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第58号 原子力委員会メールマガジン 対印協定交渉は日本の試金石

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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2010年7月9日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 鈴木委員長代理からひとこと 対印協定交渉は日本の試金石
┣ 定例会議情報 第6回ITER理事会結果概要について
┃        エネルギー基本計画について
┃        日・インド原子力協力協定交渉開始について(見解) 等
┣ 部会情報等  
┣ 事務局だより My Pen
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.htmlまで、ぜひお寄せく
ださい。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
対印協定交渉は日本の試金石 鈴木達治郎

 インドとの原子力平和利用協力協定の交渉が6月28日から始まった。今回
、交渉を始めるにあたって、原子力委員会では、2008年原子力供給国グル
ープ(NSG)インド例外化合意の条件となった「約束と行動」をインドが「着
実に実行していくことを前提に」、「核軍縮に向けても創造的で現実的な取組
を両国が国際社会と連携協力して着実に推進する強い意志を共有していること
を確認することを期待する」旨の「見解」を発表した。この見解の中にこめら
れた思いやその意味について、私の個人的意見を述べたいと思う。
 2年前、NSGがインドの例外化の議論を進めようとしていたとき、Abolition
 2000 米・インドワーキンググループが主要国外相に公開書簡を送付し、その
趣旨(例外扱いに基本的に反対だが、例外化する場合には厳しい条件とせよ)
に賛同する160人の専門家が署名しており、私も専門家の一人として署名に
参加した。米印原子力協定自身にも反対署名に参加しているが、そのときにこ
だわった点は、インドとの原子力協力について、「全面否定(協力は一切許容
できない)」と「全面肯定(インドの要求する無条件協力)」という二極論で
終わらせないこと、ということであった。現実には、「どういう条件のもとで
なら協力を進め、軍縮・不拡散で成果を得ることができるか」という問いに答
えることが重要であるとの認識であった。その点も踏まえ、上記の公開書簡に
は、最後に「提言」として、インドの協力を進めるのに必要な「条件」が記さ
れている。この条件は、米印協定の条件よりも厳しく、かといってインドへの
原子力協力を完全に閉ざすようなものでもなかった。以下にその概要を示す。
  1. 核実験の再開、保障措置違反などの行動をとった場合は即協力を中
     止・破棄すること
  2. 核燃料は、原子炉に必要な所要量にとどめ、それ以上の量は提供し
     ないこと
  3. 再処理・濃縮のような機微な技術移転はしないこと
  4. すべての施設が保障措置下となるIAEAとの包括的保障措置協定と矛
     盾するような特別な免除を与えないこと
  5. NSGの輸出条件である包括的保障措置の例外におかれるのであれば
     、インドは、軍事用核物質生産のモラトリアムに合意し、核実験禁
     止の法的制約にコミットすること
  6. 自ら供給した使用済み燃料の再処理の事前同意をインドに与えない
     こと。
  7. 移転した技術を保障措置下にない施設や他の目的に利用しないこと
     。
 この7項目は、これまで日本が要求しているNPTに参加することや、CTBT(包
括核実験禁止条約)の条約批准よりも、ある意味で厳格であるが、現実的には
より受け入れられうる条件だと考えたので、私は署名に賛成した。
 この考えは今も変わっていないが、現実の交渉でこの条件をすべて満たすの
は難しいだろう。しかし、被爆国で核廃絶を国是としつつ、原子力平和利用を
進めている日本としては、このような厳しい条件で交渉する態度を示すことが
大事だと思う。日本がどのような交渉を行い、どのような成果を得ることがで
きるか。世界が注目している。まさに、日本原子力外交の試金石だと思う。私
は、今回の原子力委員会「見解」に、そのような思いと意味を込めている。

<参考資料>
1.原子力委員会、日・インド原子力協力協定交渉開始について(見解)。
 (平成20年6月29日)
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/kettei/seimei/100629.pdf
2.Abolition 2000 US-India Working Group, Letter sent to foreign 
  ministers of governments represented on the NSG, August 15, 2008
 http://www.armscontrol.org/system/files/NSGLetterGermanyAug15.pdf 

●次号は秋庭委員からのひとことの予定です!


━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●6月29日(火)第34回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

・第6回ITER理事会結果概要について(文部科学省)
<主なやりとり等>
 文部科学省より、6月16日、17日に中国の蘇州において開催された第6回I
TER理事会の結果について説明がありました。
 委員より、スケジュールの遅れによる影響、ITER理事会に先だって開催
された展示会における中国企業等の力の入れようなどについて質問がありまし
た。

・エネルギー基本計画について(資源エネルギー庁)
<主なやりとり等>
 資源エネルギー庁より、6月18日に閣議決定されたエネルギー基本計画の全
体像とポイントについて説明がありました。
 委員より、政策に関連する積極的な情報公開の必要性、設備利用率向上など
の目標実現に向けた具体的な方策、エネルギー産業の構造改革の在り方などに
ついて意見がありました。

