動力炉専門小委員会の設置 原子力開発利用長期基本計画に組み入れる原子炉の型を決定する場合にも、また訪英調査団を派遣するに当っても、差し当り動力用原子炉の技術的検討をやっておきたいという必要性と将来ともわが国における動力用原子炉の問題について専門的見地から調査審議を行うため、8月9日開催の第38回原子力委員会において動力炉専門小委員会を設置することにし、その設置要綱と構成員を次のとおり決定した。 動力炉専門小委鼻会設置要綱 1 原子力委員会に動力炉専門小委員会(以下小委員会という。)を設ける。 2 小委員会は、わが国における動力炉(推進用を含む。)の問題について専門的見地から調査審議を行うことを目的とする。 3 小委員会は、原子力委員会専門委員をもって構成し、科学技術庁原子力局、日本原子力研究所および原子燃料公社その他関係省庁の 関係者がこれに加わるものとする。 4 小委員会の運営事務は原子力局原子力調査課があたる。 5 小委員会の構成員は別紙(下記)のとおりとする。 動力炉専門小委員会構成員(案) (専門委員) 荒川 廉夫 電力中央研究所 主任研究員 (連絡機関) 三谷 昇 通産省公益事業局 公益事業調査課長 (関係機関) 嵯峨根遼吉 原子力研究所 企画調査部長 (原子力局) 局長、次長、各課長 その他担当官 構成員のうち専門委員の任命については手続中であるが、8月28日第1回の打合せ会を人事院ビルの原子力委員会会議室において開催した。議題は次のとおりである。 1.小委員会設立経過および主旨の説明 動力炉専門小委員会運営要領 1.動力炉専門小委員会(以下小委員会という)は、動力炉専門委員および科学技術庁原子力局、通産省公益事業局、日本原子力研究所、原子燃料公社ならびに日本原子力産業会議の担当者をもって構成する。 2.小委員会は原子力委員会の要請にもとづき、原則として毎月1回ていど開催するものとし、常勤の原子力委員が座長となる。 3.小委員会は、設置要綱に定める目的にしたがい、原子力開発利用長期基本計画に関連してわが国の研究開発すべき動力炉の技術的経済的解明検討を行うものとする。 4.小委員会の当面の研究項目を以下のとおりとする。 (1)輸入動力炉の規模、型式および経済性についての検討 |