資料第22-3号

原子力基盤クロスオーバー研究の活動状況について

参 考 1:各交流委員会の活動報告
参 考 2:計算科学国際シンポジウムの開催結果について
添付資料:平成8年度原子力基盤クロスオーバー研究推進委員会・交流委員会名簿




原子力基盤クロスオーバー研究の活動状況について

1.交流委員会の開催状況について

交 流 委 員 会 開 催 日 会 場
原子力用計算科学
原子力用材料
原子力用人工知能・知的支援
放射線ビーム利用先端計測・分析
原子力用レーザー
放射線リスク評価・低減化
2月10日
2月12日
2月13日
2月14日
2月17日
2月18日
航空会館
弘済会館
東海大学交友会館
富国生命ビル
KKR東京竹橋会館
大手町フィナンシャルセンター

2.推進委員会の開催状況について

回 数 開催日 会 場 主な内容
第18回 3月3日 虎ノ門パストラル 各交流委員会活動状況報告
中間評価の進め方
計算科学国際シンポジウム報告

3.研究報告について
各交流委員会・各研究課題における進捗状況に対する理解を深め、研究内容や交流計画等の検討材料とするために、推進委員会直前に研究報告会を実施。 各交流委員会(主査、副主査、研究担当者)から推進委員に研究進捗状況を報告。
第4回進捗状況報告会:
日時 平成9年3月3日 10:00~14:40 会場 虎ノ門パストラル
議題 ①原子力用計算科学(座長:高橋副主査)
・計算科学的手法による原子力分野の複雑現象の解明
・原子力用構造物の巨視的/微視的損傷の計算科学的解析法の開発とその応用
②放射線ビーム利用先端計測・分析(座長:堂山主査)
・陽電子ビームの発生・制御の高度化に関する研究
・高輝度放射光の先端利用のための基盤技術の研究開発

4.平成8年度大学等への研究委託
研究委託は、大学等の研究者がクロスオーバー研究に参加するための方策として、交流委員会ごとに研究・調査を委託するという形をとり、平成6年度より開始したものである。

交流委員会 平成8年度クロスオーバー委託研究/委託調査
原子力用材料 (1)原子炉水科学計測のための固体デバイス型センサーの開発(東北大)
(2)複合環境下における絶縁性セラミック材料の特性変化と組織変化(東大)
原子力用人工知能・知的支援 (1)大規模実時間知識ベース構築における知識の矛盾認識と知識修正機構に関する研究(京大)
(2)知的処理能力の獲得/維持過程に関する研究(東北大)
原子力用レーザー (1)FELシミュレーションコードの開発(レーザー総合技術研究所)
(2)FELの実験、応用に関する理論的な解析等に関する調査(京大)
(3)FELの理論、計算機によるFELシミュレーション等に関する調査(長岡技術科学大)
放射線リスク評価・低減化 (1)新たな蛍光色素を用いたFISH法による放射線誘発染色体DNA突然変異の検出法の開発(北大)
(2)河川流域における降雨流出モデルの検証(九大)
放射線ビーム利用先端計測・分析 (1)陽電子ビーム輝度強化のビーム光学的研究(阪大産業科学研)
(2)陽電子ビームを用いた照射欠陥・表面欠陥の深さ分布の研究(学芸大)
(3)高輝度放射光の先端的利用に係る調査(東大)
原子力用計算科学 (1)原子力用構造物の損傷機構解明に関する計算科学的解析手法の調査
(2)計算科学における技術開発の現状と計画に関する情報収集及び調査(Ⅱ)(原子力学会)
5.シンポジウム等の開催について
(1)原子力用計算科学
「計算科学国際シンポジウム(ISPCES'97)」を平成9年1月27日~28日に東京 (虎ノ門パストラル)にて開催。参加者は27日に249名、28日に189名であった。本シンポジウムでは、クロスオーバー研究7件、一般講演14件(米国8件、 欧州2件、日本4件)の発表があり、計算科学技術全般にわたって最新の研究成果・ 動向についての情報交換が活発になされた。((参考2)参照)

(2)原子力用人工知能・知的支援
「原子力用人工知能・知的支援研究国際シンポジウム(AIR&IHAS'97)」を、平成9年 11月19日~21日、理化学研究所(和光市)において開催予定。