原子力委員会日誌

(第2回〜第5回)


第2回

〔日時〕1月14日(水)14.15〜16.30

〔議題〕
(1)昭和34年業務計画について
(2)国際原子力機関からのウラン購入について
(3)原子炉等規制法の改正について

〔配布資料〕
(1)昭和34年原子力委員会業務計画(案)
(2)第5回核燃料経済専門部会議事禄
(3)第4回核燃料専門部会議事録
(4)第5回核融合専門部会議事録

 審議決定および報告事項

(1)昭和34年業務計画について
  配布資料計画案について説明、審議が行われた。
 なお定例委員会は原則としで毎水曜午後1時から開くことを決めた。
(2)国際原子力機関からのウラン購入について
  ウラン購入の現段階についての報告があった。
(3)原子炉等規制法の改正について
  現在までの経過について報告があった。

第3回

〔日 時〕1月21日(水)13.10〜15.00

〔議 題〕
(1)委員会の運営について
(2)昭和34年業務計画について
(3)核原料物質又は核燃料物質の製錬の事業に関する規則の一部改正について
(4)原子炉安全審査専門部会について
(5)カナダとの原子力協定について

〔配布資料〕
(1)昭和34年原子力業務計画
(2)核原料物質又は核燃料物質の製錬の事業に関する規則の一部を改正する命令
(3)第7回原子炉安全審査専門部会議事録

 審議決定および報告事項

(1)委員会の運営について
 原子力委員会定例会議の議題は月曜日の打合せ会において決定することとし、開催時刻は水曜日午後1時30分とすることとなった。
(2)昭和34年業務計画について
 昭和34年業務計画については、基本計画の決定時期を若干延長する等の点を修正の上了承され、翌22日の参与会に報告することとなった。
(3)核原料物質又は核燃料物質の製錬の事業に関する規則の一部改正について
 標記規則の一部を改正する命令が翌22日公布される旨報告があった。
(4)原子力安全審査専門部会について
 第7回原子炉安全審査専門部会の議事録が提出され、それについての補足説明があった。
(5)カナダとの原子力協定について
 カナダとの原子力協定締結交渉時期について検討し、当方の要求事項等の方針を早急にまとめることとなった。

第4回

〔日 時〕1月28日(水)13.30〜16.20

〔議 題〕
(1)昭和34年度原子力関係科学者、技術者養成計画
(2)原子力委員会専門部会の新設について
(3)核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律について
(4)原子力災害補償専門部会および重水専門部会について

〔配布資料〕
(1)−1) 昭和34年度原子力関係科学者、技術者養成計画
(1)−2) 昭和34年度原子力関係海外留学生募集要領
(2)−1)原子力関係科学者、技術者養成訓練専門部会について(案)
(2)−2) 再処理専門部会について(案)
(3)第2回原子力災害補償専門部会議事録
(4)第3回重水専門部会議事録
(5)欧州における重水製造研究の現況(視察報告)
(6)−1) 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案要綱
(6)−2) 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律(案)
(6)−3) 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案参照条文
(6)−4)核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律新旧対照表

 審議決定および報告事項

(1)昭和34年度原子力関係科学者、技術者養成計画
 海外への留学生派遣は国際原子力機関のフェローシップ等を含めて85名を予定し、高度の知識を習得するための長期留学も考慮する。
 一方国内では、原所内に原子炉研修所を設立し、高級、一般の両課程を設けるとともに、原研内の施設に外部からの技術者受入れを行う。
 海外からの留学生としては、国際原子力機関トレーニングフェローとして約20名の受入れおよびコロンボ計画等による若干名の研修生受入れを予定している。
(2)原子力委員会専門部会の新設について
 原子力関係科学者、技術者養成訓練専門部会および再処理専門部会の新設を検討し、一部字句修正、委員の追加を行うこととして設置することに決定した。
(3)核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律について
 関係各省との打合せを終り1月29日の次官会議にかけることになっていたが、大蔵省から異議が出されたので、委員会の態度を検討した。
(4)原子力災害補償専門部会および重水専門部会について
 第2回原子力災害補償専門部会および第3回重水専門部会の経過報告があった。

第5回

〔日 時〕2月4日(水)13.40〜15.20

〔議 題〕
(1)「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律」について
(2)原子力関係機関各種委員会の現況について
(3)国際原子力機関からの技術援助について
(4)輸入ウランの加工委託について
(5)「原子力船専門部会審議方針」について
(6)日本原子力船研究協会からの要望書について

〔配布資料〕
(1)原子力委員会各専門部会
(2)日本原子力研究所各委員会
(3)原子燃料公社各委員会
(4)日本原子力産業会議各委員会
(5)原子力船専門部会の審議方針
(6)原子力船就航問題に対する要望書
(7)核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律(案)

 審議決定および報告事項

(1)「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律」について
 その後の変更について資料により報告があり了承された。
(2)原子力関係各種委員会の現況について
 特定の人々について重複の状況に関して一覧表を作成することとした。
(3)国際原子力機関からの技術援助について
 ペーパーをもらうだけならこれを受けることとした。
(4)輸入ウランの加工委託について
 カナダに問合せを出すこととした。
(5)「原子力船専門部会審議方針」について
 担当者から資料について報告があった。
(6)日本原子力船研究協会からの要望書について
 担当者から資料について報告があった。


訂    正

 前号(第4巻第1号)昭和34年度原子力関係予算政府原案の決定の項目の表中の関係各省庁行政費中に誤りがありましたので、次のように訂正します。