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第400号 原子力委員会メールマガジン


    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2024年3月1日400号
━ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●上坂委員長より、メルマガ400回目に寄せて

●HPリニューアルのお知らせ

●2月27日(火)の定例会議報告
・原子力白書に関するヒアリング「東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故調査チーム
「1F-2050」-経緯と進捗-」(大阪大学大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻 教授 
村田勲氏、教授 牟田浩明氏、准教授 大石佑治氏)
・エネルギー・放射線教育に関する日本科学技術振興財団の取り組みについて
(日本科学技術振興財団・科学技術館)
・電気事業者等から公表されたプルトニウム利用計画について(見解)

●3月5日(火)の定例会議予定
・原子力白書に関するヒアリング「放射線によるインフラ検査の利活用」(中日本高速道路株式会社 
技術本部環境・技術企画部構造技術課長 青木圭一氏、株式会社高速道路総合技術研究所 
道路研究部橋梁研究室主任研究員 山下恭敬氏)

●原子力関係行政情報
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━・・・━━ 上坂委員長より、メルマガ400回目に寄せて ━━・・・━━・・・━━・・・

記念すべき原子力委員会メールマガジン第400号にあたり、委員長の上坂充より寄稿させていただきます。

昨年は日本の原子力政策に大きな前進がありました。
2月末に原子力委員会の「原子力利用に関する基本的考え方」を尊重することが閣議決定され、
それを受け、5月末に「GX脱炭素電源法」が国会で成立しました。これにより、従来の40年+20年に加えて、
他律的に停止していた期間の運転が、原子力規制委員会の厳正な審査のもとで可能になります。
また、「GX実現に向けた基本方針」では、原子力発電所敷地内での次世代革新炉の建て替えが書き込まれました。
日本の原子力界は、上記政策に基づき、第6次エネルギー基本計画で記述されている
「2030年に全電力の20~22%」という目標を達成すべく、日々、電力を供給しています。
そして、今年は、同計画の見直しに向けた議論を行う重要な年となります。

原子力委員会は、福島第一原子力発電所の廃炉・福島の復興なくして原子力の将来はないと常に考えております。
ALPS処理水については、東京電力・関係省庁等の日々の尽力により、海洋放出が安全に実施されています。
また、今後、燃料デブリの試験取り出しと分析が始まり、本格取り出しへと進む予定です。
これは、高線量環境等のとても困難な状況下で、東京電力・原子力損害賠償・
廃炉等支援機構(NDF)等が中心となって実施していきます。
オフサイトでは、住民の方々の帰還、産業復興の取り組みも進められています。
復興については、福島国際研究教育機構(F-REI)が立ち上がり、世界に冠たる創造的復興の中核拠点として
期待が高まっています。

核医学の進展に伴い、原子力委員会は、医療用ラジオアイソトープの国産化などを目指す製造・
利用推進アクションプランを令和4年5月に発出しました。毎年フォローアップを実施し、進捗を確認します。
症状の進行した転移がんについても、医療用ラジオアイソトープの活用により効果的な診断・
治療の可能性が開け、アルツハイマー病の診断についても、核医学の活用が有望視されています。
アルツハイマー病については日本発の治療薬も承認されており、国産化を目指す医療用ラジオアイソトープの
活用により、新たな診断・治療を日本から提案することも期待出来ます。近い将来、
全国津々浦々の病院で核医学診断・治療ができるようになることも夢ではなく、その実現に貢献したいと思います。

核燃料サイクル政策をとっている日本にとって、使用済燃料の再処理、高レベル放射性廃棄物の処理・
最終処分等バックエンドは重要な課題です。
特に最終処分施設については、施設の必要性は理解するが、自分の居住地域に建設されることには反対、
というNIMBY(Not In My BackYard)問題があります。全国の方々に、高レベル放射性廃棄物の最終処分を
自分事として考えていただくためにも、少しでも多くの方が最終処分事業にご関心を持っていただくことが大切です。
この課題の解決には、全国の多くの人文社会科学の先生方も加わっていただいています。
文理融合の原子力社会学と言えるでしょう。

原子力にとっても、人材育成は常に重要な課題であります。文部科学省、経済産業省の審議会においても、
原子力人材育成について活発に議論が行われています。ここまで言及しましたように、原子力は発電のみならず、
医療利用、半導体製造などの工業利用、農業応用、原子力社会学等包含した、文理融合分野に発展しています。
この幅広い分野に対応するため、国内・世界から多数のダイバーシティ豊かな人材が加わってほしいと思います。
原子力界でのジェンダーバランスを改善させるための検討も大切です。来週には関連するIAEAの国際会議
”For More Women in Nuclear”に出席し、実りある議論をしていきたいと思います。

上記の様々な事項に関する最新の情報を皆様に伝えるべく、毎年6~7月に、原子力白書及びその英語概要版を
発出しております。ここでは、大学の教科書レベルを意識し、図表の活用、2ページ見開きで一括りなど、
分かりやすさを重視して編集しています。さらに中・高校生・一般の方々にもご理解いただけるよう、
原子力について分かりやすく説明してある関連のURLも紹介しています。それらを携え、世界レベルで、
原子力界だけでなく一般の方々とも対話するため、国際シンポジウム・学会・セミナー等には足繁く通っています。

今後も、原子力のことを皆様にもっと理解していただくため、
正確かつ分かりやすい情報の発信に全力を挙げて参ります。

━・・・━━ HPリニューアルのお知らせ ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・
原子力委員会ホームページは2024年2月28日にリニューアルしました。
URLが変更となっているページがございますので、お気に入り等の修正をお願いいたします。
https://www.aec.go.jp/

