第3章 核燃料
§3 使用済燃料の再処理

1 再処理施設の建設

 動力炉・核燃料開発事業団は,昭和46年6月,茨城県東海村にわが国最初の使用済燃料再処理施設の建設を開始した。
 本計画は,わが国における核燃料サイクル確立の一環として推進されているもので,昭和40年12月フランスのサンゴバン・テクニック・ヌーベル社と設計契約を結び,昭和44年1月にその詳細設計を完了した。
 この施設は,処理方式としては湿式ピューレックス法を採用し,年間最大処理能力210トン,操業開始予定は昭和49年度である。
 昭和46年度は主工場,廃棄物処理場,分析所および高レベル固体廃棄物貯蔵所の建家の建設が行なわれるとともに,内装機器の製作も進められその一部はすでにすえ付けられている。


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