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昭和53年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて


昭和54年2月6日
原子力委員会

 本年度における招へい海外原子力関係者として下記の者を招へいすることとする。



1 被招へい者

アンドレ・グロービー部長(Andre Grauby)
フランス原子力庁 カダラシュ原子力センター
環境放射生態学部門部長
(略歴)
1932年 生まれ
1950年 ソルボンヌ科学大学卒業
1956年 フランス原子力庁入所
1975年〜現在 放射生態学部長

2 招へい期間

昭和54年3月20日  3月30日

3 招へい理由

 アンドレ・グラウビー部長(Andre Grauby)は陸上環境に放出された放射性物質の土壌中での挙動、植物への吸収、また、河川に放出された放射性物質の河底土への移行、水棲動植物あるいは農作物への移行など、主として陸圏における放射性物質の挙動に関する研究について有名であり、この分野の研究においてヨーロッパの第一人者と言われている。

 最近では広く海洋の放射能汚染問題、温廃水利用等に関してもすぐれた成果を発表している。

 これら一連の業績に対してフランス科学アカデミーから表彰されており、国際放射生態学シンポジウムのリーダーとして活躍している。

 我国の環境放射能安全研究の推進、特に放医研の特別研究「原子力施設等に起因する環境放射線被曝に関する調査研究」を遂行するうえにおいてAndre Grauby部長を招へいすることは、本研究推進に大いに貢献するものと思慮される。



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