本年7月1日発足以来、研究態勢の整備につとめてきた放射線医学総合研究所も、既報のとおり、11月11日衆参両院本会議において設置場所を千葉市に変更することが正式に承認され、いよいよ建設に踏み出すこととなったが、その際、衆議院科学技術振興対策特別委員会において、つぎのような附帯決議が行われた。 附帯決議 放射線医学総合研究所の研究事項中、原子炉等と密接な連携を要するものがあるにかんがみ、政府は、本研究所の設置又は運営に当り、その施設の一部を茨城県東海村に設置するよう、すみやかに措置すべきである。 これについては、早速慎重に考慮して、適切な措置を講ずるよう関係者間において、具体的検討を開始している。 一方、敷地変更にともなう種々の折衝が関係官公庁間に進められているが、32年度実行予算の一部改訂が大蔵省との間に行われ、総予算430百万円(うち国庫債務負担348百万円)で、大要つぎのような建設計画を決定した。 本部棟 300坪 このほか、コバルト60照射装置を設置するRI棟700〜800坪については、なお折衝を続けている。
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