放射能対策本部の動き


 最近の放射能の降下状況について
 昭和37年10月における環境の放射能汚染の状況については、地表付近の雨水は10月に入ってかなり増加を示したが、地表付近の浮遊塵は9月に比べやや増加している。
 また、10月における食品の汚染状況については、野菜中のストロンチウム−90は9月に比べほぼ横ばいの状況であり、牛乳中のストロンチウム−90は9月に比べやや低い値を示している。

 なお、地上のセシウム−137、ジルコニウム−95、ニオブ−95等の放射性降下物の放出するガンマ線による空間線量は昨年秋から本年秋の年間で約30ミリレントゲン前後であろうと思われる。これによって人体の受ける線量はこの値の数分の1程度と推定されている。これらの核種のうち、セシウム−137は今後相当の期間にわたって地上にあるが、ジルコニウム−95、ニオブ−95のような寿命の長くないものについては漸次減少するものと思われる。

放射能対策日誌

12月18日(火)

 第30回放射能対策本部幹事会
 環境および食品等の放射能汚染について(本部発表第14号)等を検討、同時に本部発表第14号を発表。