第7章 動力炉開発
§2 高速増殖炉の開発
§2 高速増殖炉の開発
2 実験炉の建設
実験炉は,わが国初のナトリウム冷却型高速増殖炉であり,その建設目的は設計,建設,運転を通じて,高速増殖炉に関する技術的経験を得るとともに,完成後は燃料,材料の照射施設として利用することである。
実験炉の建設については,昭和45年2月,内閣総理大臣により原子炉等規制法に基づく設置が許可され,昭和45年度には,原子炉建屋の基礎工事を終了し,格納容器の据付を行なった。昭和46年度には,引続き原子炉建屋,付属建屋等の工事をすすめるとともに新たに付属建屋に隣接して燃料集合体検査施設,研究管理棟の建設に着手した。
実験炉の主要仕様を,(第7-1表)に示す。
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