立教大学設置原子炉について


 立教大学が設置する原子炉については昭和34年2月16日付で設置許可申請書が提出され、原子炉安全審査専門部会では2月17日の部会でこれに関する小委員会を設け、安全性について審査を行っている。本申請の概要は次のとおりである。

使用の目的

研究および教育用(アイソトープの生産を含む。)

原子炉の型式および熱出力

TRIGA-2型(ジェネラル・ダイナミックス社製)100kWxl

設置の場所

神奈川県横顔賀市大楠機関学校跡
(約1万5千坪払下げ申請中)

原子炉施設の工事計画

基礎工事まで大略5ヵ月間。躯体工事、仕上工事、給排水工事等5ヵ月目から12ヵ月目まで。原子炉据付から全工事完了まで8ヵ月目から18ヵ月目まで。

燃料およびその予定使用量

燃料は水素化ジルコニウムと20%濃縮ウランの合金にAlを被覆したものである。初期挿入量:U235 2.3kg。年間予定使用量:第1年度U235約1kg。 第2年度以降U235約2g。

使用済燃料の処分の方法

使用済燃料は原子炉プールから取り出さない。被覆の破損等で取替の必要な場合は貯蔵所に貯え、放射能の減衰後容器に密封し、G.A.社へ返送。