技術輸入申請の認可について


  かねて技術輸入申請が出されていた下記2件はこの程認可された。

1.原子燃料公社の技術輸入(乙種)
 プルトニウム燃料の研究開発を一層推進するため、原子燃料公社では、かねてよりプルトニウム燃料研究施設の建設計画を進めていたが、その設計を米国の専門会社に依頼すべく技術導入を行なうものである。なお、今回の設計の対象は、研究室の建家のみに限られ、内部諸施設の設計については追って再び技術導入をする予定になっている。

1 技術輸入先
 Nuclear Materials and Equipment Corporation (USA)

2 技術の種類
 プルトニウム燃料研究室に関する設計

3 輸入技術の内容
 プルトニウムの冶金、加工技術を研究開発する建家の仕様書および設計図

4 技術援助の方式
 前記3についてNUMECが設計資料を作成し、原子燃料公社に提供する。

5 送金事項
 US $137,600

2.日本原子力発電(株)技術輸入(乙種)

1 技術輸入先
 Internuclear Company(USA)

2 技術の種類
 米国において運転、建設または計画中の軽水減速軽水冷却型原子力発電施設に関する諸情報

3 輸入技術の内容
 米国においてすでに設計を完了している加圧水型および沸騰水型原子力発電所を中心とし、その設計、建設および運転を通じて問題となった事項、わが国ではまだその詳細がわかっていない事項、将来解決されるべき事項等であって、特に日本原子力発電(株)の第2原子力発電所導入計画の策定に必要な事項に関する詳細な情報および資料ならびに軽水型原子力発電施設の情報に伴う問題点

4 技術援助の方式

(1)Internuclear社は技術者2名を日本に派遣し、数日間にわたり日本原子力発電(株)と討議を行なう。
 この討議は、日本原子力発電(株)が米国から原子力 発電施設を導入する場合に問題となる可能性の事項について日本の事情および米国の技術の現状に基づいて情報交換を行ない十分討論する。

(2)Internuclear社は、米国において、AEC、学識経験者、研究所、製造業者、使用者等に接触し、調査事項に関し、とくに今までに公表されていない各種の情報、資料および意見を調査、しゅう集し、日本原子力発電(株)に報告する。

(3)Internuclear社は、日本原子力発電(株)の調査員の米国における調査に必要な援助、助言を与える。

(4)日本原子力発電(株)はInternuclear社の報告を検討し、内容不明もしくはさらに調査を必要とする事項につき調査を命じ、または助言を求める。


5 送金事項


日本

原研 JPDRの導入に際し、原研で作成した仕様書(案)の検討、助言

原研 水均型増殖炉開発の研究に関する技術

日本鋼管  原子炉鉄鋼材料等に関する諸情報

燃料公社  プルトニウム利用に関する技術情報

京都大学  関西原子炉の諸技術指導

外国

イタリアのSENN

パキスタンのAEC        原子炉開発計画への参画

ブラジル、スペイン等