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━
●原子力委員会の定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開催しており、
どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
https://www.aec.go.jp/kaigi/teirei/2024/index.html

●2月27日(火)の定例会議の議題は以下のとおりです。
配布資料はこちら
https://www.aec.go.jp/kaigi/teirei/2024/siryo06/index.htm

【議題1】原子力白書に関するヒアリング「東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故調査チーム
「1F-2050」-経緯と進捗-」(大阪大学大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻 教授 
村田勲氏、教授 牟田浩明氏、准教授 大石佑治氏)

<主なやりとり等>
原子力白書に関するヒアリング「東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故調査チーム
「1F-2050」-経緯と進捗-」について、大阪大学大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻 
村田教授、大阪大学工学部 牟田教授、大阪大学大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻 
大石准教授より説明し、その後、委員との間で質疑を行った。また、参与より専門的な観点から意見をいただいた。

【議題2】エネルギー・放射線教育に関する日本科学技術振興財団の取り組みについて(日本科学技術振興財団・科学技術館)

<主なやりとり等>
エネルギー・放射線教育に関する日本科学技術振興財団の取り組みについて、日本科学技術振興財団 
人材育成部 木本理事・人材育成部部長、掛布エネルギー・環境グループリーダーより説明し、
その後、委員との間で質疑を行った。また、参与より専門的な観点から意見をいただいた。

【議題3】電気事業者等から公表されたプルトニウム利用計画について(見解)

<主なやりとり等>
電気事業者等から公表されたプルトニウム利用計画の見解案について、事務局より説明し、
その後、委員との間で質疑を行った。参与からも意見を伺った。委員及び参与の異議がないことを確認し、
事務局の案を委員会の見解とすることとした。

●3月5日(火)の定例会議予定
3月5日(火)14:00からの定例会議の議題は以下となります。傍聴をご希望される方は、
以下より登録をお願いいたします。(登録の締め切りは3月4日(月)15:00となります。)
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0064.html
【議題1】原子力白書に関するヒアリング「放射線によるインフラ検査の利活用」(中日本高速道路株式会社 
技術本部環境・技術企画部構造技術課長 青木圭一氏、株式会社高速道路総合技術研究所 
道路研究部橋梁研究室主任研究員 山下恭敬氏)
━・・・━━ 原子力関係行政情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■首相官邸
・原子力防災会議
(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku_bousai/)
・原子力災害対策本部会議
(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku/)
・廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議
(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/hairo_osensui/index.html)

■内閣官房
・原子力関係閣僚会議
(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_kakuryo_kaigi/)
・最終処分関係閣僚会議
(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisyu_syobun_kaigi/)
・放射能対策連絡会議
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/housyanou/index.html)
・GX実行会議
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/index.html)

■内閣府
・統合イノベーション戦略推進会議
(https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/kaigi.html)
┗イノベーション政策強化推進のための有識者会議「核融合戦略」
(https://www8.cao.go.jp/cstp/fusion/index.html)
・原子力防災
(https://www8.cao.go.jp/genshiryoku_bousai/index.html)
┗地域原子力防災協議会
(https://www8.cao.go.jp/genshiryoku_bousai/kyougikai/kyougikai.html)

■経済産業省・資源エネルギー庁
・総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/index.html)
┗原子力小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/index.html)
┣自主的安全性向上・技術・人材WG
┣原子力の自主性安全性向上に関するWG
┣原子力事業環境整備検討専門WG
┣革新炉WG
┣廃炉等円滑化WG
┗電力・ガス基本政策小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/index.html)
┣特定放射性廃棄物小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/radioactive_waste/index.html)
┗地層処分技術WG
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/radioactive_waste/geological_disposal/index.html)
・総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/index.html)
┣長期エネルギー需給見通し小委員会
┣発電コスト検証WG
(https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/#cost_wg)
┗電力需給検証小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/denryoku_jukyu/index.html)
┗使用済燃料対策推進協議会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/shiyozumi_nenryo/index.html)
┗地層処分研究開発調整会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/chiso_shobun/index.html)
┗高速炉開発会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/kosokuro_kaihatsu/index.html)
┗青森県・立地地域等と原子力施設共生の将来像に関する共創会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/aomori_kyosokaigi/index.html)
┗福井県・原子力発電所の立地地域の将来像に関する共創会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/fukui_kyosokaigi/index.html)

■原子力規制委員会
・原子力規制委員会
(https://www.nsr.go.jp/)
┣原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_senmon/menu.html)
┣放射線審議会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html)
┣国立研究開発法人審議会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html)
┣量子科学技術研究開発機構部会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html)
┣日本原子力研究開発機構部会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html)
┣原子力規制委員会政策評価懇談会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html)

■文部科学省
・科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会原子力科学技術委員会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm)
┣原子力研究開発・基盤・人材作業部会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/100/index.htm)
┣核不拡散・核セキュリティ作業部会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm)
┣原子力バックエンド作業部会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/099/index.htm)
┗科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会核融合科学技術委員会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm)
┗原型炉開発総合戦略タスクフォース
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm)
┗調査研究協力者会議等(研究開発)
┗「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/022/index.htm)
┗原子力損害賠償紛争審査会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/index.htm)
┗次世代革新炉の開発に必要な研究開発基盤の整備に関する検討会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/025/index.html)
┗核融合の挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/027/index.html)
┗国立研究開発法人審議会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokurituken/index.htm)
┣量子科学技術研究開発機構部会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokurituken/010/index.htm)
┗日本原子力研究開発機構部会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokurituken/003/index.htm)

●次号配信は、2024年3月8日(金)午後の予定です。
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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:上坂 充委員長、直井 洋介委員、岡田 往子委員
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