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第164号 原子力委員会メールマガジン 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.164 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2014年12月12日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと(休載)
┣ 会議情報 
┃  (12月2日)
┃   ・カナダ、英国、ドイツの放射性廃棄物処分に関する現状について
┃  (12月10日)
┃   ・高速増殖炉サイクル実証プロセスへの円滑移行に関する五者協議会
┃    からの日仏ASTRID協力についての報告
┣ 事務局だより 悟空理論
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

 本日配信のメールマガジンでは、都合により「委員からひとこと」は休載と
させて頂きます。

●次号は、阿部委員からのひとことを予定しています。

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は原則として霞ヶ
関にある合同庁舎8号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイトで御覧いただけます。

●12月2日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。
【議題1】カナダ、英国、ドイツの放射性廃棄物処分に関する現状について
<主なやりとり等>
 公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センター 技術情報調査プロ
ジェクト 稲垣氏より、カナダ、英国、ドイツの放射性廃棄物処分に関する第
三者評価の現状についての説明があり、委員からは、長期のコンセンサスを担
保するための仕組み等についての質問がありました。

●12月10日(水)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。
【議題1】高速増殖炉サイクル実証プロセスへの円滑移行に関する五者協議会
からの日仏ASTRID協力についての報告
<主なやりとり等>
 文部科学省、経済産業省、独立行政法人日本原子力研究開発機構より、高速
増殖炉サイクル実証プロセスへの円滑移行に関する五者協議会における日仏
ASTRID協力についての報告があり、委員からは、日仏ASTRID協力における、
日本側の実施体制等について質問がありました。

※資料等は以下のURLで御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回は12月16日(火)に会議を開催する予定です。詳しくは、以下の開催案内
を御覧ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

悟空理論

 高校生の時、数学の先生から「数学は、公理を仮定し、純粋演繹によって結
論を導く理論であり、仮定した公理が自然の真理である必要はなく、体系が無
矛盾であることだけを条件とする純粋科学である。この考え方を「現代数学の
父」ヒルベルトが提唱して以来、数学は、自然科学から解放された。自然科学
の「公理(原理)」はこれまで数多く破壊されてきたが、数学は、真理性が破ら
れることのない厳密な理論である。」と教えて頂いた。
 自然科学は、素朴なニュートン力学から20世紀に入り相対性理論、量子力
学が誕生し、極微の素粒子の世界や宇宙は、「我々の身の回りの世界(以下、
日常世界)」の感覚では捉えられない世界であり、数学でのみ正確に表現でき
る科学となった。現在、統一理論として期待される超弦理論や超重力理論では
10次元、11次元の時空間を扱っており、イメージするのも困難で、皮肉なこと
に自然科学から解放された数学でのみ理解できる状況にある。
 しかし果たして数学が自然から本当に解放されたものであるのだろうか?
 数学は、人間が作り出したものであり、脳のニューロン細胞のネットワーク
が、僅かなエネルギー(高々、0.数eV)をやり取りして得られるロジックである。
この「ニューロンネットワーク論理」は、「日常世界」のロジックそのものか、
それらが作り出す像でしかない。そう考えると、「日常世界」の数兆倍の高エ
ネルギーが支配する世界のロジックを我々の数学で表現できる方が不思議であ
る。あくまで近似式に過ぎず、自然のシンプルでエレガントな原理をやたら複
雑に表現している可能性がある。
 究極の極微の世界やブラックホール、暗黒物質、暗黒エネルギーの渦巻く宇
宙など「日常世界」に比べ桁違いの力が働く世界を、本質的に表現できる解析
式の導出は我々には不可能なのかもしれない。数学理論の不完全性を指摘した
ゲーデルの不完全性定理にも似た、しかしもっと衝撃的な「自然の不解析性原
理」が存在するかもしれない。
 もしそうなら、数学を解析手段に極微の世界や宇宙の解明に果敢に挑戦して
いる人類は、観音様の手のひらで飛び回る孫悟空のような存在なのかもしれな
い。

(西村)

●次号配信は、平成26年12月26日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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