前頁 | 目次 | 次頁

第3回NPT再検討会議について


原子力局
原子力安全局

1. 第3回NPT再検討会議は昭和60年8月27日から4週間にわたり、スイスのジュネーブにおいて、98ケ国(86締約国、2署名国、10オブザーバー国)、7国際機関の参加を得て開催された。会議は本会議における各国代表の一般演説等に続いて、核軍縮、核不拡散及び平和利用(議長:今井軍縮代表部大使)の3委員会に分かれてNPT各条項の履行状況につきレビューを行った。

 上記委員会におけるる審議結果は9月18日〜20日にかけて開かれた起草委員会の場で最終報告案の形にまとめられ、さらに起草委までに調整のつかなかった事項につき、本会議議長を中心に非公式協議を行った結果、9月21日未明(午前5時頃)に全会一致で最終報告が採択された。

2. 最終報告中の「最終宣言」では、各国は、
(1)NPTが国際平和と安全にとり本質的なものであるとの確信
(2)NPTの目的である、核拡散防止、核兵器競争の停止・核軍縮、原子力平和利用分野における締約国の協力の促進に対する変わらぬ支持
(3)条約前文及び各条項の目的に対する確固たる約束の再確認
(4)条約の実施及びその権威の一層の強化に対する決意

を宣言している。

(参考)我が国出席者
今井軍縮代表部大使
西堀原子力委員
松田外務省審議官
逢坂エネ庁審議官


前頁 | 目次 | 次頁