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第130号 原子力委員会メールマガジン 専門家への信頼について

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.130 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2013年7月5日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと 専門家への信頼について
┣ 会議情報   東京電力(株)福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等
┃        に向けた中長期ロードマップの改訂のためのたたき台につい
┃        て
┃        大強度陽子加速器施設(J-PARC)ハドロン実験施設における
┃        放射性物質の漏えい事故に関する関係機関の対応状況等につ
┃        いて
┃        近藤原子力委員会委員長の海外出張について
┃        平成26年度原子力関係経費の見積りに関する基本方針につ
┃        いて
┃        鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
┣ 事務局だより 福島の思い出
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

専門家への信頼について
                              秋庭 悦子

 3.11福島事故以来、国民の原子力の専門家に対する信頼が低下していると言
われていますが、6月の定例会では2週続けて「専門家への信頼」について考え
ざるを得ませんでした。6月18日の定例会においては、一般財団法人日本原子
力文化振興財団から「平成24年度原子力利用に関する世論調査の結果につい
て」を御説明いただき、また、日本原子力学会からは「東京電力福島第一原子
力発電所事故に関する調査委員会」の中間報告から特に学会役員・部会長等へ
のアンケート結果について御報告いただきました。
 まず、日本原子力文化振興財団の全国1200名の世論調査の結果を見ると、原
子力関係者や原子力専門家への信頼は、「信頼できない」「どちらかと言えば
信頼できない」という回答は31.3%と「信頼できる」「どちらかといえば信頼
できる」という回答が14.8%であるのに対して2倍以上となっています。更に、
「信頼できる」と回答した理由は、「専門的な知識を持っている人だから」
(59.9%)、「事故の経験を踏まえて安全対策を講じることができるから」
(36.2%)についで、「信頼したいから」が34.5%であることに驚きました。こ
こに、「安全対策を講じることができるのは専門家なのだから、しっかりやっ
てください」という願いがこもっているとみるのは希望的観測でしょうか。一
方、専門家が信頼できない理由としては、「情報公開が十分されていないか
ら」(76%)「管理体制や安全体制が不十分だから」(57.3%)についで、「信
頼できないから」(56.5%)となっています。「信頼できないから信頼できな
い」というのは、漠然とそもそも原子力の専門家というものは信頼できないと
いうことと受け取れば良いのでしょうか。
 では、その専門家はどのように考えているのかということを考えながら、原
子力の専門家集団である日本原子力学会のアンケート結果を伺いました。この
アンケートは、学会として、あるいは個人として福島事故を防ぐ又は事故の影
響を小さくするために行うべきだったことなどについて自由に記載する、いわ
ばヒアリングのようなものだそうです。そのために、回収率は34.9%でしたが、
289人中67名の方が記名で真摯に答えていらっしゃることに感銘しました。
「なぜ、事故を防止できなかったのか」という問いに対して、「TMIやチェル
ノブイリ事故からの教訓をもっと真摯に学ぶべきであった。しかし、これらの
事故は別世界の出来事のように取り扱われた。」「安全性に問題があると思わ
れては困るとのことで、安全研究を歓迎しない雰囲気があった」「関係者すべ
てがIAEAの5層の深層防護の要件を軽く見ていた」などという意見を持つ人が
いることに驚きました。更に「私たち(学会)のどこに問題があったのか」と
いう問いに対しては「安全性に対する慢心、現状に対する自信過剰、謙虚さの
欠如」「原子力学会に専門家集団としての信頼に足るだけの力量がなかった」
「安全神話に対して、原子力学会は伝統的に批判的感度が鈍かった」という意
見を持つ人がいることに、愕然(がくぜん)としました。
 もちろん、「これから何をすべきか」についてしっかりと提言されており、
「根源的な意味での原子力安全の在り方についての問いかけを深化する」「学
会の責務や責任などの行動規範を考え、ビジョンを共有し、行動戦略を設定」
などの意見がありました。このアンケートの目的に「学会自らの組織的・社会
的な問題点とも向き合い、原子力災害を防げなかった要因を明らかにして、必
要な改革を提言する」とありましたが、このことが本気でなされることによっ
て、はじめて専門家への信頼が揺るぎないものになると期待しています。ただ
し、福島事故から既に2年以上たっているにもかかわらず、いまだ中間報告と
いうのもいかがなものでしょう。スピード感も信頼関係にとって重要ではない
かと思いました。
 そして、その翌週の6月25日の定例会では「J−PARCハドロン実験施設におけ
る放射性物質の漏えい事故に関する関係者の対応状況について」御説明いただ
きましたが、専門家の対応に疑問を感じざるを得ませんでした。実験中に異常
を知らせる警報が鳴ったにもかかわらず、「誤警報」と判断して加速器の運転
を再開したり、施設内の排風ファンを回したために放射性物質が周辺環境に漏
えいしてしまったなど、およそ専門家の行動とは思えないことがありました。
大切なことは住民に対して、きちんとデーターを示して安全評価について説明
することではないでしょうか。
 専門家と一般の人では大きな情報格差があり、これを埋めるのは専門家から
の正確な情報提供と情報を受け取る側の関心の深さが必要です。どちらか一方
の努力ではなく、まずは常に互いに理解しようという気持ちを持つことが信頼
につながるのではないかと思いました。

