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メールマガジン
第28号 原子力委員会メールマガジン 2009年4月3日号
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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2009年4月3日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┣ トピックス  田中委員長代理からひとこと 「春思考」
┣ 定例会議情報 平成21年度原子力研究、開発及び利用に関する計画 など
┣ 部会情報等  原子力委員会政策評価部会 ご意見を聴く会 など
┣ 読者コーナー
┣ 事務局だより
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━・・・━ トピックス 田中委員長代理からひとこと ━・・・━・・・━

「春思考」

最近、頻繁に目にする現代流行語に、PDCA、説明責任、費用対効果、コンプラ
イアンス、グローバリゼーションがある。これをビアスの悪魔の辞典風に、
「PDCA」:予期せぬことをしないこと、「説明責任」:マスコミが気に入る説
明をすること、「費用対効果」:サブプライムローンに手を出して損しないこ
と、「コンプライアンス」:書いてない法律にも従うこと、「グローバリゼー
ション」:異文化の違いを無視して競争すること、などと説明したらひんしゅ
くを買いそうだが、これらの用語、それぞれの意図するところを理解するのが
容易でないところ、多くの者に云い知れない重圧を与えているようである。

例えば、PDCAである。数年前に法人化された大学や研究機関は、PDCAによる評
価に曝されており、科学者・研究者からは、PCAのための書類づくりに追われ
て研究(D)をする時間がないという悲鳴が頻繁に聞こえてくる。そもそもPDC
Aは企業における生産管理、品質管理の一方法だったはずだが、いつの間にか
水戸黄門の印籠のような強大な力をもって大学や研究機関の生き様までも左右
するようになってきている。加えて、費用対効果、説明責任、グローバリゼー
ション(国際競争)等々と重ねられると、研究者は息も絶え絶えである。

PCAに時間と精力をとられてDが疎かになるのは本末転倒でしかないことは誰で
も分かっているが、そのことをどこまで深刻に捉えているのだろうか。我が国
の美学は「○○は黙って勝負(Do)する」ではないかと嘯きたくなる。研究の
妙味は掘り出しもの(セレンデイプテイ)見つけることであり、予定調和を求
めるPDCAを回しても研究者の心は空回りするばかりである。

今年は春の訪れが早く桜の季節も早いという予測であったが、このところの花
冷えで、開花が例年並みになったようである。昨年、理研で量子ビームを使っ
てつくった黄色い桜「仁科蔵王」の開花が話題になった。なぜ黄色の桜を創っ
たのですか、黄色の桜の色も桜色と呼ぶのですか、それとも黄桜色と呼ぶので
すかなどと「説明責任」を求めるのは無粋の極みである。量子ビームによる突
然変異の産物が、たまたま美しい黄色の花びらをつけたということであろう。
まさにセレンデイプテイとして楽しめば十分である。桜前線は日本列島を南か
ら北へ、下から上へと2ヶ月近くも我々の心を浮き立たせてくれる。理研のホ
ームページによると「仁科蔵王」の黄桜も間もなく開花するという。桜が人々
に与える喜びは「投資対効果」という物差しで計るのは難しい。

原子力は科学技術です。可能性豊かな魅力あふれる科学技術ですと叫び続けた
ものの、平成20年度は心踊る美しい原子力の姿より、あまりお目にかかりたく
ない姿を少なからず見てしまった感がある。今年度こそ、心ときめく素肌の原
子力美人にたくさんお目にかかりたいものである。そのためには、PDCA、説明
責任、費用対効果、等々といった流行語を一時忘れて、愚直に自らの目標(夢)
を追い求めることも一計かも知れないなどと思う戯けの春思考です。


●次号は松田委員からのひとことの予定です!


━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●3月19日(火)第11回臨時会議の概要は以下のとおりでした。
・平成20年版原子力白書について(非公開)
※非公開のため、件名のみ


●3月31日(火)第12回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・平成21年度原子力研究、開発及び利用に関する計画
<主なやりとり等>
事務局より、「平成21年度原子力研究、開発及び利用に関する計画」につい
て説明を行い、決定されました。委員より、事業の内容をよく精査して工夫し
ながら執行に当たって欲しいとのコメントや、財政の厳しい中で大きな予算が
投じられており諸問題の解決に期待したいとのコメントがありました。

・第4回国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)運営グループ
会合開催について
<主なやりとり等>
事務局より、4月7,8日に三田共用会議所において開催される第4回国際原
子力エネルギー・パートナーシップ運営グループ会合について説明しました。


