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関西電力株式会社美浜発電所1号機の使用済燃料の調査に係る原子力委員長代理談話 昭和51年12月7日
本日、関西電力株式会社美浜発電所1号炉の燃料体の損傷に関する件について、通商産業省資源エネルギー庁及び科学技術庁の事務当局から報告を受けた。その概要については既に両省庁から発表されており、環境上の影響はなかったとのことであるが、当委員会としては本事実が規制当局に報告されないまま推移し、通商産業省の立入調査によってはじめて明るみに出たことは極めて遺憾であると考える。本件は、環境並びに従業員に対しても何ら実害を与えるものではなかったと考えられるが、原子力発電の開発利用に不信感を与える恐れなしとしないので、当委員会としては、関西電力㈱に対し、強く反省を求めるとともに両省庁に対し早急に事実関係、原因等を明らかにし、所要の対策を講ずるよう要請した。 |
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