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国際原子力機関(IAEA)原子力科学技術に関する研究・開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)政府専門家会合について


原子力局調査国際協力課
1 日時 昭和58年5月11日(水)~16日(月)
2 場所 バングラデシュ ダッカ(ホテル ショナルガオン)
3 参加国
 日本、オーストラリア、インド、インドネシア、マレイシア、パキスタン、フィリピン、韓国、バングラデシュの9ケ国及びIAEA
4 日本側出席者
 寺島 東洋三 放射線医学総合研究所科学研究官
 白尾 隆行 科学技術庁原子力局調査国際協力課
 縄野 光孝 外務省国際連合局原子力課
5 審議概要

(1) ホサインバングラデシュ原子力委員会委員長、ジフェレロIAEA事務次長の挨拶があり、次いで本会合の開催挨拶として、バングラデシュ政府よりマームッドエネルギー鉱物資源大臣が演説を行った後ホサインバングラデシュ原子力委員会委員長が満場一致で議長に選出された。

(2) 地域協力研究プロジェクトの現状

 IAEA側より、資料に基づき現状報告が行われた。

(3) UNDP工業利用プロジェクト

 IAEA側より、資料に基づき本プロジェクトの現状報告が行われた。バングラデシュ代表より本年11月に日本で開催が予定されている「放射線計測機器補修」のオン・ザ・ジョヴ・トレーニングヘの参加者枠拡大について要請があり、我が方より本年については計画が具体化しているため難しいが、将来については検討したい旨答えた。

(4) 1983年度RCA活動計画及び1984年度予算

 IAEA側より1983年度RCA活動計画についての報告があり、予算について総額3,448,238ドル、うち研究プロジェクトが572,000ドル、UNDP工業利用プロジェクトが2,876,238ドルであるとの説明があった。また1984年度の予算について、総額2,724,259ドル、うち研究プロジェクトが921,500ドル(180,000ドルはトレーニング用)との数字が示された。

(5) 将来計画・新規提案
① 医学・生物学利用プロジェクト

 IAEA側より資料に基づき、本プロジェクトの改定版について説明があり、4つの分野がフェーズⅠからⅢにわたって予定されていること、可能な限り早急に着手するとの観点から、既にがん治療については、活動が開始されていること等について紹介があった。

 特に我が方からは、新プロジェクトとしての核医学の協力研究について提案を行うとともに、国際協力事業団(JICA)が本年8月に開催を予定している「放射線治療に関するスタディ・ミーティグ」について説明した。

② 食品照射プロジェクト

 IAEA側より、RCA諸国への技術移転を促進することを主目的とした,本プロジェクトの第二フェーズに関する考え方が示されたが、本件については本年6月に予定されている調査団の報告及び現行プロジェクトの最終結果を踏まえて検討することとなった。

(6) カントリー・ステートメント

 各国よりステートメントが発表された。

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