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メールマガジン
第68号 原子力委員会メールマガジン 「ワン、プリーズ」(?)からの脱却

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.68━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2010年12月3日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 鈴木委員長代理からひとこと 「ワン、プリーズ」(?)からの脱却
┣ 定例会議情報 原子力政策大綱の策定について
┃        原子力人材育成ネットワークの設立及び原子力人材育成等
┃        推進事業費補助金の平成22年度採択事業決定について
┃        第11回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級 
┃        会合の開催結果について 等
┣ 部会情報等  
┣ 事務局だより 目に見えないものの認識と原子力政策
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.htmlまで、ぜひお寄せく
ださい。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

「ワン、プリーズ」(?)からの脱却 鈴木達治郎

 先日開かれた敦賀国際エネルギーフォーラムで、外交評論家の岡本行夫氏が基
調講演で面白いエピソードを紹介されていた。ある大手企業の社長が、海外の
晩餐会で上機嫌になって、英語で「サンキューベリーマッチ!ワン、プリーズ
」と挨拶されたという。英語が得意でないはずの社長の挨拶に、随行者が社長
に「“ワン、プリーズ”とはどういう意味でしょうか?」と恐る恐る聞いたと
ころ、「君、そんなこともわからんのか。“ひとつ、よろしく”という意味だ
よ」と堂々と答えられたというのだ。

 このエピソードを踏まえて、岡本氏は最近停滞している日本社会へのメッセー
ジをお話された。それは、「ひとつ、よろしく」という日本独特の「あうん」
の呼吸だけでは、激動するグローバル化のなかで生き残っていけない、という
ことである。

 岡本氏のいう「グローバル化における競争力」は、「多様な人種・文化(価
値観)が混在している状況をうまく活用できる力」と述べておられたと記憶し
ている。日本が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」といわれていた時代は「均
一な社会の強みを活かした競争力」であったことを考えれば、時代は確かに変
わったのだろう。最近の日本をめぐる国際情勢をみても、尖閣問題、北朝鮮情
勢と、とても「ひとつ、よろしく」ですむような問題ではないことが明らかだ
。

 これに似たような話として、山岸俊男北大教授の「信頼の構造」(1998)と
いう興味深い本がある。山岸教授は、日米で「信頼」がどのように形成される
のか、の比較調査を行い、多様な文化を抱える米国では「ルールを守る」こと
が信頼を醸成するが、均一社会の日本では「(暗黙の合意である)不文律を守
る」ことが信頼感を高める、と分析した。いいかえれば「あうん」の呼吸をわ
かる人が日本では信頼される、ということのようだ。不文律を守らない人は外
の人として「排除される」か、内部の人なら「村八分」にあう、というわけだ
。

 しかし、現在の日本も、この「あうん」の呼吸で乗り越えられるような社会
ではないことはもはや明らかだ。きちんとしたルールの下、明確な説明責任が
常に求められる。信頼の構造は、日本においても、多様な価値観を前提とした
社会構造へと変化しつつあるのだ。

 多様性が創造性を生む源泉としても重要である、という論説も以前近藤委員
長がこのコラムで書かれていた(2009年3月19日号)。そこで紹介されていた
Scott Page氏の「The Difference: How the power of diversity creates 
better groups, firms, schools, and societies(邦訳「多様な意見はなぜ正
しいのか:衆愚が集合知に変わるとき」)」(2007)という本は、多様なアイ
デアをうまく活かすことが組織や社会の創造性に繋がることを、説得力を持っ
た理論と実例で描いている。

 新たな原子力政策大綱の策定議論がいよいよ始まる。「ひとつ、よろしく」
では、もはや原子力外交や原子力輸出交渉もうまくいかないだろう。いや、国
内においても、原子力政策の課題を乗り越えるためには「あうん」だけではも
はや十分ではない。明確なルールの下での熟議を尽くすことが信頼につながり
、多様なアイデアをうまく活かすことがよりよい原子力政策に繋がることを肝
に銘じて、議論を開始したいと思う。

●次号は秋庭委員からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●11月30日(火)第61 回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホ
ームページに掲載される議事録をご覧下さい。

・原子力人材育成ネットワークの設立及び原子力人材育成等推進事業費補助金
の平成22年度採択事業決定について(文部科学省)
<主なやりとり等>
 文部科学省より、我が国で活躍している原子力人材育成関係機関の相互協力
組織として11月19日に原子力人材育成ネットワークが設立された旨の報告があ
りました。
 また、国内外の原子力分野の人材育成を行う体制を効果的・効率的・戦略的
に整備することを目的とした原子力人材育成等推進事業費補助金の公募・審査
を行った結果、平成22年度採択事業を決定した旨の報告がありました。
 委員からは、国際連携の推進に資するよう取組むことを期待するとの意見な
どがありました。

