原子力委員会日誌 (第10回〜第13回) 第10回 〔日 時〕昭和34年3月11日(水)13.45〜16.00 〔議 題〕 〔配布資料〕 審議決定および報告事項 (1)原子力平和利用に関する日独政府書簡交換について 日独政府間で平和利用の目的で原子力の開発および利用ならびに保健等を促進させるための交換公文を3月10日に交換する件につき報告があった。 (2)核融合専門部会について 第6回核融合専門部会議事経過の報告があった。 (3)放射能調査専門部会について 第11回放射能調査専門部会の議事経過につき報告があり、放射能白書の原案が提出されたので、これを適宜修正して、標題を決め、原子力委員会名で公表することにした。 (4)規制法の一部改正について 12日の衆議院本会議にかかる予定である旨報告があった。 (5)菊池委員帰朝報告 1月18日から3月18日にわたる菊池委員の米国およびカナダ視察について概略の説明があった。 第11回 〔日 時〕昭和34年3月18日(水)13.40〜17.00 〔議 題〕 〔配布資料〕 審議決定および報告事項 (1)バルケ氏の歓送迎について バルケ氏の送迎等につき委員分担を決定した。 (2)核融合専門部会委員の追加について 原案が承認された。 (3)第5回原子力災害補償専門部会議事録について 担当者から報告があり質疑応答がなされた。 (4)第9回原子炉安全審査専門部会議事録について 担当者から報告があり質疑応答がなされた。 (5)昭和34年度原子力開発利用基本計画について 原案が提示され、種々の希望が各委員から出された。一応意見を聞くという意味で一部を修正して参与会に出すことが承認された。 第12回 〔日 時〕昭和34年3月25日(水)16.00〜16.30 〔議 題〕 〔配布資料〕 審議決定および報告事項 (1)国際見本市用原子炉設置許可の申請について 標記の原子炉設置許可申請については、原子炉安全審査専門部会からさきに審査結果の答申が提出されていたが、委員会として内閣総理大臣に提出する答申案の審議が行われた。 第13回(臨時) 〔日 時〕昭和34年3月27日(金)10.00〜12.30 〔議 題〕 〔配布資料〕 審議決定および報告事項 (1)昭和34年度原子力平和利用研究委託費および補助金要望課題について 事務局案が提出され、委託費中原子力船についてはなお検討することとし、その他は若干の文句修正を行い事務処理を進めることとなった。 (2)UTRの設置について 米国原子力委員会の軽水減速濃縮ウラン不均質原子炉を東京国際見本市に設置する件については、原子炉等規制法に定める基準に適合している旨資料のとおり内閣経理大臣に答申することに決定した。 (3)日本原子力発電(株)原子炉設置許可申請について 3月16日上記会社から正式に原子炉設置の申請があり、委員会においても今後正式に審議することとなった。 |