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第3回日仏軽水炉安全性研究協力調整官会合について


原子力局技術振興課
1.期間 昭和57年6月20日~7月3日
2.場所 フランス パリ カダラッシュ
3.日本側出席者
 田村修二 原子力局技術振興課長
(なお、カダラッシュ原子力研究所に原研から派遣されている朝日義郎氏も会議に参加)
4.相手側出席者
Mr.Bernard Lerouge 原子力庁原子力安全部次長
Mr.Rene Zammite 原子力庁原子力安全部課長
Mr.Jean Bailly カダラッシュ安全研究部長
5.議事概要

(1) フランスの原子力安全部についてフランスの原子力安全部の組織、予算、現状等について説明があった。

(2) 日仏原子力安全研究協力の現状について

① 日仏軽水炉安全性研究協力取極め(昭和54年3月15日~58年3月14日)に基づきフランスのPHEBUS炉と原研のNSRR炉(原子炉安全性研究炉)に関する実験データの交換、研究員の交流のためのNSRR/PHEBUS共同研究協定(昭和56年2月23日~60年2月22日)が結ばれており、相互に1名の研究者の長期派遣(1年~2年)が実現し、日仏の協力に大きく貢献している旨説明があった。

② その他の分野については、

(ⅰ) 配管破断のAQUITAINEプログラムでは、フランス側の必要とする精度のデータを原研の設備で得られるかどうか検討することとなった。

(ⅱ) 熱水力学挙動解明分野では、フランス側がROSAⅣ計画を評価しており、試験計画に関する情報交換を行うこととなった。

(ⅲ) 燃料の挙動に関して原研が提案したPHEBUS炉の利用による多数本の燃料棒の冷却水喪失時のテストについては、今後PHEBUS/NSRRで協力していくこととなった。

(ⅳ)事故時の放射性物質の放出防止のためのスプレイによる吸収効果の結果について、日本の結果との比較が可能かどうか検討することとなった。

6. 今後の検討課題
(1) 日仏軽水炉安全性研究協力取極めの延長手続き、(昭和58年3月期限切れ)
(2) 日本の安全性研究の現状の英文作成、フランスへ送付、
(3) 今回の議事録の作成と確認
(4) 次回(来年前半に予定)東京での会合の準備(昭和58年前半)

 以上について今後検討していくこととなった。

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