●次号は近藤委員長からのひとことです!

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は原則として霞ヶ
関にある合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイトで御覧いただけます。

●6月25日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】東京電力(株)福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた
中長期ロードマップの改訂のためのたたき台について(経済産業省)
<主なやりとり等>
 経済産業省から、中長期ロードマップの改訂のためのたたき台について説
明いただきました。
 委員からはIAEAのレビューの中で今回反映した部分について、国と東京電力
の責任分担等について質問がありました。

【議題2】大強度陽子加速器施設(J-PARC)ハドロン実験施設における放射性
物質の漏えい事故に関する関係機関の対応状況等について(大学共同利用機関
法人高エネルギー加速器研究機構 理事 住吉 孝行氏、J-PARCセンター 副セ
ンター長(独立行政法人日本原子力研究開発機構) 加藤 崇氏)
<主なやりとり等>
 住吉理事から、J-PARCの概要及び今回の漏えい事故の概要等について御説明
いただきました。
 委員からは、これまでに海外で類似の事例はあったのか、施設外での最大線
量の見積りについて等の質問がありました。

【議題3】近藤原子力委員会委員長の海外出張について
<主なやりとり等>
 近藤委員長は、6月27日から29日にかけて、ロシア連邦のサンクトペテルブ
ルクにて開催される「21世紀の原子力発電に関するIAEA閣僚会議」に出席し、
各国の原子力関係者と緊密な意見交換を行います。

●7月2日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイトに掲
載される議事録を御覧ください。

【議題1】平成26年度原子力関係経費の見積りに関する基本方針について
<主なやりとり等>
 事務局から、「平成26年度原子力研究、開発及び利用に関する予算の基本方
針(経費の見積り基本方針)」の作成方針について説明を行いました。
 委員から名称をよりわかりやすくできないか等の意見があり、事務局で検討
の上、基本方針案の作成を行う事となりました。

【議題2】鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 鈴木委員長代理は、6月20日から21日にかけて、英王立国際問題研究所
(チャタムハウス)にて開催された「日英グローバルセミナー」に出席し、エ
ネルギー・環境問題での日英・EU 諸国間の協力の可能性と課題に関するパネ
ルに登壇するとともに、日英有識者と意見交換を行いました。

※資料等は以下のURLで御覧いただけます。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回は7月9日(火)に会議を開催する予定です。詳しくは、以下の開催案内を
御覧ください。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

福島の思い出

 5月から着任しました栗原と申します。よろしくお願い致します。
 小職、原子力関係の職場は初めてですが、昨年は福島の現地災害対策本部で
4ヶ月、一昨年は2週間ほど勤務しておりました。いずれも警戒区域から避難さ
れた方々の一時帰宅の支援業務でした。
 この期間、公私ともに、普段、霞が関勤務ではなかなか経験できない「生の
声」を聞くことができました。当然、現地で知り合ったほんの一握りの方々で
はありますが、現地の方々の様々な考え方は、オフサイトでの現地対策を考え
る上での血肉になっています。
 特に、様々なふれあいの中での本音の意見交換は、忘れられない思い出です。
そのような場を提供してくれた方々に本当に感謝しています。
 現在はその方達の顔を思い浮かべながら、被災地の復興を願いつつ業務に当
たっております。
(栗原)

●次号配信は、平成25年7月19日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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