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第70号 原子力委員会メールマガジン 原子力委員からの新年挨拶


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.70━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2011年1月14日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 原子力委員からの新年挨拶
┣ 定例会議情報 年頭の所信について
┃        六ヶ所再処理工場の現状について
┃        高速増殖原型炉もんじゅ炉内中継装置の復旧作業と性能試
┃        験工程について 等
┣ 部会情報等  新大綱策定会議(第3回)の開催について 等
┣ 事務局だより 2011年に当たって思うこと
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.htmlまで、ぜひお寄せく
ださい。

━・・・━ 原子力委員からの新年挨拶 ━・・・━━・・・━━・・・━━

原子力委員会は、1月11日に開催された本年第1回の定例会議で「年頭所信」
をとりまとめました。是非、以下のリンク先でご覧下さい。

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/kettei/seimei/110111.pdf

また、各委員から以下の新年の挨拶が寄せられました。

■近藤委員長
 昨年は、例年になく海外の会合に出席する頻度が高く、11月にはワシントン
から成田経由北京行きなどという、学会を駆け回っていた若い頃の真似までし
てしまった。今年は国内の取組をじっくり考えたい。原子力界は、国内におい
てその役割の重要性の認識が益々高まり、この期待に応えるべく責任ある取組
が基礎研究から事業推進に至る各方面で求められるからだ。同時に、ベトナム
によりパートナーに選ばれたことから、国際競争の荒海に乗り出す体制を整え
る年にしなくてはいけない。特に、輸出を支える安全確保や技術開発の取組は
各国が注目し、批判も盛んだから、これに関する議論には海外の知見や批判を
反映させるなど、国際標準を高めることに貢献するものを目指して行うことを
求めたい。

■鈴木委員長代理
 「存在感(意義)」のある原子力委員会を目指して
 あっという間の1年目が終わり、3年任期の2年目が始まります。昨年1年
の活動を反省してみましたが、外からは「存在感(意義)がない」との指摘を
受けることが一番多かったように思います。今年は、新大綱策定という大きな
仕事があります。今年こそ、原子力委員としての役割を再認識し、「神様のな
い神棚」「江戸幕府の朝廷」などと揶揄されないよう、原子力政策の現場で「
存在感(意義)」が出るような活動をしていきたいと思っています。

■秋庭委員
 明けましておめでとうございます。
原子力委員に就任して1年経ちました。この1年の間に多くの方々とお目にか
かり、貴重なご意見をたくさん賜りました。今年もウサギのように耳をしっか
り立てて国民の声を聴き、新しい原子力政策大綱の策定など原子力政策に生か
すべく全力を尽くします。また、「原子力の研究開発及び利用は人類社会の福
祉と国民生活の水準向上に寄与する」という基本法の目的が広く国民に理解さ
れるように、原子力政策についてわかり易く伝えたいと思っております。「兎
の昼寝」にならないように頑張ります!本年もよろしくお願い申し上げます。

■大庭委員
 あけましておめでとうございます。あっという間の1年間を通じて感じたこ
とが、二つあります。一つは、グローバリゼーションの進展により、日本は世
界の一部に組み込まれつつあるという抗いがたい現実を前に、内向き志向を廃
した原子力政策の方向性を明確に打ち出す時機が来ているということです。国
際展開、国際協力、人材育成、安全規制のありかたなどが課題でしょう。もう
一つは、原子力の推進を、着実かつ地道に進めなければならないということで
す。中間貯蔵能力の増強を踏まえた上での既存軽水炉の安定利用、次世代軽水
炉の開発、高速増殖炉サイクルへの現実的な施策などがこの点に関する重要課
題でしょう。これらの問題意識を踏まえ、新大綱策定に貢献できればと考えて
います。

■尾本委員
 明けましておめでとうございます。
 2010年はセキュリティへの関心が頻繁に語られた年との印象を持っています
。情報セキュリティが新聞を賑わし、大学生はジョブセキュリティ確保に奔走
しました。欧州では財政破綻というナショナルセキュリティ上の一大事に直面
する国もありましたが、我が国も他人事とは言えない状況でしょう。
 原子力の世界でも核セキュリティサミットが開催され核セキュリティという
言葉も市民権を得たようです。新興国の需要増加や投機により資源を巡る国際
競争の激化で軋轢が生じ、緊張緩和で忘れられたかの様だった資源セキュリテ
ィ意識も復活したかもしれません。わが国は長年原子力の必要性を、資源と環
境のセキュリティを軸に論じてきました。
 内に向いて守るだけでなく、多くの国との関係を密にし世界で評価される価
値の創造の為に成長に資源を投入し、言わば連携と成長によるセキュリティ確
保へと進む2011年になればと思います。


●次号は大庭委員からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●12月21日(火)第64回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

・六ヶ所再処理工場の現状について(日本原燃株式会社)
<主なやりとり等>
 日本原燃株式会社より、六ヶ所再処理工場について、昨年9月の行程変更以
降の作業状況の報告がありました。また、ウラン濃縮工場について、遠心機の
取替え状況の報告がありました。
 委員からは、再処理工場の運転開始に向けた大学等との協力体制の構築状況
、既設の遠心機について撤去した後はどのように保管・管理をするのかなどに
ついて質問がありました。

・高速増殖原型炉もんじゅ炉内中継装置の復旧作業と性能試験工程について(
日本原子力研究開発機構)
<主なやりとり等>
 日本原子力研究開発機構より、昨年8月に発生した炉内中継装置の落下経緯
及び復旧作業の状況について報告がありました。また、炉内中継装置の落下を
受けた性能試験工程の見直しについて説明がありました。
 委員からは、炉内中継装置落下の原因究明は進んでいるのかなどの質問や、
地元への丁寧な説明をお願いしたいなどの意見がありました。

