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第7回遠心分離法濃縮施設保障措置プロジェクト(Hexapartite Safeguards Project)全体会合(最終回)の結果について



1. 期間 昭和58年1月31日〜2月4日

2. 場所 ルクセンブルグ市 ユーラトム本部

3. 出席者 日本:市橋(芳)(科技庁)
萩野谷(三菱金属)
川本(動燃)
玉井(動燃)
他国:米、英、独、蘭、豪、IAEA、ユーラトムより各数名

4. 概要

 前回の全体会合以来、昭和57年12月13日〜16日にロンドンで開催された編集会合等において議論して来た技術報告書(Inspection Activities Associated with Limited-Frequency Unann-ounced Access Model Applied to Gas Cent-rifuge Type Enrichment Plants Including Plant Specific Considerations)については、公式・非公式の各種会合によって話し合いが行われた結果、最終的に報告書が合意採択された。

 また、Limited-Frequency Unannounced Access(LFUA)を実施に移すに当たっての政府間交換公文についても文案、交換時期等が代表者会合で検討された。

 HSPは今回をもって終了した。

4.1 全体会合

 全体会合では主として技術報告書の内容検討と、出来上がった報告書の取り扱いの問題が討議された。

 1) 技術報告書については、前回の編集会合においてわが方が「カスケード室内NDAの実施」の一点を留保してあったが、今回会合でトロイカとほゞ同じ表現を受け入れた。

 2) HSPは今回で終了したが、交換文書の最終調整が行なわれる3月中旬に代表者会合が持たれることになった。

4.2 代表者会合

 代表者会合では主として政府間交換文書(口上書)の案が検討された。

 1) 口上書は可能なかぎり各国同一文章にして、LFUA受け入れの意志を同一時期に表明しようとするものである。

 2) 将来プラントヘのLFUAの受け入れについても議論された。

 3) 上記口上書に対する各国の返書案および核保有国(米、英)施設をIAEA査察の対象とする旨のIAEA文書案についても検討された。

 4) 以上の文書案については3月14日からのウィーンにおいて政府(外務省等)代表にHSP代表の加わった会合で最後の調整を行うことになった。



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