〔日 時〕昭和33年9月10日(水)14.15〜17.00
〔議 題〕
(1)専門部会の審議経過について
(2)核燃料計画の進め方について
(3)日米協定中のプルトニウムの平和目的利用について
(4)教育用原子炉について
(5)IAEAの核物質受入れ協定について
〔配布資料〕
(1)第3回核融合専門部会議事録
(2)第4回原子炉安全審査専門部会議事録
(3)第3回原子炉安全基準専門部会議事録
(4)第4回原子力船専門部会議事録
(5)第5回原子力船専門部会議事録(原子力船開発に関する専門委員の見解)
(6)教育用原子炉について
審議決定および報告事項
(1)専門部会の審議経過について
第3回核融合、第4回原子炉安全審査、第3回原子炉安全基準、第4回および第5回原子力船の各専門部会の審議経過の報告があった。
(2)核燃料計画の進め方について
前回委員会に提出された案については、再度審議することとし、11月中旬を目標にまとめあげることになった。
(3)日米協定中のプルトニウムの平和目的利用について
前回委員会に提出された日米原子力協定中のプルトニウムの平和利用を協定中にただちに織り込むことは困難なので議定書中に入れるよう外務省へ連絡することになった。
(4)教育用原子炉について
教育用原子炉の建設計画の現状について局から説明をうけた。
(5)IAEA の核物質受入れ協定について
IAEAに対し、核物質受入れ協定の原案を英・米・ソから提出してきたので、次回IAEA理事会にかけるため、日本の意見を固め、これを外務省に連絡することになった。
〔日 時〕昭和33年9月17日(水)14.10〜17.05
〔議 題〕
(1)原子力留学生受入れ交渉進捗状況報告
(2)専門部会の審議経過の報告について
(3)動力試験炉に関する技術輸入について
(4)核燃料開発のための基本方針(案)について
(5)原子力委員会について
(6)石川委員のジュネーブ会議報告
(7)ジュネーブ会議の状況報告
(8)SENNの計画について
〔配布資料〕
(1)核燃料開発のための基本方針(案)
(2)原子力留学生受入れ交渉進捗状況
(3)第2回核燃料経済専門部会議事録
(4)動力試験炉に関する技術輸入申請の概要
審議決定および報告事項
(1)原子力留学生受入れ交渉進捗状況報告
8月の報告以来現在までに留学先決定をみたものおよび今後の見通しにつき報告があった。
(2)専門部会の審議経過の報告について
第2回核燃料経済専門部会において燃料サイクルにつきウラン消費を最小ならしめる条件を計算することを定め、炉型式、計算方法等前提条件を設定した旨報告があった。
(3)動力試験炉に関する技術輸入について
原子力研究所の導入する動力試験炉の仕様書を検討する際のコンサルタントとしてインターヌクレア社を選定、技術輸入申請が提出された旨報告があった。
(4)核燃料開発のための基本方針(案)について
本件については、今後の検討資料として、参与会に付することを決定、標題は核燃料開発のための考え方(案)とすることにした。
(5)原子力委員会について
原子力委員会の組織について、委員間の話し合いの結果、2名程度の増員を行い、調査資料収集に従事するスタッフをおくよう意見がまとめられたが、最終的には、今後さらに検討して決定することにした。
(6)石川委員のジュネーブ会議報告
石川委員のジュネーブ会議に関する委員長あて書簡につき報告があった。
(7)ジュネーブ会議の状況報告
亘理調査官の局長あてのジュネーブ会議状況報告の内容が報告され、詳細は印刷の上配布することとなった。
(8)SENNの計画について
SENNの計画については、9月28日International Pannel および SENN の Board of Director の結論が発表される予定で、発注先はGEに落ち着く公算が大きい旨報告があった。
〔日 時〕昭和33年9月24日(水)14.00〜16.40
〔議 題〕
(1)核燃料専門部会の専門委員の追加について
(2)原子力関係科学者技術者に関するアンケートの集計について
(3)原子力災害補償についての基本方針について
〔配布資料〕
(1)原子力関係科学者技術者に関するアンケートの集計(その1民間企業分)
(2)−1原子力災害補償についての基本方針(案)
−2原子力災害補償制度確立にともなう問題
−3災害補償問題についての懇談会要旨
(3)−1核燃料専門部会専門要員の追加について
−2コールダーホール改良型原子炉の安全審査について
−3今後の原子炉安全基準専門部会の運営について
−4金属ウラン切屑の燃焼について
審議決定および報告事項
(1)核燃料専門部会の専門委員の追加について
高木昇、岩瀬栄一、竹内良市、久野清の4民の核燃料専門部会の専門委員への追加を決定した。
(2)原子力関係科学者技術者に関するアンケートの集計について資料(1)を配布して報告した。
(3)原子力災害補償についての基本方針について原子力災害補償についての対策を早急に確立することとし、基本方針およびそのための具体的方針の考え方を了承した。ただし正式決定は次回とする。
第37回
〔日 時〕昭和33年10月1日(水)15.00〜17.30
〔議 題〕
(1)石川委員帰朝報告について
(2)国会議員の帰朝報告懇談会について
(3)ジュネーブ会議の報告会について
(4)原子炉安全基準専門部会専門委員の追加について
(5)アイソトープ海外研修生受入れについて
(6)コールダーホール型原子力発電所における正の温度係数について
〔配布資料〕
(1)原子炉安全基準専門部会専門委員の追加について
(2)コールダーホール型原子力発電所における正の温度係数について
(3)アイソトープ海外研修生受入れ候補者および受入れ予定機関一覧表
審議決定および報告事項
(1)石川委員帰朝報告について
石川委員からジュネーブ会議の模様ならびにフランス原子力施設視察につき概括的な報告があった。
(2)国会議員の帰朝報告懇談会について
海外の原子力施設を視察、帰朝した国会議員と10月8日に懇談会を開催することとなった。
(3)ジュネーブ会議の報告会について
ジュネーブ会議に出席の各専門家から会議の内容について委員会として報告を聴取することとし、さしあたり発電炉関係につき専門委員も含めて報告を聞くこととなった。
(4)原子炉安全基準専門部会専門委員の追加について
上記部会の専門委員として、福田節雄、正野重芳、左合正雄、向坊隆、山田太三郎、大山彰の6民の追加を決定し、部会の充実を期することとなった。
(5)アイソトープ海外研修生受入れについて
米国ICA、コロンボ・プラン、IAEAの資金によるアイソトープ海外研修生の受入れ候補者および受入れ予定機関につき決定をみた旨報告があった。
(6)コールダーホール型原子力発電所における正の温度係数について
ジュネーブ会議において発表された上記の温度係数について、日本原子力発電会社がとりまとめたコールダーホール原子炉の実績ならびにそれを基礎とする実用炉における推定につき報告があった。
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