1.経緯
(1)昭和62年3月に開催されたOECD/NEAのFCCにおいて、「原子力の実績とその向上」に関する国際シンポジウム(Symposium on Achievement of Good Performance in Nuclear Projects)を1987年の事業として実施するとの事務局案を承認。
(2)その後、NEA事務局より、このシンポジウムを日本で開催したい旨、科学技術庁に打診。
(3)昭和62年9月のFCCにおいて、我が国代表より、1989年春に本シンポジウムを日本で開催する用意がある旨発言。
(4)昭和62年10月のNEA運営委員会において、本シンポジウムを1989年春に日本で開催することを正式に了承。
(5)昭和63年1月11〜12日、第1回プログラム委員会をパリで開催。
(6)昭和63年10月13〜14日、第2回プログラム委員会を東京で開催。
2.シンポジウムの目的
今日、世界的にもエネルギー需要の伸びが鈍化し、エネルギー需給が緩和基調にあるものの、原子力産業が他の産業に比べ、技術面、経済面等において良好な実績をあげてきたことは事実であり、日本、フランス等においては、積極的な将来の開発計画も策定されている。
そこで、原子力開発利用を世界でもっとも着実に進めている我が国において本シンポジウムを開催し、各国の原子力開発利用のこれまでの実績と今後の計画を発表するとともに、特に、各国が誇りとしうる原子力プロジェクトの経験を紹介してもらい、そのプロジェクトが優れた実績をあげるに至った要因について、技術的観点、管理的観点等から多面的に討議することにより、世界各国における今後の原子力開発利用の推進に資する。
3.開催時期
平成元年4月17〜20日(原産年次大会の後の週)
4.開催場所
東京 日本海運倶楽部
5.実施体制
(1)主催 OECD/NEA
原子力委員会
(2)協賛 IAEA
米国原子力学会
欧州原子力学会
日本原子力学会
(3)本シンポジウムの事務運営は、(社)日本原子力産業会議(原産)に行わせる。
(4)原産に国内準備委員会を設ける。
6.講演国等
日本、フランス、米国、スペイン、西独、カナダ、スウェーデン、フィンランド、イギリス、ベルギー、OECD/NEA、IAEA
7.プログラム
4日間にわたり、以下の9つのセッションを設ける。
セッション1 原子力のこれまでの経験と当面する課題
セッション2 原子力発電の経済性
セッション3 原子力発電−設計と建設
セッション4 原子力発電−製造メーカーの見解
セッション5 原子力発電−運転と保守
セッション6 核燃料サイクル
セッション7 原子力発電と核燃料サイクルの品質保証
セッション8 研究開発の成果とスピンオフ
セッション9 原子力の将来展望
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