・独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター廃棄物管理事業
の変更の許可について(答申)
<主なやりとり等>
 平成22年7月9日付けで経済産業大臣より諮問のあった、独立行政法人日本
原子力研究開発機構大洗研究開発センターにおける、新たな混練方式のセメン
ト固化装置の設置や固体廃棄物の処理施設の新設等に係る変更申請について、
同申請が平和利用、計画的遂行、経理的基礎の観点から適合しているという経
済産業大臣の判断は妥当と認める答申を決定しました。


●1月11日(火)第1回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

・独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(北地区)の原
子炉の設置変更許可(JMTR(材料試験炉)原子炉施設の変更)について(
諮問)(文部科学省)
<主なやりとり等>
 文部科学省より、独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センタ
ー(北地区)の原子炉の設置変更許可(JMTR(材料試験炉)原子炉施設の
変更)について諮問がありました。
 今回の変更は、JMTR原子炉施設について、使用の目的に教育訓練を追加
するとともに目的の明確化を行うものです。

・年頭の所信について
<主なやりとり等>
 委員により作成された年頭所信案について事務局が読み上げた後、同案を年
頭所信とすることが決定されました。
 その後、各委員からは、重要と考えるポイントについて発言がありました。
具体的には、先進国だけでなく途上国を含めた国際情勢の変化にいかに対応し
ていくかということ、広聴・広報活動において透明性を確保し国民との対話を
行っていくこと、課題に対して方向性のみならず解決策を示していくこと、新
たな大綱策定の議論に昨年まとめた「成長に向けての原子力戦略」の検討にお
ける議論を十分に反映させていくことなどが指摘されました。


※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回は1月18日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
・原子燃料工業株式会社東海事業所の核燃料物質の加工の事業の変更許可につ
いて(一部補正)
・独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(北地区)の原
子炉の設置変更許可(JMTR(材料試験炉)原子炉施設の変更)について(
答申)
・核不拡散・核セキュリティ総合支援センターの設置について(日本原子力研
究開発機構)
・平成23年度原子力関係経費政府予算案の集計結果について
・その他

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

●12月21日(火)に新大綱策定会議(第1回)を開催しました。
<主なやりとり等>
 新大綱策定会議の運営方針について、ホームページ上で随時国民の皆様から
の意見募集を行いそれを審議の参考とすること、動画を活用することにより議
論の結果の速報性に努めること等が決定されました。
 その後、同会議で審議すべき論点について議論を行いました。原子力政策大
綱の位置づけに関することや原子力のエネルギー利用、放射線利用、研究開発
、国際展開などの幅広い分野について、審議すべき論点の指摘がありました。
論点については、第2回会合で引き続き議論をされることになりました。

●1月14日(金)に新大綱策定会議(第2回)を開催しました。
<主なやりとり等>
 第1回に引き続き、新大綱策定会議で審議すべき論点について議論が行われ
ました。8つのテーマについて、一つのテーマにつき2〜3回に渡って議論を
行い、各テーマの議論が終わった時点で「議論のまとめ」を作成することにな
りました。なお、基本的理念や横断的事項は、各テーマの下で議論するととも
に、後ほど全体的に俯瞰した議論を行うことになりました。
 その後、原子力のエネルギー利用について議論が行われました。エネルギー
基本計画との関係について、原子力発電のコストや安全性に関すること、国際
社会における日本の存在感についての認識の重要性などが委員から述べられ、
第3回会合で引き続き議論されることになりました。

●1月31日(月)に新大綱策定会議(第3回)を開催します。
開催日時:平成23年1月31日(月) 15時00分〜18時00分
開催場所:ホテルグランドパレス ゴールデンルーム
     (東京都千代田区飯田橋1−1−1)
議題:・原子力のエネルギー利用について
・その他

※新大綱策定会議に関する情報は以下のページでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_sakutei.htm

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

2011年に当たって思うこと

 新しい年を迎えました。年初に当たり、参事官として原子力委員会の事務に
かかわる者として、私なりに昨年を振り返り、本年に思いをはせてみます。
 まず、昨年1月に原子力委員会は新たなメンバー構成となりました。その結
果、昨年の原子力委員会は、それぞれの委員の個性が出て、そして混じり合っ
たものになったと感じています。特に私には、それ以前と比べ国際的な視点が
強くなったことが印象的でした。そこには、「原子力システム輸出への積極的
な取り組み」という我が国の経済力・国力強化の側面もありますし、同時に、
二国間協力における平和利用の確保の側面もあります。また、「ガラパゴス化
した日本の原子力からの脱皮」という危機感の側面も感じます。これらの点に
ついては今年も重点をおいた議論が行われるのではないでしょうか。
 次に事務局ですが、メンバーは定期的に交代していますがその時期はバラバ
ラですので、順次、新陳代謝が進んでいます。原子力委員のように強い個性を
発揮するのではなく、組織として原子力委員を支えることが仕事の流儀ですの
で、そこには昨年も今年も大きな変化はないと思います。仕事の最重要課題は
、新たな原子力政策大綱です。一丸となって事務局の力を発揮したいと思いま
す。ただ、その過程で、個々の事務局メンバーがその個性をキラッと光らせる
ことができれば最高だと思います。
 皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。  (参事官 中村)

●次号配信は、平成23年1月28日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
 https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
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