原子力委員会ホーム > メールマガジン配送サービス > バックナンバー

メールマガジン
第29号 原子力委員会メールマガジン 2009年4月17日号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ bQ9━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2009年4月17日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ トピックス  松田委員からひとこと 「ジオ・ラボ体験記」
┣ 定例会議情報 第4回GNEP運営グループ会合の結果について など
┣ 部会情報等  原子力防護専門部会について
┣ 読者コーナー
┣ 事務局だより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━・・・━ トピックス 松田委員からひとこと ━・・・━・・・━
「ジオ・ラボ体験記」

東京が満開の桜の花で彩られた4月上旬、NPOで活躍する女性たちを誘って、
千代田区北の丸公園にある科学技術館を訪ねました。3階に新しく完成した
「アトミックステーション ジオ・ラボ(GEO-LAB)」(Geological Labora
tory)を是非見てもらいたかったからです。この展示は、科学技術館を運営す
る(財)日本科学技術振興財団が、電気事業連合会と原子力発電環境整備機構
(NUMO)の協力を得て、実現したものです。

「ジオ・ラボ」の部屋の奥には「高レベル放射性廃棄物の地層処分とはどのよ
うな仕組みなのか」を具体的に疑似体験が出来るバーチャル地層体験ツアーの
シアターがあります。シアターの座席は、地層処分場行きのジオラボ号に乗り
込んだ設定になっていて、出発の合図と共に座席が動き始め、地下に着いたら
座席の揺れも止まるという仕掛けになっています。

地層処分場に着くと、目の前に広がるのは地中の空間。そこには高レベル放射
性廃棄物を埋める実物大の立派な施設が整い、将来の最終処分場の状況をバー
チャルリアリティで体験できるという内容です。これは、スウェーデンの地下
500mにあるエスポ岩盤研究所がモデルになっています。

図や文字の説明ではなかなかイメージがわかない地層処分という方法が、バー
チャルとはいえ、現場感覚が存在すると、なるほど・・とよく分かります。地
層処分は、最新の科学技術の集約なのだということが伝わってきます。臨場感
のあるすばらしいシアターです。

もう一つ注目すべき仕掛けがあります。展示室のほぼ中央にある大型の「アト
ミック・ホッケー」というゲームです。ゲームを始めると、画面にウランと中
性子が出てきます。中性子をウランに当てるように操作すると、中性子が次々
に飛び出してきます。中性子をウランに当てると得点になりますが、ウランに
当たらないと減点になります。ゲームは3分間ほどで終了します。得点に応じ
て街の明かりがともり始め、得点が多いほど街が明るくなります。さらに得点
が多いと天井全体に明かりが点くそうです。私たちは1370点が最高で、天井の
ランプが灯るまでにはいきませんでした。原子炉の中で起こっている核分裂の
連鎖反応の仕組みが遊びながら理解でき、とても楽しいゲームです。

私は、これまでイギリスのセラフィールドの原子力科学館や、フランスのマル
クールの「ビジ・アトム」など、海外の優れた原子力科学館を訪ねて取材して
いますが、日本のこの「ジオ・ラボ」のシアターと「アトミック・ホッケー」
は、こうした海外の原子力科学館の展示に比べても最高の水準だと確信しまし
た。

地層処分の取り組みがいよいよ国民目線までおりてきたな、と大変心強く思っ
ています。ぜひ「ジオ・ラボ」を訪ねてみてください。

●次号は広瀬委員からのひとことの予定です!


━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●4月7日(火)第13回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・広瀬原子力委員会委員の海外出張報告について
<主なやりとり等>
広瀬原子力委員が3月17日〜26日に中・東欧諸国を訪問した際の意見交換
や原子力関係施設視察の概要・結果について、広瀬委員及び事務局より報告が
ありました。委員より、使用済燃料の扱いや、ブルガリアのコズロドイ原子力
発電所3,4号機についての質問がありました。

・関西電力(株)美浜発電所原子炉設置変更許可申請(3号原子炉施設の変更)
について(諮問)
・関西電力(株)大飯発電所原子炉設置変更許可申請(1号及び2号原子炉施
設の変更)について(諮問)
<主なやりとり等>
原子力安全・保安院より、美浜発電所原子炉設置変更許可申請及び大飯発電所
原子炉設置変更許可申請について説明がありました。


