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メールマガジン
第235号 原子力委員会メールマガジン 放射線の利用についてーその14(トレーサー実験)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.235 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2017年12月22日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと
┣ 会議情報
┃  (12月13日)
┃   ・国立研究開発法人日本原子力研究開発機構における研究開発用プル
┃    トニウムの利用方針について(国立研究開発法人日本原子力研究開
┃    発機構)
┃   ・国立研究開発法人日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の原子
┃    炉設置変更許可(NSRR原子炉施設等の変更)について(諮問)
┃    (原子力規制庁)
┃  (12月19日)
┃   ・委員長代理の指名について
┃   ・原子力委員会委員長及び委員の倫理等に係る行動規範について
┃   ・原子力分野における人材育成に関する議論(文部科学省、資源エネ
┃    ルギー庁、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)
┣ 原子力関係行政情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

 放射線の利用についてーその14(トレーサー実験)

                              中西 友子
 放射性同位元素はその元素濃度が非常に低くても、その放射線を検出できれ
ば、放射線を頼りに元素の量やどこに存在しているかを知ることができる。例
えば、病院での検査の場合、放射性核種フッ素-18(F-18)で標識したフルデオキ
シグルコース(FDG)をヒトに投与すると、FDGは癌細胞に溜まるので、F-18から
の放射線を調べることにより癌細胞の場所を特定することができる。このよう
に放射性核種を用いて微量物質の動態を調べる実験はトレーサー実験と呼ばれ、
あらゆる分野で行われてきたが生物関連の例について少し紹介したい。

 まず、近年、急激に遺伝子工学の発展をもたらした鍵は放射性同位体の利用
であると言っても過言はないだろう。細胞中の遺伝子を取り出し、大体1ナノ
グラムほどの遺伝子を電気泳動装置で分離し、その分かれた極微量の遺伝子フ
ラクションを検出する手法として、特定のフラクションと結合するリン-32(P-
32)で標識した遺伝子の断片が使われた。当初、1ナノグラム以下の微量な遺伝
子を見つけるためには、放射性同位元素の利用が最も感度が高く優れた方法で
あったため、遺伝子研究にはどこの研究室でもP-32が利用された。ただ、その
後、蛍光試薬を用いる感度の高い実験技術が開発されたため、今では利用の簡
便さから放射性同位体よりも蛍光試薬を用いる実験の方が多くなっている。

 身近な食糧生産でも放射性核種は使われてきた。特に戦後の食糧難の時代に
は、いかに経済的に作物を育成できるかを調べるため、どの位の量の肥料をい
つ与えれば高い収量が確保できるのか、が農業における大きな課題であった。
肥料の代表格であるリンについては、半減期が比較的短い(14日)P-32が同じ
く利用され、根からどの位離してどの位の量の施肥をすればいいのか、また肥
料はいつどのように作物に吸収されるのかなどについて、P-32を添加した肥料
を用いて調べられた。

 また、カルビン―ベンソン回路と呼ばれる光合成回路を発見したことにより
ノーベル賞を受賞した、米国のメルビン・カルビン博士は、クロレラに炭素-1
4(C-14)で標識した二酸化炭素を与え、C-14が時間と共にどのような化合物
に変わっていくのかについて検討した。クロレラは、C-14で標識した二酸化炭
素が与えられた後、数分ごとに回収され潰されてペーパークロマトグラフにか
けられた。そこに展開された化合物の中で放射性核種を含むスポットを回収し
その化学構造を調べたのである。それは放射性核種を利用しなければ見つける
ことができないほど微量の化合物を追いかけていたからである。

 植物研究では実に多くの種類の放射性核種が物質をトレースするために使用
されてきた。特に養分面では、植物は無機栄養と言われるように生育には無機
元素が必要であるが、それらの元素の役割は主に放射性同位元素を利用して調
べられてきた。特定の元素量の大小が生育に大きく関与するため、その原因を
研究するためには放射性同位元素の利用が必須であった。しかし養分元素の中
には放射性同位体が手に入らないものがある。例えばホウ素では、放射性同位
体の半減期が非常に短いためトレーサー実験には利用できない。そのためホウ
素の植物生理を調べる研究は大きく遅れていた。植物のホウ素を運ぶベクター
(運び屋)が見つかったのは、機器分析法が大きく発展したつい最近のことで
ある。また、イネでは、人間の場合のカルシウムのように、身体をきちんと支
える元素であるケイ素については研究があまり進んでいない。利用できる放射
性同位体がケイ素には存在しないことが大きな原因のひとつである。

 このように利用できる放射性同位体が無い元素についての研究は大きく遅れ
ている。植物にとって大切な無機元素について、どの元素の研究が進んできた
かを調べてみても、研究において放射性同位元素を用いたトレーサー実験がい
かに大きな役割を果たしてきたかが判る。

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開
 催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子
 力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●12月13日(水)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイ
トに掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】国立研究開発法人日本原子力研究開発機構における研究開発用プルト
ニウムの利用方針について(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)
<主なやりとり等>
 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構における研究開発用プルトニウム
の利用方針について、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構より御説明を
頂き、その後、質疑を行いました。

