(4)米国原子力軍艦の寄港に伴う放射能調査
米国原子力軍艦の寄港に伴う放射能調査は,横須賀,佐世保,沖縄ホワイトビーチにおいて実施している。米国原子力軍艦の我が国への寄港は,昭和39年11月初めて,原子力潜水艦が佐世保に寄港して以来,昭和50年3月末までに通算124回(横須賀93回,佐世保21回,沖縄ホワイトビーチ10回)に達した。イ 放射能調査の概要
放射能調査は,原子力軍艦放射能調査指針大綱に基づいて行われており,定期調査,非寄港時調査及び寄港時調査にわけて実施されている。
〇定期調査
四半期ごとに1回,寄港地の港湾において海水,海底土及び海産生物を採取し,核種分析を行う。
〇非寄港時調査
① モニタリングポストにおける常時連続測定
② モニタリングポイントによる月1回及び四半期ごとの集積線量の測定
③ モニタリングボートによる月1回以上を原則とする所定コースでの放射能測定を行うほか,軍艦の出港後に海水,海底土を採取し,核種分析を行う。
○寄港時調査
原子力軍艦寄港時には,科学技術庁から職員を現地に派遣し,沖縄県,横須賀市,佐世保市の職員及び海上保安庁の担当者さらに当該港湾の所在する県の希望があれば県職員を加えて,現地調査班を編成し,放射能調査を実施している。
非寄港時調査に加え,さらに,モニタリングボートによる1日1回以上を原則とする所定コースでの放射能測定を行う。
イ 放射能調査の概要
放射能調査は,原子力軍艦放射能調査指針大綱に基づいて行われており,定期調査,非寄港時調査及び寄港時調査にわけて実施されている。
〇定期調査
四半期ごとに1回,寄港地の港湾において海水,海底土及び海産生物を採取し,核種分析を行う。
〇非寄港時調査
① モニタリングポストにおける常時連続測定
② モニタリングポイントによる月1回及び四半期ごとの集積線量の測定
③ モニタリングボートによる月1回以上を原則とする所定コースでの放射能測定を行うほか,軍艦の出港後に海水,海底土を採取し,核種分析を行う。
○寄港時調査
原子力軍艦寄港時には,科学技術庁から職員を現地に派遣し,沖縄県,横須賀市,佐世保市の職員及び海上保安庁の担当者さらに当該港湾の所在する県の希望があれば県職員を加えて,現地調査班を編成し,放射能調査を実施している。
非寄港時調査に加え,さらに,モニタリングボートによる1日1回以上を原則とする所定コースでの放射能測定を行う。
ロ 昭和48,49年度の放射能調査
昭和48,49年度には,各寄港地において,定期調査を実施したほか,原子力軍艦の寄港に伴い,以下の寄港時調査を行ったが,平常と異なる放射能は検出されなかった。
また,昭和48年度には,沖縄那覇港及びホワイトビーチにおいてバックグランド調査を実施した。
これらの放射能調査結果は科学技術庁に報告されるとともに,寄港時の調査については現地においても発表された。定期調査及び沖縄バックグラウンド調査の結果は「第15回放射能調査研究成果発表会」(昭和48年11月)において公表された。
目次へ 第2章 第3節へ