議事概要


<原子力委員会>

第24回

〔日時〕昭和40年7月1日(木)14.00〜16.00

〔議題〕

1.日本原子力研究所、原子燃料公社、日本原子力船開発事業団についての昭和40年度業務監査結果の報告

2.日本原子力研究所顧問の人選について

〔審議決定および報告事項〕

1.報告事項
 事務局から(イ)日本原子力研究所顧問の人選について報告があり了承された。また、事務局から(ロ)日本原子力研究所、原子燃料公社、日本原子力船開事発業団に対する昭和40年度業務監査結果について報告があり、各機関の理事会議の運営、組織、人事労務管理等について意見が交わされた。

第25回

〔日時〕昭和40年7月8日(木)14.00〜16.00

〔議題〕

1.日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(JMTRの設置およびJPDRの施設変更)
2.IAEA東京総会の準備について

〔審議決定および報告事項〕

1.日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について
 事務局から「日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(材料試験炉の設置)(答申)(案)」および「日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(動力試験炉に対するパイルオッシレータの設置)(答申)(案)」の説明、朗読があり、審議の結果、了承された。

2.報告事項
 事務局から「IAEA東京総会の準備について」報告があった。駒形委員から日本原子力研究所のJPDR−2計画の検討結果について報告があり、また本計画の推進は適当である旨報告があった。

第26回

〔日時〕昭和40年7月15日(木)14.00〜17.30

〔議題〕

1.原子力第1船の船価について

2.今後の核原料物質の探鉱について

〔審議決定および報告事項〕

1.昭和41年度以降の核原料物質の探鉱について
 事務局から「昭和41年度以降の核原料物質の探鉱について」および「原子燃料公社における国内核原料資源の探鉱長期計画」について朗読、説明があり、原子燃料公社の今後の探鉱計画について意見が交わされた。

2.原子力第1船の船価について
 事務局から「原子力第1船船価について」の朗読、説明があり、意見が交わされたが、7月19日(月)にさらに検討することとなった。

第27回

〔日時〕昭和40年7月22日(木)14.00〜16.00

〔議題〕

1.原子力第1船について

2.昭和29年度原子力年報について

〔審議決定および報告事項〕

1.原子力第1船について
 事務局から原子力第1船建造計画の今後の見通しについて、報告があり、検討が行なわれた。その結果、前回の原子力局との打合せ会において打合せた結果に基づき日本原子力船開発事業団からの報告を待って処置を決定することとなった。

2.報告事項
 事務局から「昭和39年度原子力年報について」報告があった。

第28回

〔日時〕昭和40年7月29日(木)14.00〜16.20

〔議題〕

1.原子力第1船について

2.東海地区原子力施設の地帯整備について

3.日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(半均質臨界装置における昇温装置の設置)

〔審議決定および報告事項〕

1.原子力第1船について
 事務局から「原子力第1船の船価について」の朗読説明があり意見が交わされた。続いて「原子力第1船建造について」および「委員長談話(案)」の朗読があり、審議の結果、「委員長談話(案)」は原案のとおり、また「原子力第1船建造について」は一部修正のうえ決定された。

2.東海地区原子力施設の地帯整備について
 事務局から「原子力施設地帯整備の方針について」の朗読説明があり、審議の結果概ね方針のとおり了承された。

3.日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更に係る安全性について
 事務局から「日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(半均質臨界実験装置における昇温装置)(答申)(案)」の説明があり、原案のとおり了承された。

<参与会>

第6回

〔日時〕昭和40年7月9日(金)14.00〜16.00

〔議題〕

(1)原子力第1船の建造契約について
(2)昭和40年度原子力平和利用研究委託費および研究費補助金の交付について
(3)昭和40年度放射能測定調査委託費の交付について

〔議事概要〕

(1)原子力第1船の建造契約について、事務局から原子力第1船の建造契約の進捗状況およびその問題点について説明があり、各参与からの意見の聴取が行なわれた。
(2)昭和40年度原子力平和利用研究委託費および研究費補助金の交付について、事務局から配布資料に基づき報告があった。
(3)昭和40年度放射能測定調査委託費の交付について、事務局から配布資料に基づき報告があった。

<専門審査会>

原子炉安全専門審査会

第29回

〔日時〕昭和40年7月2日(金)13.30〜17.00

〔議題〕

1.JMTRについて(報告書案の審議)

2.JPDRについて(パイルオッシレータの設置)

(報告書実の審議)

3.原研半均質臨界実験装置について(昇温装置の設置)

4.FCAについて(報告書案の審議)>

5.その他

〔議事概要〕

1.JMTRについて渡辺18部会長から、前回の審査会で問題点として取りあげられた非常用換気系のフィルタの性能についての部会の検討結果の説明と、部会報告書の修正個所の説明が行なわれた。
 つづいて、上記の部会報告書について審議を行なった結果、一部の字句を修正の上原子力委員長に対し、本原子炉の安全性は十分確保される旨報告することとなった。
 なお、字句の表現については、審査会長に一任された。

