原子力関係留学生第1次決定

 昭和31年5月24日開催の第27回原子力委員会の審議を経て、昭和31年度原子力関係留学生候補者として一応決定を見た32名の者について、それぞれの外国受入機関(本誌Vol.1,No.2参照、ただし一部行先を変更)と早速受入交渉を始めた。この交渉は現在まで順調に進捗しており、すでに下記14名について受入承認の回答に接した。よって受入決定次第正式決定を行うという当初の方針にもとづき、これら14名のものについて昭和31年7月16日開催の第35回原子力委員会の審議を経て、昭和31年度計画の留学生第1次決定者として発表を行った。残り18名についても大部分のものが近日中に受入先から受入承認の回答があるものと期待しており、回答あり次第順次正式決定が行われる予定である。

昭和31年度原子力関係留学生第1次決定者

(1)浜島 求女(通産省東京工業試験所)
   留学先 ノートルダム大学(米国)
   題 目 放射線の高分子への応用

(2)寺西 英三(通産省電気試験所)
   留学先 ハーウェル原子炉学校(英国)
   題 目 放射線標準

(3)富田 堅二(通産省資源技術試験所)
   留学先 ビューロ−・オブ・マインズ(米国)
   題 目 採鉱選鉱

(4)熊取 敏之(厚生省 東京第一病院)
   留学先 オックスフォード大学
   題 目 放射線障害治療

(5)奥津  敏(建設省営繕局)
   留学先 ノーベル研究所(スエーデン)
   題 目 放射線構造物

(6)伊沢 計介(東京工業大学)
   留学先 MIT(米国)
   題 目 制御

(7)久寿米木朝雄(京都大学)
   留学先 シュラー研究所(ノルウェー)
   題 目 原子炉物理

(8)飯塚 義助(大阪大学)
   留学先 ノートルダム大学(米国)
   題 目 放射線化学

(9)元田  謙(科学技術庁原子力局)
   留学先 オタワ大学(カナダ)
   題 目 原子炉物理および付帯装置

(10)福永 博(科学技術庁原子力局)
   留学先 ハーウェル原子炉学校(英国)
   題 目 原子炉工学

(11)藤田 英一(日本原子力研究所)
   留学先 イリノイ大学
   題 目 燃料要素

(12)藤田  稔(日本原子力研究所)
   留学先 ストックホルム放射線医学研究所(スエーデン)
   題 目 保健物理

(13)岡本 浩−(日本原子力研究所)
   留学先 シェラー研究所(ノルウェー)
   題 目 原子炉物理

(14)久保 和子(日本原子力研究所)
   留学先 ミシガン大学
   題 目 放射線損傷