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平成6年度の原子力委員会による
海外原子力関係者の招へいについて

1994年11月25日
原子力委員会


 平成6年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいを下記のとおり行う。

1.招へい者
○ロシア科学アカデミー副総裁、クルチャトフ原子力研究所長
 E. P. ベリホフ
 Evgeni Pavlovich Velikhov
 Vice-President of the Russian Academy of Sciences
 Director of the Kurchatov Institute

○ロシア原子力省核物理・核融合基礎研究局次長
 N. S. チェベレフ
 Nikolai S. Cheverev
 Deputy Head of Main Department of Fundamental Nuclear Physics Research and Thermonuclear Fusion, The Ministry of Atomic Energy of the Russian Federation

2.招へい目的
(1)科学技術先進国の一員である我が国として、国際公共材とも言うべき知的ストックの形成に貢献することが重要である。とりわけ、原子力研究開発の高度化・大規模化に伴い、国際的に共同して研究開発を推進する必要性が増大している。

(2)ロシアは、核物理、核融合等の原子力分野の先導的な研究開発に関し、非常に高い能力を有しており、ロシアとの協力を高めることによって、例えば、本年5月に理化学研究所とクルチャトフ研究所との共同研究によって超重ヘリウム(10He)が新たに発見されたように、画期的な成果が期待されるところである。

(3)既に、ロシアとの間において、原子力安全支援や国際科学技術センター(ISTC)を通じた協力が行われているところであるが、今後とも先導的な研究開発に関する実りある協力を着実に進めていくことが重要であると考えられる。

(4)このため、ロシアにおいて、科学技術全般の取りまとめを行っている科学アカデミー、及び原子力行政を担う原子力省の責任者と意見交換を行い、先導的な研究開発の協力の可能性を探っていくことが重要である。

(5)以上のことから、今般、ロシア科学アカデミーのベリコフ副総裁(クルチャトフ原子力研究所長)及び原子力省のチェベレフ核物理・核融合基礎研究局次長を原子力委員会により招へいする。

3.招へい期間
 1994年12月中旬

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