第15回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級会合

第15回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級会合への山口 俊一 内閣府特命担当大臣メッセージ

平成26年11月19日(水)


山口大臣のビデオメッセージの様子


 御列席の大臣閣下、各国代表、そして全ての御出席の皆様、FNCA第15回大臣級会合に御出席いただき、感謝申し上げます。
 本会合の開催にあたって、マクファーレン大臣、ピーターソン博士、並びに関係各位の多大な御尽力がありました。オーストラリアの皆様の御尽力なくしては、開催は困難だったでしょう。ここに、オーストラリアの皆様に対して、心から御礼を申し上げます。
 私はこの会合の共同議長を務めることになっており、出席することを心待ちにしておりましたが、誠に残念なことに、昨今の国会の状況に鑑みて、私の代理として、原子力委員会の阿部委員長代理を派遣することとなりました。

 FNCAはアジア諸国の原子力分野での協力を、効率的かつ効果的に推進する目的で始まりました。FNCAの活動が本年で15年目を迎えましたことを祝福申し上げます。

 我々の先達の皆様の御尽力で、FNCAの下で実施している農業、医療、産業、環境分野、及び原子力発電の各分野でのプロジェクトは、着実な成果を生み出しています。 それらの成果は、アジア地域の社会経済的発展と福祉向上に貢献していることを、高く評価したいと考えます。

 その一例が、研究炉ネットワークです。 FNCAは加盟各国の研究炉のネットワーク化に長年取り組んできました。その中でのオーストラリアが果たされてきた役割には、深く敬意を表します。
 本日の午後、「多目的研究炉の活用のための戦略」というテーマで討議が行われます。医療用アイソトープが世界的に不足する中、地域内の供給の安定に向けた取組は、大変時宜を得たテーマと考えます。
 皆様の討議が実りあるものとなることを、心より期待しております。

 皆様、
 我が国は、今後ともFNCAの取組を積極的に支持し続けることをお約束申し上げます。同時に、本日御出席の各国各位のリーダ―シップと連携により、原子力科学技術分野の活動が、地域の社会経済的発展と国民の方々の福祉に一層貢献することを祈念して、私の挨拶とさせていただきます。
 御清聴ありがとうございました。