●次回は4月7日(火)に開催します。
 ・広瀬原子力委員会委員の海外出張報告について
 ・関西電力(株)美浜発電所原子炉設置変更許可申請(3号原子炉施設の変
 更)について(諮問)
 ・関西電力(株)大飯原子力発電所原子炉設置変更許可申請(1号及び2号
 原子炉施設の変更)について(諮問)

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

●3月24日(火)に東京工業大学で開催しました「原子力委員会研究開発専
門部会 ご意見を聴く会」の概要は以下のとおりでした。

冒頭事務局からこれまでの研究開発専門部会の議論の経緯について説明した後、
部会で抽出した論点(資源配分/基礎基盤研究とプロジェクト研究の連携/産
学官連携/技術移転/大型施設の整備などのあり方)等について参加者からご
意見を頂きました。具体的には、研究成果のフォローの必要性や実用化後のサ
ポート体制の維持の必要性などの他、議論は人材育成・確保や教育などの重要
性などにも及び、幅広い視点からご意見を伺うことができました。

配付資料につきましては、研究開発専門部会のページに掲載しております。

<リンク> 研究開発専門部会のページ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kenkyuukaihatu/siryo/goiken/goiken01.htm

●3月26日(木)に名古屋市にて開催しました「原子力委員会政策評価部会
ご意見を聴く会」(テーマ:エネルギー利用(原子力発電、核燃料サイクル)
に係る施策の評価について)の概要は以下のとおりでした。

第一部では、政策評価部会の審議状況等について近藤部会長及び事務局より説
明後、以下のご意見発表者の方々からご意見をいただき、その後、意見交換が
行われました。
  ○三重大学特命学長補佐 加藤征三氏 
  ○環境カウンセラー 浅野智恵美氏   
  ○中日新聞社 経済部デスク 山上隆之氏

第二部では、会場に参加された方々から、原子力関連施設の立地における国と
地方の関係の在り方や原子力発電所で働く方々が誇りを持てるような国から社
会への働きかけの重要性などに関するご意見をいただき、また、意見交換があ
りました。配付資料につきましては、政策評価部会のページに掲載しておりま
す。

<リンク> 政策評価部会のページ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/seisaku/index.htm

●3月30日(月)の分離変換技術検討会(第9回)の概要は以下のとおりで
した。
<議題>
 ・分離変換技術に関する研究開発について
 ・報告書(案)に頂いたご意見への対応について
<主なやりとり等>
3月10日から3月24日にかけて行った検討会報告書(案)に対する御意見募
集で、15名の方よりお寄せいただいた36件のご意見及びそれらのご意見へ
の対応、また、これらの御意見への対応を踏まえた報告書(案)について、事務
局より説明があり、報告書(案)について概ね了承されました。本報告書「分
離変換技術に関する研究開発の現状と今後の進め方」については、後日、原子
力委員会定例会にて報告がなされる予定です。


━・・・━━ 読者コーナー ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●皆さまからのお便りをお待ちしています!このメールマガジンや、原子力委
員会の活動に関するご意見・ご感想等を、melmaga-iken@aec.go.jp まで、ぜ
ひお寄せください。なお、お寄せいただいたご意見・ご感想などは、個人情報
を除きこのメールマガジンに掲載させていただくことがあります。また質問に
つきましては、そのすべてには回答できない場合がありますので、ご了承をお
願いいたします。


+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

4月10日に映画「レッドクリフ」Part2が封切られますが、楽しみにし
ておられる方も多いのではないでしょうか。私自身も昨年11月にPart1
を観て、スケールの大きさ、テーマの面白さ、キャストの多彩さに魅入られ、
ぜひ続きを見たいと思っている一人です。以前仕事をしていた台湾出身の俳
優も金城武(諸葛孔明)と林志玲(小喬)の2人が出演しており、それもこの
作品に引かれる理由になっているかもしれません。 

ところで、字幕版の映画は語学のよい力試しになると思っています。この映画
ではオリジナルのせりふはすべて中国語となっており、字幕版を選べば俳優の
しゃべりと字幕の訳語を比較しながら鑑賞することができます。私のレベル
(検定4級程度)では映画の中国語はむずかしすぎて、ほとんど聴き取れない
のですが、それでも簡単な2〜3語のフレーズが聴き取れた時はうれしくなり
ます。Part1では、孫権(蜀王)の妹(ヴィッキー・チャオ)が諸葛孔明
(金城武)に「我想飛」(私はじっとしていたくない) と言ったセリフが聴
き取れて、しばらく「我想飛」を連発していた時期がありました。さてPart
2ではどんなフレーズが出てくるか、楽しみです。(山本)

●次号配信は平成21年4月17日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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