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核燃料安全専門審査会の設置について


昭和51年4月9日
原子力委員会

 Ⅰ 設置の趣旨

 核燃料サイクル関連施設のうち、製錬、加工及び原子炉の各施設の安全性については、その設置の許可等に際し、原子炉等規制法により、当委員会がその審議を行うこととなっており、とくに原子炉施設ついては、「原子炉安全専門審査会」において安全審査を行っている。

 また、再処理施設についても、従来その重要性にかんがみ、当委員会において安全性を審議することとし、このため「再処理施設安全審査専門部会」を設置して安全審査を行ってきた。

 しかしながら、原子力発電の進展に伴い、使用済燃料の輸送及び再処理、生成するプルトニウムの利用等の事業が急速に展開する段階を迎え、核燃料サイクル全般に係る総合的な安全対策の確立が必要となっている。

 このような状況にかんがみ、原子炉施設を除く核燃料サイクル関連施設について、従来の再処理施設に加え、製錬、加工及び核燃料物質使用の各施設に関しても安全対策上重要なものについては専門部会において安全審査を行うこととし、併せて核燃料物質等の輸送に関する安全対策の調査審議等をも行うため、当委員会の専門部会として「核燃料安全専門審査会」を設置するものとする。

 なお、これに伴い従来の「再処理施設安全審査専門部会」を新設の審査会に吸収することとし、審査会の発足をもって同専門部会は廃止する。

 Ⅱ 審議事項

1 原子力委員会が指示する核燃料サイクル関連施設(原子炉施設を除く。以下同じ。)に係る安全性に関する事項の調査審議
2 核燃料物質等の輸送に関する安全対策についての調査審議
3 核燃料サイクル関連施設に関する安全規制の実施についての評価

 Ⅲ 構成員

 本審査会の構成員は別紙のとおりとする。

 Ⅳ 担当原子力委員

吹田徳雄委員
御園生圭輔委員
宮島龍興委員

別紙

核燃料安全専門審査会構成員

青木成文 東京工業大学教授
青地哲男 日本原子力研究所動力炉開発・安全性研究管理部多目的炉設計研究室長
安藤良夫 東京大学教授
伊沢正実 放射線医学総合研究所環境放射生態学研究部長
市川竜資 放射線医学総合研究所環境衛生研究部長
伊藤直次 日本原子力研究所保健物理安全管理部次長
稲垣道夫 金属材料技術研究所溶接研究部長
井上 力 通商産業省資源エネルギー庁長官官房審議官
岡島暢夫 中部工業大学教授
清瀬量平 東京大学助教授
坂上治郎 元お茶の水女子大学教授
左合正雄 都立大学教授
佐藤兼二 科学技術庁原子力安全局次長
鈴木正敏 金属材料技術研究所腐食防食研究部長
高島洋一 東京工業大学教授
田中和夫 自治省消防庁次長
筒井天尊 京都大学教授
内藤奎爾 名古屋大学教授
中田正也 運輸省船舶技術研究所原子力船部長
沼越達也 運輸省大臣官房参事官
浜田達二 理化学研究所主任研究員
林 正夫 (財)電力中央研究所土木技術研究所地盤耐震部長
日野幹雄 東京工業大学教授
藤井正一 芝浦工業大学学長
益子洋一郎 工業技術院東京工業試験所長
松岡 理 放射線医学総合研究所障害基礎研究部第4研究室長
三島 孟 警察庁刑事局参事官
三島良績 東京大学教授
山本 寛 元東京大学教授
吉沢康雄 東京大学教授

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