第1章 はじめに
§3参与会と専門部会

原子力委員会には参与会と専門部会がある。参与会は広く各方面から選ばれた25名の参与からなり,毎月1回開催 されて原子力委員会に助言を与えている。専門部会は必要に応じ専門的な事項を調査審議するため,課題別に設け られるもので,参与のうちから指名された者と,そのために特に任命された専門委員で構成される。専門委員の数 は従来50名であったが33年度からは150名まで枠が広げられたので,専門部会の数もふえて,委員会の調査審議機能 は著しく増大した。すなわち前年度までは,原子燃料,動力炉,放射能調査,原子力船,原子炉安全の5部会であった が,放射能調査がそのまま継続したほかはいずれも改組されて,核燃料,動力炉調査,原子力船,原子炉安全審査,原 子炉安全基準の6部会となり,さらに新しく重水,核融合,核燃料経済,金属材料,原子力災害補償,原子力関係科学者 技術者養成,再処理の7部会が設けられて33年度には合計13専門部会を数えるに至った。このうち重水専門部会は 諮問事項の調査審議を終えて答申を行ない,34年6月22日解散した。


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