前頁 | 目次 | 次頁

国際原子力機関(IAEA)原子力科学技術に関する研究・開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)計画政府専門家会合について


原子力局調査国際協力課

1. 日時 昭和57年6月17日(木)〜6月21日(月)
2. 場所 マレーシア クアラルンプール 国連アジア太平洋開発センター
3. 日本側出席者
向坊 隆 原子力委員会委員長代理(記念式典のみ)
松井 明 (社)日本原子力産業会議副会長(オブザーバー)
垣花 秀武 名古屋大学プラズマ研究所所長(オブザーバー)
安 成弘 東京大学工学部教授(オブザーバー)
小林 昌敏 日本原子力研究所高崎研究所所長(日本代表)
井沢 正孝 (社)日本原子力産業会議開発部技術課長(オブザーバー)
加藤 仁 外務省原子力課(日本代表)
塚本 修 科学技術庁原子力局調査国際協力課(日本代表)
青柳 朋夫 在マレーシア日本大使館一等書記官(記念式典のみ)
4. 審議概要

(1) ジフェレロIAEA事務次長及びホスト国マレーシアのシデク科学技術環境省次長より、それぞれ歓迎の挨拶があり、シデク次長が議長に選出された。

(2) 地域協力研究プロジェクトの現状

 IAEAより資料に基づき報告が行われた。審議の結果、本件については明年秋に予定されているIAEA主催の研究炉セミナーでの意見交換も含め、必要に応じて本件に関するワークショップ等も開催し、更に検討していくこととなった。

(3) UNDP工業利用プロジェクト

 IAEA側より資料に基づき本件プロジェクトの現状報告が行われ、次いで審議が行われた。

(4) 1983年度RCA活動予算

 IAEA側より資料に基づき報告が行われた。

(5) 将来計画・新規提案

 IAEA側より資料に基づき医学・生物学利用に関する提案が行われ、その後各国よりコメントが行われた。その結果、各国は本件に関し後日コメントを提出し、IAEAにおいて再調整した上、第11回RCA総会に提案することとなった。

(6) 原子力安全・緊急時対策

 フィリピン代表より、緊急時援助センターに関する再提案が行われ、審議の結果、当面IAEAの場で行われる原子力安全・緊急時援助に関する国際条約に関する専門家会合の検討状況を参考にしつつ、引き続き検討して行くこととなった。

(7) 食品照射プロジェクト

 IAEA側より、現状報告及び現行プロジェクト終了後のパイロット・スケールでのプロジェクトヘの移行に関し説明が行われた後審議が行われた。

(8) 放射性廃棄物管理

 IAEAより、RCAの場で海洋処分も含め放射性廃棄物管理についても意見交換を行っていくことが重要である旨の発言が行われた後、各国より発言があり、引き続き意見交換を行うこととなった。

(9) 資金(予算)確保

 IAEA側より新規プロジェクトに対する資金確保策等についての発言が行われた。

 更に1983年度研究契約の一環としてIAEAが予算を確保した医学生物利用プロジェクトについてIAEAより、RCAプロジェクトとして位置づけることに関し了解が求められ、予算の枠内でRCA計画として位置づけることが了承された。

(10) カントリー・ステートメント

 各国よりステートメントが発表された。

前頁 | 目次 | 次頁