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昭和50年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて 原子力委員会
1. 2月10日決定
本年度における招へい海外原子力関係者として下記の者を招へいすることとする。 記
Mortimer M.Elkind(エルカインド)
アメリカ合衆国 アルゴンヌ国立研究所生物医学研究部部長
(招へいの目的)
1960年に哺乳類培養細胞を用いて放射線損傷の回復現象をはじめて証明し、放射線治療、放射線障害論の研究領域に画期的な成果をもたらした。その後、哺乳類細胞DNAに対する放射線損傷を明らかにし、その修復過程におけるDNA−核膜結合体の意義を調べた。 それと共に中性子効果の研究も併せ行ない、腫瘍治療の細胞学的基礎を考究した。 放射線医学総合研究所の特別研究「低レベル放射線の人体に対する危険度推定に関する調査研究」および「中性子線等の医学的利用に関する調査研究」を遂行するうえにおいて哺乳類細胞に対する放射線損傷およびその修復ならびに腫瘍治療、障害研究に関する深い洞察とアイデアを持っているElkindを招へいすることは本研究推進に大いに貢献するものと思慮される。 (日程)
2. 2月24日決定
本年度における招へい海外原子力関係者として下記の者を招へいすることとする。 記
Edward A.Mason(メイソン)
アメリカ合衆国 原子力規制委員会(USNRC)委員
Robert W.Fri(フライ)
アメリカ合衆国 エネルギー研究開発庁(USERDA)副長官
(招へいの目的)
昭和51年3月9日(火)に開催される第5回日米原子力会議に出席すると共に、わが国原子力関係諸機関の訪問ならびに関係者との懇談を行なう。 Hon.Wolf−Juergen Schmidt−Kuster(シュミットキュスター)
ドイツ連邦共和国 研究技術省エネルギー研究開発次官補
経済協力開発機構国際エネルギー機関R&Dグループ議長
(招へいの目的)
日独両国は、1974年に科学技術協力協定を締結し、それに基づき原子力関係では、原子炉の安全性の研究を始めとして、専門家会合等の協力が進められている。 シュミットキュスター氏は、上記協力の独側担当窓口である研究技術省エネルギー研究開発部の担当次官補である。 また、両国は、昭和49年に設立された経済協力開発機構国際エネルギー機関(OECD−IEA)の主要加盟国であるが、同氏は同機関に設けられた研究開発部会の議長として多国間研究開発協力に重要な役割を果たしてきた。 本招へいにより、これらの協力の一層の発展が望まれる。 (日程)
メイソン氏
フライ氏
シュミットキュスター氏
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