・国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)第6回運営グループ
会合の開催結果について
<主なやりとり等>
 事務局より、6月16日、17日にガーナのアクラにおいて開催された国際原子
力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)第6回運営グループ会合の結果
について説明がありました。
 委員より、今回GNEPの枠組みを変更してより多くの国が参加しやすいも
のとするとともに、名称がIFNEC(International Framework for 
Nuclear Energy Cooperation)に変更されることに関連し、新たな参加国に対
する働きかけの状況やなどについて質問がありました。

・日・インド原子力協力協定交渉開始について(見解)
<主なやりとり等>
 事務局より、日本・インド原子力協力協定の交渉開始に対する原子力委員会
の見解文(案)について説明がありました。
 委員より、原子力委員会として本交渉を注視するとともに国民に対する丁寧
な説明を求めていく必要性がある、核不拡散や軍縮を推進するという意志が両
国で共有されていることが確認されることを期待する等の意見があり、それら
を踏まえて原子力委員会としての見解とすることについて了承されました。

●7月6日(火)第35回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

・食品への放射線照射についての科学的知見等に関する調査結果について(厚
生労働省)
<主なやりとり等>
 厚生労働省より、食品への放射線照射についての科学的知見等に関する調査
結果について説明がありました。
 委員からは放射線照射に係る消費者の理解促進に向けた情報伝達の重要性、
日本と海外の安全基準の相違点などについて意見がありました。

・平成23年度原子力関係経費の見積りに関する基本方針について
<主なやりとり等>
 事務局より、平成23年度原子力関係経費の見積りに関する基本方針(案)
について説明がありました。
 委員より、設備利用率の向上について国による環境整備を明示的に求めるべ
きとの修正意見があり、一部修正の上「平成23年度原子力関係経費の見積り
に関する基本方針」として原子力委員会決定しました。

・大庭原子力委員会委員の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 大庭委員より、スイス・フランスへの出張(6月13日〜20日)の結果につい
て報告がありました。
 委員は、スイスのグリムゼルテストサイトを訪問し、放射性廃棄物処分研究
の現状と課題について意見交換を行うとともに、フランスCEAカダラッシュ研
究所、ヴァルロー研究所において、フランスにおける原子力研究開発に関する
意見交換を行いました。また、パリにおいて原子力政策担当者と意見交換を行
い、その後、フラマンヴィル建設サイト及びラ・アーグ再処理工場を視察しま
した。


※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm


●次回は7月13日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
・独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターにおける廃棄物
管理事業の変更について(諮問)(原子力安全・保安院)
・中部電力株式会社浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号
、4号及び5号原子炉施設の変更)について(諮問)(原子力安全・保安院)
・高速増殖炉サイクル実用化研究開発フェーズTとりまとめ状況について(日
本原子力研究開発機構)
・高速増殖炉サイクルの早期実用化に向けた取組についての五者協議会からの
報告(文部科学省、経済産業省、電気事業連合会、日本電機工業会、日本原子
力研究開発機構)
・原子力政策大綱に示している人材の育成・確保に関する取組の基本的考え方
に関する評価について(案)に対する意見募集について
・アジア原子力協力フォーラム(FNCA)「原子力発電のための基盤整備に
向けた取組に関する検討パネル」第2回会合の開催結果について


●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

※現在、開催が予定されている部会はありません。


+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
「My Pen」

 1本のボールペンを愛用しています。ドイツのモンブラン製の黒いボールペ
ンで、成田の免税店で確か3万円ちょっとで買いました。2006年12月に
買ったので、かれこれ3年半ぐらい使っていることになります。毎日、ワイシ
ャツの胸ポケットにさして持ち歩いていて、職場と自宅の往復時に東海道線や
京浜東北線の満員電車でもまれていますが、幸いにも紛失することなく今も自
分の胸にあります。
 このペンを買ったのは、台湾で原子力プラント関連の技術コンサルテーショ
ンを受注した記念でした。その案件はコンサルの仕事としてはかなり大きなも
ので、私は技術取纏担当として客先説明を繰り返しなんとか契約にこぎつけま
した。当時大変うれしく思ったのは、その契約で指導員の時間当たり単価がア
メリカのGEのそれと全く同額で認められたことです。それまで仰ぎ見る存在
であったGEとやっと肩を並べられたという実感がありました。それと同時に
、次はもう一歩前へと感じたことを覚えています。
 あれから3年半、原子力委員会事務局の仕事に従事させて頂いてからも2年
が過ぎようとしています。その間、毎日このペンを使いながら時折当時を思い
出して気持ちを奮いたたせてきました。今月半ばで事務局を卒業することにな
りますが、これからもこのペンとともに世界を飛び回り、さらに新たな価値を
創っていきたいと思う今日この頃です。
(山本)

●次号配信は、平成22年7月23日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
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○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
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○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
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