・独立行政法人日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターにおける核燃
料物質の加工の事業の変更許可について(諮問)(原子力安全・保安院)
<主なやりとり等>
 原子力安全・保安院より、日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター
における核燃料物質の加工の事業の変更許可について諮問がありました。今回
の変更は、DOP-2カスケード設備内の滞留ウランを回収するため、DOP-1カスケ
ード設備の滞留ウラン除去設備を共用できるようにするなどを内容とするもの
です。

・第7回ITER理事会の開催結果について(文部科学省)
<主なやりとり等>
 文部科学省より、11月17日、18日にフランスのカダラッシュで開催された第
7回ITER理事会の結果について説明がありました。理事会では、ITER
計画のコスト削減・抑制について、ITER事業及びITERの性能に与える
影響を踏まえた提案がなされ、その結果、建設コストを削減した分(約200億
円)を予備費に回すこととなりました。
 また、次回第8回理事会は、平成23年6月15日、16日に日本で開催すること
が合意されました。

・第1回国際原子力エネルギー協力フレームワーク(IFNEC)執行委員会
会合及び運営グループ会合の結果について(内閣府・経済産業省)
<主なやりとり等>
 内閣府及び経済産業省より、11月3日、4日にヨルダンのアンマンで開催さ
れた国際原子力エネルギー協力フレームワーク(The International 
Framework for Nuclear Energy Cooperation:IFNEC)の第1回運営グル
ープ会合(局長級)及び第1回執行委員会会合(閣僚級)の結果等について報
告がありました。
 運営グループ会合(11月3日)では、国際原子力エネルギー・パートナーシ
ップ(GNEP)からIFNECへの変更に伴う名称及びミッションに関する
共同声明案がとりまとめられ、翌日の執行委員会に諮られることとなりました
。
 執行委員会会合(11月4日)では、我が国代表として中山経済産業大臣政務
官が代表演説を行いました。また、運営グループ会合等の報告を受け、
IFNECの今後の活動について意見交換が行われ、共同声明が採択されまし
た。
 委員からは、閣僚級の会合を持つ国際的枠組みであるIFNECの活動に今
後期待するなどの意見がありました。

・第11回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級会合の開催結果につ
いて
<主なやりとり等>
 内閣府より、11月18日に中国の北京で開催された第11回アジア原子力協力
フォーラム(FNCA)の結果について報告がありました。
 会合では、和田内閣府大臣政務官が共同議長を務めました。また、原子力分
野での国際協力に関し幅広い観点から議論がなされ、原子力エネルギーの平和
利用のため、原子力安全、核セキュリティ及び核不拡散/保障措置を始めとす
る基盤整備にさらに注力するなどを内容とする決議が採択されました。

・近藤原子力委員会委員長の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 近藤委員長より、ヨルダンへの出張(11月2日〜6日)、米国への出張(11月
15日、16日)及び中国への出張(11月18日)の結果について報告があり
ました。
(ヨルダンへの出張)
 委員長は、アンマンで開催された第1回国際原子力エネルギー協力フレーム
ワーク(IFNEC)執行委員会会合に出席しました。なお、同会合において
中山経済産業大臣政務官の退席後、委員長が我が国代表を務めました。また、
委員長は、同会合期間中に行われた中山政務官とトゥーカン・ヨルダン原子力
委員長との会談等にも同席しました。
(米国への出張)
 委員長は、ワシントンDCで開催された「米国の原子力の将来に関するブル
ーリボン委員会(BRC)」の第4回会合に出席し、我が国の原子力政策、特
にサイクル政策について発表を行いました。
(中国への出張)
 委員長は、北京で開催された第11回アジア原子力協力フォーラム(FNCA
)大臣級会合に出席し、我が国の現状について報告を行いました。なお、同会
合の共同議長を務めた和田内閣府大臣政務官が退席した午後のセッションにお
いて、委員長が共同議長を務めました。

・尾本原子力委員会委員の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 尾本委員より、中国への出張(11月17日、18日)及びマレーシアへの出張
(11月21日〜25日)の結果について報告がありました。
(中国への出張)
 委員は、北京で開催された第11回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)
大臣級会合に出席し、7月に開催された「原子力発電のための基盤整備に向け
た取組に関する検討パネル」第2回会合についての活動報告などを行いました。
(マレーシアへの出張)
 委員は、技術協力に関するIAEA会合に専門家として出席し、活動に協力
しました。