●4月14日(火)第14回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・田中原子力委員会委員長代理の海外出張について
<主なやりとり等>
田中原子力委員会委員長代理が4月19日〜23日の間で北京(中国)を訪問
し、IAEAが主催する「21世紀の原子力エネルギー」閣僚級会合に出席す
るとともに、中国の原子力関係施設の視察を行うことを事務局より説明しまし
た。

・第4回国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)運営グループ
会合の結果について
<主なやりとり等>
事務局より、会合の開催結果について報告しました。FNCAとの関係を踏ま
えたGNEPにおける日本の役割についての質疑が行われました。また、
GNEPが研究開発指向のプログラムで始まったものが、既存の技術の基盤整
備などの枠組み指向と変わりつつあることについての質疑が行われました。


●次回は4月21日(火)に開催します。
・原子力人材育成関係者協議会報告書「原子力人材育成に向けた取組」(平
成21年4月)について
・東京電力株式会社福島第二原子力発電所の設置変
更(1号、2号、3号及び4号原子炉施設の変更)について(諮問)


●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

●4月16日に開催された原子力防護専門部会(第14回)の概要は以下のと
おりでした。
<議題>
・IAEA核セキュリティ・シリーズの検討状況について
<主なやりとり等>
事務局より、現在IAEAにて準備が進められている核セキュリティ・シリーズ文
書の検討状況の説明がありました。専門委員より、核セキュリティ・シリーズ
について国内で検討を行っていく場合に考慮すべき点等のご意見がありました。


━・・・━━ 読者コーナー ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●皆さまからのお便りをお待ちしています!このメールマガジンや、原子力委
員会の活動に関するご意見・ご感想等を以下まで、ぜひお寄せください。
 https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.html
なお、お寄せいただいたご意見・ご感想などは、個人情報を除きこのメールマ
ガジンに掲載させていただくことがあります。また質問につきましては、その
すべてには回答できない場合がありますので、ご了承をお願いいたします。


+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
都心の桜は、昨日今日がちょうど見頃を迎えておりますが、原子力委員会とし
ての春の風物詩といえば、例年3月下旬に公表している「原子力白書」です。

本年も、無事、3/24(火)に「平成20年版原子力白書」が閣議配布され、
公表の運びとなりました。今回の白書では私がとりまとめ作業などの事務的
な調整を取り仕切ったので、約半年間の作業を経て、製本版を手にした時は、
さすがに感慨も一入(ひとしお)でした。

私は今回初めてこうした政府刊行物をまとめる業務に携わりました。昨年10
月から白書のコンセプト、目次・構成の検討を始め、世界や我が国の原子力動
向を把握するために必要な事実関係の調査・確認、はたまた、原子力委員会と
しての認識や、どういうメッセージを打ち出していくべきかといったことを、
原子力委員や府内幹部と幾度も議論に議論を重ねました。

白書自体は、原子力を巡る世界の政策の動向から、我が国の核燃料サイクル、
原子力研究開発、国際協力の現状や見通しを、分かり易く説明・解説し、原子
力の「今」と「これから」を多くの方に理解してもらうために毎年作成してい
るものだと私は考えています。ただ、これは作り手にとっても、情報収集・整
理、現状分析を定期的に行って、現状をきちんと整理することができるので、
非常に意味があります。そして、とりまとめの過程で、関係者との議論や、内
容の説明を通じて原子力に対する多様な意見、多角的な視点に触れ、人々の注
目・関心事項(リアクション)を知ることができました。こうした一連のプロ
セスを経て、原子力行政に携わる我々が自分たちのポジションを間接的を確認
し、政策を検討・判断する上での糧となっているのではないだろうかというこ
とも感じました。

ただ、「平成20年版原子力白書」が公表されたとはいえ、まだまだ当方の説明
や言葉が足りないところ、わかりにくい部分もあるかと思います。

来年も原子力白書はきっと発行されるでしょう。考え方は、千差万別、十人十
色。賞嘆、改善要望、注文、ご批判等々、白書に対して皆さんから寄せられる
様々なご意見・ご感想が、来年の白書の糧になりますので、奮ってご意見をい
ただければと思います。
(なお、ご意見ご感想はhttps://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.html
までお願いします。)


●次号配信はGW後、平成21年5月15日(金)午後の予定です。

======================================================================
発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
 https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0001.html
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
======================================================================

ページの先頭へ