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OECD/NEA 第71回運営委員会について


原子力局

1 日時 昭和60年10月30日(水) 10:30a.m.〜

2 場所 OECD本部(パリ)

3 我が国からの出席者
川島 芳郎 科学技術庁参与 日本原子力研究所理事
小倉伸一郎 OECD代表部一等書記官

4 主要結果

(1) 廃棄物管理

イ 第9回海洋投棄規制条約締約国協議(ロンドン締約国協議)報告

 事務局による会議報告を受け、各国から意見が述べられた。

 我が国からは、科学的検討を考慮せず性急な決議をしたことに遺憾の意を表し、NEAの行ってきた科学的検討(投棄地点の適合性のための調査)は今後も進めるべきである旨、また、OECDの多国間協議監視機構も維持すべきである旨発言した。

ロ CRESPの報告

 北大西洋の海洋投棄地点に関する調査を更に5年間延長する提案が承認された。

 調査対象としては、既存のサイトに限って調査を行うべきであるとの意見に注意が向けられた。

 1981年から85年の本レポートを公表することとし、一般向け普及版の作成についても検討することとなった。

(2) 原子力安全

イ NEA事故報告(IRS)

 報告の量及び質が改善され、各国の評価が高まった。

ロ LOFT

 事務局報告の後、オーストリア、西独、日本及び英国が米国のイニシアティブとプログラム運営を高く評価すること、今後の活動の拡充に関心を有していること等のコメントを述べた。

(3) 核燃料サイクル

 事務局からFCCの技術的・経済的スタディ及びハイレベルワークショップの準備状況について報告が行われた。

(4) 核データ評価プログラム

 各国から活動の延長提案の支持表明がなされた。

(5) NEAの将来計画の検討

 1987年から89年の3年間の事業計画を検討するためにプログラムグループを設置する提案がなされた。

 NEAの将来計画を検討することは、時宜に適っているとの点で各国が了解したが、この仕事は、本来、運営委員会が行うべきものであり、プログラムグループは事務局に助言を与える非公式なものにとどめるべきであるということで意見が一致した。

(6) 次回会合

 1986年4月23日(水)〜24日(木)にパリで開催されることとなった。


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