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第29回IAEA総会について 原子力局・原子力安全局
1.期間、場所
昭和60年9月23日〜27日
於:ウィーンホーフブルグ宮殿
2.参加国、機関
97加盟国、1オブザーバー国、12国際機関、14非政府機関(ANS、JAIFなど)
我が国からは
竹内大臣、村田在オーストリア大使、松井審議官、松田外務省審議官、逢坂資源エネルギー庁審議官等が出席。
3. 議事概要
(1)本会議議長は象牙海岸在オーストリア大使、副議長8人中に日本も含まれている。 (2)冒頭、スウェーデンのブリックス博士の事務局長再任(第2期目、4年)を承認、事務局長演説後、各国代表による一般演説が行われた。我が国は米国に次ぎ2番目であり、23日午後に竹内大臣の演説が行われた。 (3)各国一般演説の中では、IAEAの活動の評価、各国の原子力開発の現状及び計画について言及があったが、特に、
(ア)英国から
・カーペンハースト遠心分離濃縮工場の保障措置に関し、ヘキサパータイト計画に基づくUK−ユーラトム−IAEA保障措置協定締結準備完了
(イ)中国から
・特定の原子力平和利用施設に対するIAEA保障措置適用につきボランタリーオファーを行う旨決定。これは中国の独自の政策に基づくものであり、いかなる2国間協定の結果によるものでもない。 との発言があった。また、主として開発途上国からIAEAの中小型炉(SMPR)スタディ(第1フェーズ)の評価及び第2フェーズヘの期待が述べられた他、各国一様に、前の週(9月21日)に終わった第3回NPT再検討会議で「最終報告」がとりまとめられ、成功したことを評価していた。 (4)一般演説後、予算・決算案、機鱗・人員構成及びPP条約などに関する事務局説明の承認、理事国選挙(総会における改選国…11か国、日本は極東における最先進国として既に理事国となっている)などが行われた。 4. その他
総会と併行して、原子力安全特別プログラムが開催され、各国における安全規制の現状及び安全規制上の諸問題等について議論が交わされるとともに中小型原子炉に関するサイエンスアフタヌーンが行われた。 なお、来年の総会は昭和61年9月29日からの週に行われる。 |
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