原子力委員会日誌

(第43回〜第45回)

第43回

〔日 時〕11月12日(水)14.10〜16.45

〔議 題〕

(1)ICRP勧告の要旨について

(2)核燃料開発に対する考え方(案)について

(3)東海大学原子炉の設置についての原子炉安全審査部会の答申について

〔配布資料〕

(1)核燃料開発に対する考え方(案)

(2)国際放射線防護委員会の勧告要旨

(3)第4回核融合専門部会議事録

(4)第3回核燃料経済専門部会議事録

(5)東海大学原子炉の設置についての原子炉安全審査部会の答申(案)

(6)原子炉安全審査専門部会第4小委員会報告

審議決定および報告事項

(1)ICRP勧告の要旨について
  ICRP勧告についてアイソトープ課長から報告があった。

(2)第4回核融合専門部会議事録の報告
  第4回核融合専門部会の経過につき報告があった。

(3)第3回核燃料経済専門部会議事録の報告
  第3回核燃料経済専門部会の経過につき報告があった。

(4)核燃料開発に対する考え方(案)の説明報告
  核燃料開発に対する考え方(案)について田宮技官から説明があり、後日再検討すること
  になった。

第44回

〔日 時〕11月24日(月)13.10〜16.50

〔議 題〕

(1)国産1号炉の燃料について

(2)原子力平和利用に関する日独政府間書簡交換について

(3)国際原子力機関の第2回総会について

(4)東海大学の請願について

〔配布資料〕

(1)第3回核燃料専門部会議事録

(2)原子力平和利用に関する日独政府間書簡交換に関する件

審議決定および報告事項

(1)国産1号炉の燃料について
 核燃料専門部会の審議の結果、核燃料製造の現在の技術ならびに体制等からみて、国産1号炉の燃料を国内で製造することは時間的に困難と思われるので、種々討論の結果、初期装荷燃料要素の加工は海外に委託すること、ウラン地金について原子燃料公社の精錬中間プラントによる製品の成否を勘案の上海外から購入する量等は明春ごろまでに決定すること、なお燃料要素の国内試作を促進するため、国産1号炉に可及的すみやかに試用するよう原研、公社、国内メーカーの研究協力態勢を強化することを内容とする「国産1号炉燃料要素の製造方針」を決定した。

(2)原子力平和利用に関する日独政府間書簡交換について
 日独政府間で原子力平和利用のための情報交換を確認し合う意味の書簡を交換することとなり、外務省から照会のあった書簡案文を了承した。

(3)国際原子力機関の第2回総会について
 さる9月ウイーンにおいて開催された国際原子力機関の第2回総会に原子力局から出席した山口事務官から、総会ならびにその前後に開かれた理事会の模様について一般的な概況説明があった。

(4)東海大学の請願について
 東海大学は原子炉安全審査専門部会が同大学の申請した原子炉設置に反対の結論を出したことにつき政府の説明を求める請願を行う模様なので、委員会においても専門部会の結論を慎重に検討することとなった。

第45回

〔日 時〕12月3日(水)14.10〜17.30

〔議 題〕

(1)核燃料開発に対する考え方について

(2)指数函数実験炉の計画変更について

(3)IAEAからの天然ウラン受入協定について

(4)専門部会の審議について

〔配布資料〕

(1)原子炉安全審査専門部会第6回議事録

(2)原子力船専門部会第6回議事録

審議決定および報告事項

(1)核燃料開発に対する考え方について
 前回の懇談会に引き続き核燃料開発に対する考え方について〔2〕ウラン燃料製造技術の開発以下の審議がおこなわれ、次回の委員会までに修正の上ふたたび審議することとなった。

(2)指数函数実験炉の計画変更について
 国産1号炉設計のため指数函数実験炉についてはかねて原研側から計画変更の申し出があり、今回正式に文書による承認を求めてきたが、現段階においては事情やむをえないので了承することとなった。

(3)IAEAからの天然ウラン受入協定について
 IAEAから天然ウラン受入にともなう協定草案が送られてきたが、わが方としては時期的に交渉期間を限ることなく先例として各国の批判にたえうる協定案を作るよう、慎重に考慮することとなった。

(4)専門部会の審議について
 10月31日、11月1日それぞれ開催された原子力船専門部会および原子炉安全審査専門部会の審議状況につき報告があり、前者については次回の会合において一応現在の諮問事項の審議を終了する予定なので、次の諮問事項を準備することとなった。