地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会
原子力委員会は、平成17年に原子力政策大綱を策定し、「原子力発電は長期にわたってエネルギー安定供給と地球温暖化対策に貢献する有力な手段として期待できる」と位置づけて、その実現に向けた短、中、長期の観点からの取組の基本的考え方を示しました。
エネルギー安定供給と地球温暖化対策に貢献する原子力の取組については、昨今の地球環境問題への意識の高まりを受けて、国内外で急速に議論が進んでいます。具体的には、気候変動問題の克服に向けて、我が国が国際的リーダーシップを発揮する取組の一つに原子力を位置づけ、また、環境・エネルギー技術を中核とした経済成長を図るために、原子力発電所の新・増設の投資環境整備、科学的合理的規制による既設発電所の適切な活用、先進技術開発、人材育成等の実施が上げられています。(「21世紀環境立国戦略」及び「イノベーション25」(いずれも平成19年6月1日閣議決定))
また、ハイリゲンダムG8サミットの首脳宣言「世界経済における成長と責任」(平成19年6月7日)では、気候変動について述べる中で、2050年までに地球規模での温室効果ガスの排出を少なくとも半減させることを含む、EU、カナダ及び日本による決定を真剣に検討するとしています。一方、エネルギー多様化の重要性を述べる中で、原子力についてはその平和的利用の一層の発展に沿った国家的及び国際的なイニシアティブに留意するとしています。
このような状況を踏まえ、原子力委員会は、我が国としては原子力政策大綱の基本的考え方に則って原子力開発利用を着実に進めつつ、その国際的な拡大への対応等、2050年までに温室効果ガスの排出を半減するという目標に向けて今ここで何をなすべきかを検討する必要があると考えます。
そこで、この検討を行うために「地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会」を設置しました。
なお、平成20年4月14日に、地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会は廃止されました。
- 「地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会」の設置について(PDF:77KB)
- 「地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会」の構成員について(PDF:88KB)
- 地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会報告(案)に対する意見募集にていただいた御意見と対応(PDF:551KB)
- 地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会報告(PDF:1,179KB)
・報告英語版(PDF:873KB)
・原子力委員会決定(PDF:53KB)
・参考資料:各電源特性比較表(PDF:187KB) - 「地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会」の廃止について(PDF:10KB)
会議資料・議事録
第7回 平成20年3月11日(火)
- (1)各電源特性比較表について
- (2)地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会報告(案)に対する意見募集にていただいた御意見と対応(案)について
- (3)地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会報告(案)について
第6回 平成20年1月29日(火)
- (1)地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会報告(案)について
- (2)その他
第5回 平成19年12月20日(木)
- (1)地球温暖化問題に関するご意見聴取
- (2)原子力のビジョン、提言に関する意見交換
- (3)その他
第4回 平成19年11月16日(金)
- (1)懇談会第1回〜第3回配布資料に関する追加情報について
- (2)世界的な原子力利用の維持・拡大の動向について
- (3)その他
第3回 平成19年10月25日(木)
- (1)原子力利用の維持、拡大に伴う安全の確保について
- (2)原子力利用の維持、拡大に伴う核不拡散・核セキュリティーの確保について
- (3)原子力利用の維持、拡大に伴う放射性廃棄物の処理・処分について
- (4)その他
第2回 平成19年10月12日(金)
- (1)地球温暖化のリスクの評価について
- (2)他電源との比較等に基づく原子力発電の特性評価について
- (3)懇談会の今後の進め方について
- (4)その他
第1回 平成19年9月20日(木)
- (1)地球環境保全・エネルギー安定供給のための原子力のビジョンを考える懇談会の設置について
- (2)地球環境保全・エネルギー安定供給と原子力について
- (3)その他