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第145号 原子力委員会メールマガジン 4年間を振り返って


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.145 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2014年2月28日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと 4年間を振り返って
┣ 会議情報 
┃  (2月18日)
┃    ・原子力事業環境・体制整備に向けて
┃    ・鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
┃    ・鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張について
┃     
┣ 事務局だより 成長しつづけるために
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

4年間を振り返って
                              秋庭 悦子

 私のメルマガの原稿は今回で最後になりました。4年間拙い文にお付き合い
いただき、心より感謝申し上げます。4年前、最初に書いたテーマは「カナダ
とオリンピックと原子力」でした。ちょうどバンクーバーオリンピックの閉会
直後でしたが、日本選手の活躍を映すテレビは、カナダから輸入しているウラ
ンで発電した電気を使用しているという内容でした。最後の今回もソチオリン
ピックが閉会したところですが、この4年間は私の人生にとって、激動の年月
でした。
 2011年、3月11日は一生忘れられません。新幹線が復旧すると同時に、避難
なさっている町の方々を訪ね歩きましたが、避難所の光景が目に焼き付いてい
ます。郡山のビッグパレットでは段ボールで区切ったスペースで受験生が勉強
し、豚汁の提供に1時間も器を持った住民の方々が並んでいました。モノが有
り余っている時代に、こんなことがあるなんて信じられませんでした。また、
南相馬市のように、地域に住民が残ったエリアでは、街中で子供の声や遊ぶ姿
が見えなくて異様な静けさでした。子供たちへの放射線影響を心配するお母さ
んたちと学校や保育園で放射線勉強会をしましたが、専門家の説明と共に、同
じ目線で不安を聞くことが重要ではないかと感じました。原子力委員会でも、
郡山市といわき市でご意見を聴く会を開催しましたが、国への不信を訴える声
を各省庁にも聞いていただき、双方向でやり取りしたことがその後の復興政策
に反映できたのではないかと思っています。
 あれから3年、除染が進み、この4月1日には避難指示解除準備区域の田村市
都路地区の避難指示が解除されることになり、また、難航していた中間貯蔵は
大熊町と双葉町にご検討いただけることになりました。しかし、福島第一原子
力発電所では、懸命に廃炉作業が進められているものの、汚染水問題が深刻で
す。また、オフサイトでも、まだ除染が手つかずの地域もあり、避難なさって
いる方々も未だに14万人以上もいらっしゃいます。コミュニティの維持や子供
たちへの健康影響、長期避難の心身への影響など、まだまだ多くの問題があり
ます。今後、廃炉作業は40年かかると言われていますが、地域の暮らしの回復
も長い年月がかかると思われ、国民全員で福島の応援を継続していく必要があ
ると思っています。
 さて、新しい原子力委員会の所掌事務には、福島事故など原子力利用に関す
る重要事項がありますが、ぜひ、福島の住民の方々のみならず、全国の原子力
施設立地地域の方々や原子力に不安を持っている方々などと積極的にコミュニ
ケーションをとっていただきたいと願っています。原子力委員会では、従来か
ら円卓会議や市民懇談会、御意見を聴く会など国民と双方向コミュニケーショ
ンする場を設けてきましたが、原子力委員会の見直しの議論では、この役割に
ついて検討されなかったことは大変残念でした。しかしながら、新委員会は、
原子力に関する諸課題の管理・運営の視点から活動することになっており、諸
課題のベースには、全て「国民の信頼醸成」が必ず入っているものと確信して
います。
 4年前、委員の就任の抱負として、「国民の皆様と国の原子力政策の架け橋
になるように一生懸命取り組みます」と書きました。原子力委員会の見える化
のために、まずは原子力委員会のパンフレットを作成し、定例会や新原子力政
策大綱の策定会議の傍聴を一般の消費者に呼び掛けました。また、原子力政策
について分かりやすい言葉で説明するなど、私なりに一生懸命努力をしたつも
りでしたが、あまりにも微力だったと心苦しく思っています。しかし、この時
も今も、「原子力政策にとって、最も大切なことは国民の理解であり、納得で
あり、その積み重ねで信頼を得ることである」という思いはまったく変わりあ
りません。退任後、今度は国民の側から信頼醸成のために、活動したいと思っ
ています。4年間、本当にありがとうございました。


●次号は近藤委員長からのひとことです!

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は原則として霞ヶ
関にある合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイトで御覧いただけます。

●2月18日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。
【議題1】原子力事業環境・体制整備に向けて
<主なやりとり等>
 21世紀政策研究所 国際環境経済研究所 澤氏及び竹内氏より、原子力事
業環境・体制整備及び新たな原子力損害賠償制度の構築に向けたエネルギー政
策の方向性について説明があり、委員からは、バックエンド政策の対応につい
ては、省庁横断的な行政システムが必要と考えているか、立地地域の在り方も
含めた制度設計等についての質問がありました。

【議題2】鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 鈴木委員長代理より、2月10日〜13日のポーランド共和国への出張について
報告がありました。

【議題3】鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張について
<主なやりとり等>
 鈴木委員長代理は、2月25日から3月1日にかけて、米国のハワイで開催され
る米国核不拡散政策教育センター主催の「東アジアの代替兵器の将来」、及び
「東アジアの代替エネルギーの将来」と題するワークショップに出席し、日本
の原子力政策に関して基調講演を行うほか、各国からの有識者と意見交換を行
う予定です。


※資料等は以下のURLで御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回は3月4日(火)に会議を開催する予定です。詳しくは、以下の開催案内を
御覧ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

成長しつづけるために

 子供が幼稚園に通い始めて1年がたとうとしています。
 通い始めの1週間は、毎日大泣きしながらバスに乗っていましたが、あっと
いう間に慣れて、逆に早く幼稚園に行きたいと言うようになりました。自分で
着替えをできるようになったり、服のボタンをとめられるようになったりと、
幼稚園に行き、親元を離れ、周りの友達に刺激されることが、子供の成長に
とって大事なことなんだと思いました。
(一発ギャグとして「お・も・て・な・し」も覚えて帰ってきました。)
 子供は何かを「意識」せずとも日々新しいことを学び、自然と成長できるの
かもしれませんが、大人はちょっと勝手が違っていて、「意識」することが成
長のポイントなのかもしれません。
 私が入省して間もない頃、当時の局長(現 駐ウクライナ大使)が異動の際
に、職員に対してこんな言葉を残しました。

 何事にも 「逃げない」 「めげない」 「ぶれない」

 私は、自分自身が日々成長していけるよう、この言葉を「意識」しながら公
私ともに何事にも取り組むように心がけています。
 さて、皆さんは、成長しつづけるためにいつも何を「意識」していますか?

(長山)


●次号配信は、平成26年3月14日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ
 https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、御返信いただけません。
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