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OECD-原子力機関運営委員会の開催について



 OECD-原子力機関(NEA)の運営委員会が昭和47年10月19日パリにおいて開催された。概要は次のとおり。

1 議題の採択および前回議事録の確認

2 下記NEA活動に関し状況報告があった。
 ○NEAの将来計画に関する報告の作成進捗状況
 ○ハルデン計画に関する協定の延長
 ○ドラゴン計画の将来
 ○パリ条約へのフィンランドの加盟
 ○食品照射分野における国際プロジェクトの運営

3 1971年、72年における太平洋への放射性廃棄物の海洋投棄第二段階に関する報告がなされた。

4 原子炉安全技術委員会(CREST)の活動に関する37年の報告がなされた。

5 1973会計年度における事業計画及び予算について、特にNEAの将来計画との関連について議論が集中したが、将来計画の決定後に現行事業計画案の修正および必要に応じ補正予算案をOECD理事会に改めて提出することを条件として合意された。

6 NEA保障措置システムの将来については、NEA、ユーラトムおよびIAEAの間で更に調整をはかることとした。

7 原子力船寄港に関する二国間モデル協定については、まずブラッセル条約を効果的なものにする必要があるとの意見も出たが、結局運営委員会としては、本協定を勧告とはせずにテークノートするにとどめた。
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