・原子力政策大綱の策定について
<主なやりとり等>
 原子力政策大綱の見直しの必要性について検討を行ってきましたが、7月20
日の委員会決定に基づく有識者や国民からの意見聴取の結果や、原子力の研究
、開発及び利用を取り巻く国内外の情勢、平成18年より実施してきた政策評価
の結果等を踏まえて検討した結果、新たな大綱の策定を目指して検討を開始す
ることを決定しました。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回は12月7日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
・九州電力株式会社玄海原子力発電所の原子炉設置変更(1号、2号、3号及
び4号原子炉施設の変更)について(諮問)(原子力安全・保安院)
・柏崎刈羽原子力発電所の復旧状況について(東京電力株式会社)
・その他

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

※現在、開催が予定されている部会はありません。

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

目に見えないものの認識と原子力政策

 7月に国際班に着任早々、第54回IAEA総会と第11回FNCA大臣級会合という国
際会議が待ち受けていた。多忙な日々を過ごすこととなったが、それぞれの会
合で海江田大臣、和田大臣政務官に、日本の原子力政策や支援を世界へ発信い
ただき、またIAEAでは日本として初めての試みとなるサイドイベントにて近藤
委員長が日本のプレゼンを行なうなど、これら日本のプレゼンスを高めること
に貢献できたのは非常に光栄であった。
 また、無事に自分の責務を果せたのも関係者および家族による支援のおかげ
であり、皆様にこの場を借りて心よりお礼申し上げたい。またFNCAは、日中関
係が騒がれた時期で、中国側との事前準備では非常に気を使ったが、中国側は
終始協力的で、北京の釣魚台国賓館での素晴らしい会合となった。

 これら国際業務を通して、原子力に関し“再認識”したことを少し述べたい
。
 まず、北京で“空気”を視覚で認識し、北京オリンピックで噂の大気汚染を
実体験した。
 10月の北京での事前打合せでは青空が見えたが「数日前に雨が降ったからで大
気汚染は改善していない」とのこと。しかし実態を想像もせず、その会話すら
忘れていた。
 しかし11月の大臣級会合での北京は、終始曇り空で、日に日に視界が悪化。
当初、厚い雲?濃霧?と思ったが、次第に喉が痛み、異臭がした。雨・風もな
く空気が停滞すると、「大気汚染」が明白となり、実体験を通し認知すること
となった。
 ちなみにスモッグ(英語:smog)の語源は「煙(英語:smoke)と霧(英語:
fog)の合成語」で、北京の場合、ばい煙と霧によるロンドンで有名なスモッ
グと同じだったようだ。
 中国のスモッグは火力発電所が主要因と言われ、改めて“原子力発電の必要
性”と目に見えない“東京の空気の新鮮さ”への有難さを痛感した。中国の原
子力発電所のニーズを肌で感じる経験であり、毎日青空となる日が早く来ること
を願う。(あの大挙して走っていた自転車が自動車に変貌した影響も否めない
が。。)

 更に先日の北朝鮮による韓国砲撃の報道には脅威を感じたが、それ以上に自
分の中に起きた反応に驚いた。それは毎日書類で見かける、平和な日本に住む
私にとり、どこか実感の伴わない枕詞のような(馬の耳に念仏?)”the 
peaceful use of nuclear energy” という言葉が、一瞬にして脳裏に生きた
言葉として鮮明に浮かび上がったのだ。

 これらより、人は目に見えないもの、実体験のないもの、慣れてしまったもの
に対する「存在」「感謝」「危機」等の意識が鈍くなると痛感した。高校時代
のチェルノブイリ事故を契機に原子力のあり方を考え始めこの道に進んだが、
如何に最悪の事態を体験せず世界へ“念仏“と受け取られない危機感を込めた
メッセージを伝えられるか、メッセージだけでなく何か日本として行動できな
いか、存在が当たり前?な”電気“を供給する原子力の必要性を実感できる広
報など、今後の国際業務や大綱の見直しにあたり、肝に銘じて原子力政策を考
えていきたい。

また今回かなり甘えさせてもらった“家族”の「存在」を認識し「感謝」し「
危機(=砲撃?)」とならぬよう、こちらも相当肝に銘じたい…。

(濱田)

●次号配信は、平成22年12月17日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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