【議題2】国立研究開発法人日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の原子
炉設置変更許可(NSRR原子炉施設等の変更)について(諮問)(原子力規
制庁)
<主なやりとり等>
 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の原子炉設置変
更許可(NSRR原子炉施設等の変更)について、原子力規制庁より御説明を
頂き、質疑を行いました。

●12月19日(火)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイ
トに掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】委員長代理の指命について
<主なやりとり等>
 岡委員長が、原子力委員会設置法第4条第2項に基づき、佐野委員を委員長
代理に指名しました。

【議題2】原子力委員会委員長及び委員の倫理等に係る行動規範について
<主なやりとり等>
 原子力委員会委員長及び委員の倫理等に係る行動規範について、事務局より
説明を行い、新たな原子力委員会においても、引き続き、行動規範に基づき活
動していくことを確認しました。

【議題3】原子力分野における人材育成に関する議論(文部科学省、資源エネ
ルギー庁、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)
<主なやりとり等>
 原子力分野における人材育成に関する議論のポイントについて事務局より説
明を行った後、本議題に関係の深い文部科学省、資源エネルギー庁、原子力研
究開発機構と議論を行いました。

●次回の委員会開催については、以下の開催案内から御確認ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

━・・・━━ 原子力関係行政情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・
 原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。
直近で開催された委員会等がある場合には、◆【New】マークを付けておりま
す。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
 URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■首相官邸
 ┣原子力防災会議
 ┃(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku_bousai/ )
 ┣原子力災害対策本部
 ┃(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku/ )
 ┗原子力立地会議
  (http://www.kantei.go.jp/jp/singi/index/gensiryoku/ )

■内閣官房
 ┣原子力関係閣僚会議
 ┃(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_kakuryo_kaigi/ )
 ┣最終処分関係閣僚会議
 ┃(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisyu_syobun_kaigi/ )
 ┗原子力損害賠償制度の見直しに関する副大臣等会議
 (http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_songaibaisho/index.html )

■経済産業省
 ┣東京電力改革・1F問題委員会
 ┗高速炉開発会議
 (http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment.html )
  ┗◆【New】高速炉開発会議 戦略WG

■資源エネルギー庁
 ┣総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
 ┃┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/21.html )
 ┃┣原子力小委員会
 ┃┃┣自主的安全性向上・技術・人材WG
 ┃┃┣放射性廃棄物WG
 ┃┃┣地層処分技術WG
 ┃┃┗原子力事業環境整備検討専門WG
 ┃┗電力基本政策小委員会
 ┣総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
 ┃┃(http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/ )
 ┃┗基本政策分科会
 ┃ ┣長期エネルギー需給見通し小委員会
 ┃ ┣発電コスト検証WG
 ┃ ┣電力需給検証小委員会
 ┃ ┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/18.html#denryoku_jukyu )
 ┃ ┗電力システム改革貫徹のための政策小委員会
 ┃  (http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihonseisaku/
 ┃   denryoku_system_kaikaku/001_haifu.html)
 ┗エネルギー情勢懇談会
 (http://www.enecho.meti.go.jp/committee/studygroup/#ene_situation)

■原子力規制委員会
 ┗◆【New】原子力規制委員会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html )
  ┣合同審査会(原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会)
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kakunen/index.html )
  ┣放射線審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html )
  ┣国立研究開発法人審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html )
  ┣量子科学技術研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html )
  ┣日本原子力研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html )
  ┣原子力規制委員会政策評価懇談会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html )
  ┣帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/kikan_kentou/index.html )
  ┣原子力規制委員会行政事業レビューに係る外部有識者会合
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/gyousei_gaibu/index.html )
  ┗原子炉安全専門審査会 原子炉火山部会
   (https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kazan/00000002.html )

■文部科学省
 ┣原子力科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm )
 ┃┣原子力人材育成作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/079/index.htm )
 ┃┣核融合研究作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/056/index.htm )
 ┃┣核不拡散・核セキュリティ作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm )
 ┃┗◆【New】研究施設等廃棄物作業部会
 ┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/057/index.htm )
 ┣◆【New】核融合科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm )
 ┃┗原型炉開発総合戦略タスクフォース
 ┃ (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm )
 ┗調査研究協力者会議等(研究開発)
  ┗もんじゅの在り方に関する検討会
   (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/019/index.htm)

■復興庁
 ┣福島12市町村の将来像に関する有識者検討会
 ┃(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20141226184251.html )
 ┗原子力災害からの福島復興再生協議会
 (http://www.reconstruction.go.jp/topics/000818.html )

■環境省
 ┗東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関す
  る専門家会議
 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html )

■厚生労働省
 ┗薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会放射性物質対策部会)
 (http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=127896 )

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●次号配信は、平成30年1月19日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:岡 芳明委員長、佐野 利男委員、中西 友子委員
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ(お寄せいただいた御意見に対しては、
原則として回答致しませんが、今後の原子力委員会の業務の参考とさせていた
だきます。)
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、御返信いただけません。
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