2.JPDRについて(パイルオッシレータの設置)  事務局が申請内容の説明を行なった後、ひきつづき審議が行なわれた。この審議に基づいて、本原子炉の安全性は十分確保される旨原子力委員長に報告することとなったが、審査会報告書については、事務局案の字句を一部修正の上、委員長に提出することが審査会長に一任された。

3.原研半均質臨界実験装置について(昇温装置の設置)
 部会を作り審査することになり、第20部会として、向坊委員(部会長)、都甲委員が指名された。

4.FCAについて
 時間の都合により、次回審査会で審議することとした。

第30回

〔日時〕昭和40年7月26日(月)14.30〜17.00

〔議題〕

1.JMTRについて(審査会報告書の修正について報告)

2.FCAについて(部会審議結果の報告、審議)

3.半均質臨界実験装置について(部会審議結果の報告、審議)

4.その他

〔議事概要〕
1.JMTR.AJPDRについて
 事務局から、JMTRおよびJPDRの最終報告書(前回審査会で報告書の一部字句の修正を会長に一任し原子力委員長に報告することを決定した)を提出し、説明が行なわれた。

2.FCAについて
 第19部会報告書の朗読および大山部会長から部会において問題となった点の説明の後審議が行なわれた。主として間隙効果の測定実験の方法、燃料の膨張の問題、重大事故、仮想事故の想定の仕方について討論検討が行なわれた。次回審議会でさらに検討することとした。

3.半均質臨界実験装置について
 向坊第20部会長から変更内容および部会報告書の説明があり、続いて審議を行なった結果、本臨界実験装置の安全性は変更後も十分確保される旨原子力委員長に報告することを決定した。
 なお、部会長から、この種の問題は、原研の自主審査に任せる方向に向うのがのぞましいとの発言があった。

4.その他
 事務局から、JRR−2の重水漏洩および原電1号炉の進捗状況について説明があった。

<専門部会>

再処理施設安全審査専門部会

第10回

〔日時〕昭和40年7月30日(金)14.00〜17.30

〔議題〕

1.公社再処理施設建設準備の進捗状況について

2.原研再処理試験施設のコールド試験について

3.事故小委員会の審議経過について

4.その他

〔議事概要〕

1.公社再処理施設建設準備の進捗状況について公社側から説明聴取した。

2.原研再処理試験施設のコールド試験の状況について原研担当者から説明を受けた。

3.事故小委員会から、公社再処理施設の考えうる事故に関する検討結果の中間報告があり討論が行なわれた。

4.再処理安全調査団の報告書案が提出された。

〔動力炉開発懇談会〕

第12回

〔日時〕昭和40年7月6日(火)14.00〜17.00

〔議題〕

(1)動力炉開発の進め方について−中間段階における−

(2)今後の審議の進め方について

(3)ワーキング・グループについて

〔議事概要〕

(1)動力炉開発の進め方について
 事務局から資料「動力炉開発の進め方−中間段階における−」の説明があり、意見が交わされたが一部修文することとし、了承された。

(2)今後の審議の進め方
 事務局から配布資料に基づき今後の審議の進め方の説明があり了承された。

(3)ワーキング・グループについて
 事務局から配布資料に基づき新型転換炉および高速増殖炉の両ワーキング・グループの設置について説明があり、了承された。
 なお、両グループの構成員は次のとおりである。

新型転換炉ワーキング・グループ
向坊  隆  動力炉開発懇談会構成員
山田太三郎  動力炉開発懇談会構成員
青木 一郎  三菱原子力工業(株)業務部業務課副課長
青木 成文  東京工業大学教授
飯田 正美  関西電力(株)原子力部長
植松 邦彦  原子燃料公社プルトニウム開発室
沢井  定  日本原子力研究所原子炉設計部
塩宮 広海  日本原子力事業(株)調査開発部調査課長
島  史郎  (株)日立製作所中央研究所王禅寺支所長
杉本 朝雄  住友原子力工業(株)顧問
杉本 栄三  日本原子力研究所動力炉開発計画部
鈴木 範雄  東京電力(株)技術部原子力発電課長
松本 静夫  電源開発(株)原子力課
水野 勝巳  中部電力(株)火力部原子力課長
望月 博治  川崎重工業(株)原子力部長
吉岡 俊男  日本原子力発電(株)技術部長

高速増殖炉ワーキング・グループ
大山  彰  動力炉開発懇談会構成員
田中直次郎  動力炉開発懇談会構成員
石井  久  中部電力(株)火力部
尾池 英夫  関西電力(株)原子力部
河原 誠二  (株)日立製作所日立研究所第6部
志村 吉久  日本電気(株)原子物理研究所
武井 満男  日本原子力研究所動力炉開発計画部
立花  昭  日本原子力発電(株)社長室
中村 康治  原子燃料公社プルトニウム開発室
永田 和夫  富士電機(株)原子力部
長沼辰次郎  三菱原子力工業(株)技術部
能沢 正雄  日本原子力研究所原子炉設計部
三木 良平  電力中央研究所主任研究員
三島 良績  東京大学
若林 良一  日本原子力事業(株)NAIG総合研究所副所長
脇坂 清一  東京電力(株)技術部