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平成5年度の原子力委員会による 1994年3月18日
原子力委員会
平成5年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいを下記のとおり行う。 記 1.被招へい者スイス国ポール・シェラー研究所(PSI)放射線医学研究部部長 ハンス・ブラットマン博士 Dr.Hans BLATTMANN Head of the division of radiation medicine, Paul Scherrer Institute(PSI) 2.招へい目的 (1)放射線医学総合研究所では、政府が昭和58年6月「対がん10カ年総合戦略」として策定されたプロジェクトの一つとして、重粒子線がん治療装置(HIMAC)を使用したがん治療の臨床試行をすべく準備中である。 (2)HIMACを利用したがん治療の開始及び治療開始後の適応拡大、治療技術改善のためには、多くの基礎研究を行う必要がある。 このため、治療面において既に経験を有する他国と国際共同研究を実施することが効果的かつ効率的であると考えられる。 (3)スイス国ポール・シェラー研究所(PSI)は、治療を開始する以前から国際的なプログラムを組み欧米各国の研究者の協力の下に装置の設計、放射線物理的測定、生物的効果の測定及び臨床試行を実施する等HIMACを利用したがん治療を実施するために必要となる基礎研究に関連する多数の実績を有している。 (4)今回PSIにおいての粒子線による治療、臨床研究等を行っているハンス・ブラットマン博士を我が国に招へいし、PSIにおける博士の経験を踏まえ、必要な情報交換等を行い、今後の放医研におけるHIMACを使用したがん治療の臨床試行に資することとする。 3.招へい期間 1994年3月25日(金) 1994年3月31日(木) |
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