参 与 会

第5回

〔日時〕昭和36年5月11日(木)14.00〜16.00

〔場所〕赤坂プリンスホテル

〔配布資料〕
1.昭和36年度原子力平和利用研究委託費交付申請一覧表および昭和36年度原子力平和利用研究費補助金交付申請一覧表
2.昭和36年度放射線医学総合研究所業務計画について
3.放射線化学専門部会の設置について
4.JRR-2の性能検査について
5.原子力委員会各専門部会の審議状況
6.原子力船専門部会設置について

〔出席者〕
石川、兼重、有沢、西村、駒形各原子力委員

稲生、井上、岡野、菊池(代)、倉田(代)、久留島、嵯峨根、瀬藤(代)、高橋、成富、藤岡、松根、三島、安川、山県、吉沢、脇村各参与

杠局長、井上、村田、高橋、中島各課長、その他担当官

運輸省、通産省、大蔵省、経企庁、原電

〔議事概要〕
1.昭和36年度原子力平和利用研究委託費および研究費補助金の申請状況について
 中島課長から、資料1により申請件数等について報告、目下審査中で交付決定は7月初めになる旨説明した。

2.昭和36年度放射線医学総合研究所業務計画について事務局から資料2の概要について説明した。
 局長から同研究所の病院部開設について説明した。

3.放射線化学専門部会の設置について
 事務局から、前の専門部会は原子力委員会の諮問について答申し、その目的を達したので解散した。またその申請に基づいて、委員会は新たに専門部会を設置し、放射線化学研究の総合開発についての基本方針、中央研究機構について諮問したことを説明した。

4.JRR-2の性能検査について
 事務局から資料4について説明した。

 藤岡参与重水出口温度の飽和値であるが、1万kWでの53℃と1,000kWにおける26℃を比較して意味があるか。

 事務局安全度の検討では冷却材の温度がある値以下であればよい。

 たとえば1万kW運転において70℃に達するとすればそれを不合格にすることも可能であり、また53℃で運転を行なった時の出力で運転する場合は合格と認められるので安全上の観点からは問題ない。

5.原子力船専門部会の専門委員について
 事務局から資料6により報告をした。

6.原子力委員会専門部会の審議状況について
 事務局から資料5を説明し、災害補償専門部会の項については1961年海事法外交会議について補足説明した。

7.国会に提出中の法案の審議状況について局長から説明した。

8.兼重委員帰国報告

9.次回は6月8日午後9時