデン、イギリス等14カ国61名(内我が国31名)が参加して各国の非破壊検査の現状、研究の内容及びその成果等について論文の発表、質疑応答が2日間にわたり行われた。これらの討論の結果、本委員会の主要な結論として以下の内容が合意された。

(1) IAEA事務局は、各国の技術情報を収集するとともに、非破壊検査のガイドラインの改訂の参考にする。

(2) 超音波探傷法には、一定の限界があり、今後、ホログラフィー技術等の新しい技術の開発を各国が協力して行うことが望ましい。

(3) AE技術については、まだいくつかの疑問があり、今後2年程度さらにレビューする必要がある。

(4) 検査員の被曝の低減化のために、検査技術の自動化等を図るとともに、炉の設計者と非破壊検査技術者が十分連絡を取ることが望ましい。

(5) 本委員会は今後2〜4年後に次回会合をもつこととする。

 以上の主要な結論をまとめて、本委員会は、無事終了し、参加者のうち希望者は、翌27日、三菱重工(株)高砂研究所の非破壊検査技術の開発状況を見学した。


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